TONARIの 色撮り撮りの「その他」

辻の彼岸花 03/9/27
広島県双三郡吉舎町辻

辻の彼岸花 
 吉舎町にヒガンバナの群生地があると聞いたのは昨年のこと。その様子をHPでUPされた方の写真を見ると、まるで赤い絨毯を広げたように密に咲いているので是非行ってみたいと思っていた。

 ヒガンバナは黄金色の田圃の畦に、鮮やかな赤い花が並んで咲く姿が印象的であり、その特徴的な姿と相まってカメラマンが撮りたい花のひとつである。
辻の彼岸花 
 橋を渡って右手に進むとすぐに見えてくる。

 写真で見たのと同じように林床がヒガンバナで埋め尽くされている。
辻の彼岸花 
 密に咲いている場所はズラッとカメラマンがいるので、まだこれから咲きそうな方へ行ってみる。

 個人的な思いだが、誰もが撮るような場所で撮影してもオリジナリティーがなくておもしろくないと感じる。と、偉そうななことを言っていても、そのオリジナリティを出すのは難しいものである。他の人たちはどうやってオリジナリティーを出しているのか興味がある。
辻の彼岸花 
←多少オリジナリティを出したつもりだが、もう一歩かな...
辻の彼岸花 
 カメラマンも大勢いて三脚をセットしている(左の写真)。

 曇り空のため鮮やかさがいまひとつなので、朝の斜光を待っているようだった。
 
 ここは地元の方が多くの人に見てもらうために整備されており、頭が下がる思いである。ところで、後から教えてもらったのだが、入口のほうに募金箱があったそうで、気づかず通り過ぎていた。入場料を取るわけでもないので、維持管理にお金がかかるはずであるから次回訪れるときは入れておこう。
 
 なお、群生地としてはここが一番密に咲いていてボリューム感もあるが、県道沿いも、国道に合流してからも群生している場所はいくつかある。
 

1週間後の様子 
一週間後(左の写真)

すっかり花が終わり色褪せていた。
何本かはきれいに咲いていた。

 
<彼岸花メモ>
 
 ところで、ここには何万本のヒガンバナが咲いているのであろうか。

 ヒガンバナは(ご存知の方も多いが)花が咲いても種が出来ない。普通生物は、父親と母親から1セットずつ染色体を受け継ぎ、2セットの染色体をもつ。これを二倍体というが、自然の中で突然出来た三倍体の植物がヒガンバナで、正常に花粉や卵細胞が出来ないため種子が出来ない。

 ではどうやって増えるのか?その答えは球根。

 おもしろいことに、球根があれば必ず花が咲くという訳ではなく、花が咲く確率は5%で、生育環境がよければ20%程度になるそうである。

 だとすれば、これだけの群生地となれば、花をつける確率が5%とすると球根はその20倍、20%としても5倍もあるのである。この群生地一帯はヒガンバナの球根だらけということになる。

 ヒガンバナが有毒植物ということは良く知られるが、この球根をかつては無毒化し、食用でんぷんとして用いたとの話を聞いたことがある。なかなか興味深い植物である。
 

<アクセス>
 
 呉方面から行く場合は、国道375号線を北上し、豊栄町の宮ノ首の信号を右折して世羅西町方面に向かう。県道28号を進み、T字路にぶつかったら右折し、世羅西町の中心部を走る。吉舎町への案内があるので見落とさずそれに従う。吉舎町に入って3〜4km走るとやがて右手に見えてくる。
 群生地へは橋で川を渡ることになる。幟が立っており、路肩に車がいっぱい止まっているので見落とすことはない。駐車スペースは、橋の所と、ちょっと離れるが県道添いの退避スペース。朝早くに行っても埋まっているので、いくらか歩くことになる。
 

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