TONARIの 色撮り撮りの「その他」

おおの自然観察の森のベニマンサク 07/10/21
広島県廿日市市大野 おおの自然観察の森

ベニマンサク 
 大野権現山の麓にあるおおの自然観察の森には、広島県指定天然記念物のベニマンサク群叢がある。

 ベニマンサクの分布は長野、岐阜、高知、そして広島県と分布が飛んでいて連続しておらず、植物地理学上貴重な存在であるとのこと。

 マルバノキ(丸葉の木)とも言い、カツラのようなハート型のかわいらしい葉っぱの形をしている。
ベニマンサクの花 
←ベニマンサクの花

 面白いことに葉っぱが紅葉する頃花を咲かせ、赤紫色、というかブラッディな独特の色をしている。

 訪れた時は少しだけ花の時期が早めだったが、花と蕾が同時に見られた。トンボの頭のようなのが蕾である。

 小さい上に、鮮やかな葉っぱの紅葉に紛れているので、探す気で見ないと見落としがちである。
ベニマンサク 
 ベニマンサクの葉っぱは、形のかわいらしさだけでなく、紅葉がとても美しい。

 光を透過させて見ると、カエデの鮮やかさとは違う艶のある紅葉である。
ベニマンサク 
 暗い場所でも、葉っぱに光が当たっていると、何とも言えない存在感があり、色合いが美しい。

 基本は赤い色だが、黄色や緑なども混じるので、そのグラデーションも良い。
ベニマンサク 
 光を透過させると一番鮮やかに見えるのだが、順光で撮っても色合いがまた変わる。

 蝋でコーティングしたような照りも味わいがある。
ベニマンサク 
 日陰にあるものはあまり色付きが良くないようだが、緑色から黄色、橙色、赤色、暗赤色と様々な色をまとめて見ることが出来る。

 ベニマンサクの葉っぱは、葉っぱごとに個性があるので面白い。
ベニマンサク 
 とは言え、基本の赤〜黄色の紅葉が一番鮮やかだろうか。

 写真を撮っていると、鮮やかさに目を奪われてしまうが、撮ってみると雑然とした構図になり易くて意外と難しい。
ベニマンサク 
 ←最後に大きな葉っぱを大きく撮影。

 黄色から橙色、赤に移り変わるグラデーションと虫食いの穴などが美しかった。



 ベニマンサクの花は10月中旬頃から11月初旬くらい。紅葉もだいたい同じくらいである。その年毎に微妙にずれてくるが、10月下旬くらいが無難なところかな?
 

<アクセス>
 
 広島西バイパスを通り廿日市ICに入り、次の大野ICを下りて左折し、すぐを左折する。高架下を通り、川の近くに来ると案内に従って左折する。後は川に沿って道なりに進めばよい。狭いところも多いので運転には注意。

 運転に不安のある方は、廿日市IC近くの宮内交差点から県道4号線を吉和方面に入り、県道40号線に移ってしばらく走り、コンビニのある河津原の信号で左折し県道42号線に入って南下。1kmほど走って左折し渡ノ瀬貯水池に沿って進む。大野ICへ向かう県道289号線に左折し、500mほど走ったら左折する。後は道なり。こちらの方が道路が広く離合が出来る。

 ゲートを入って少し登ると広い駐車場があり、そこからベニマンサクの紅葉を見ながら少し歩くと自然観察センターに到着する。センターで記帳してからどうぞ。開園時間は9時〜16時半。
 

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