TONARIの 色撮り撮りの「その他」

美術館通り'17(冬) 17/1/22
広島県呉市幸町入船山公園


 
 花のある季節は被写体に困らないのだが、冬は花が少なく、彩りも少ないのでなかなか撮影意欲は湧きにくいものである。そんな中でどんな風に撮るのか?撮影意図をはっきりさせないままでシャッターを押してもなかなか良い写真にはならないな〜と思いながらファインダーを覗いてみる。

 クロマツは常緑樹だから冬でも葉っぱがあるが、巨木どころか大木にも至っていない木にはやはりまだ魅力が感じられない。樹肌の味わいもまだまだ。彩度を落としてシルエット的に捉えてみる。カラーだと邪魔に思える無粋な人工物も気にならなくなるような?

 いつもはあまり目立たない飯田善国《天の小さな柱》も、冬の青空を背景に、メタリックな木のように見える。
 
 
 
 上田直次《愛に生きる》。いつ来てもこのアングルで撮影してしまう。作品が通りの風景と一体化しているようで好きなのである。

 この日はアルフォンス・ミュシャ展を観にやって来た。
 ウェブサポータークラブの一員としてレポートを出していますので、よろしければご覧ください
 
 
 
 通りのクロマツは根回りがタイルに囲まれているし、土も硬いし、生育環境はあまり良くない。
しかし、入船山公園内ではしっかりと根を張れるので大木化している。巨木が立ち並ぶ姿を見るまで生きることはできないが、将来が楽しみなクロマツたちである。ただ、木に対して何も思うことのない人は結構多く、簡単に伐られている事例に出会うことも多いので心配でもある。巨大な松を見る機会はどんどん減っていく中で残しておいて欲しい場所である。
 
 
 
 とは言え、一部味わいのあるクロマツもあり、造形的に楽しめる。
 ここは電線が気になるので、こうしたモノトーン調の方が相応しいかな〜
 
 
 
 とは言え(笑)、折角の青空なので、冬の透き通った雰囲気になるよう撮影。
 明暗差が大きい場所なので、もっとシルエットの配分を気を付けないとだめだな。。。
 
   
 ←気付かれにくいところにある菊竹清文《SKY-SCAPE》。
 周りの葉っぱに隠されて分かりにくいのだが、落葉期ならば分かりやすい。

 ↓ケヤキの落葉した枝と常緑のクロマツ。

  冬には冬の良さがあるな〜

<アクセス>
 
 呉市立美術館のHPを参照のこと。有料駐車場有り。
 JR呉駅から大通りに出ずに線路に近い道を右に進む。橋を渡って呉地ビールを右に見て更に進み、突き当りの大きな道を右折して線路をくぐる。次の信号を渡ると入口に着く。徒歩10〜15分。

 

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