TONARIの 色撮り撮りの「その他」

秋の備後一の宮 04/11/20
広島県福山市新市町宮内 吉備津神社

吉備津神社 
 県下第7位のイチョウの巨樹を求めて新市町の吉備津神社にやって来たが、ちょうど市立大祭(4日間)が催されていた。

 私は人ごみが嫌いであり、目当てはイチョウだけであったので遠慮しようかと思ったが、今年はお祭りにいっていないので、これも何かの縁だと思いお参りすることにする。
吉備津神社の大公孫樹 
 鳥居をくぐり露店の並ぶ参道に入る。私の地元にはこれだけの規模の神社はないので、何だかわくわくする。

 随神門を通り抜け、目当てのイチョウのある広場に着く。予想通り、イチョウの周りは露店と車で埋まり、イチョウの写真は撮りにくくなっていた(左の写真)。

 この木は県下第7位のイチョウで、幹周り6.1m、高さ20mの堂々たる巨樹である。ただ、主幹は空洞化し、その空洞に充填が為されていたので、樹勢は良いとはいえない。黄葉はもう少し早い時期が良かったようで、多くの葉っぱを落とした後だった。

 まずはお参りに行こうと階段を登る。
吉備津神社参道 
 参道の雰囲気は左の写真のような感じ。
 手前の横断幕には「ようこそ一宮さんへ」とあるが、この吉備津神社は備後の国の一の宮とされ、地元では「いっきゅうさん」と呼ばれ親しまれているそうだ。

 創建は八〇六年と伝えられる古い神社で、江戸時代に再建された国指定重要文化財の本殿や、県指定重要文化財の神楽殿などの古い建造物がある。

 この階段を登ったところには2つ目の随神門があり、その先に神楽殿がある。更に階段を登ると本殿があるが、その階段のところに寒桜が咲いていた(左下の写真)。

 冒頭の写真は、神楽殿から本殿方面を見上げたものである。
 先ほどのイチョウの他にもいくつかイチョウがあり、カエデの紅葉も楽しめる。
寒桜 
 お参りしようとしたが、ちょうど式典が行われていてしばらく待たされた。

 待っている間に、本殿に向って左には県下最大のナギとカリンの大木があるので撮影。
 
 式典が終わった後お参りする。国指定重要文化財と言うだけあって立派な社殿で風格がある。
 何かないかと境内を散策すると、祖神社・彰徳宮・白髪神社・吉備津天満宮・厩戸皇子神社などたくさんの摂社・末社がある。鳥居の反対側には大きな池があるが、ここには厳島神社があった。

 巨樹巨木を巡るようになったからたくさんの神社に訪れているが、このような大きな神社のお祭りは初めてだったので、なかなかおもしろかった。あまり訪れない備後地域で、狙ってもいないのに、はじめて大きなお祭りに出会えたというのも神様のご加護だろうか?

 なお、吉備津神社では節分祭にほらふき神事という珍しい行事も行われるとのこと。
 
  

<アクセス>
 
 国道486号線を新市町方面に向う。中須大踏切南の信号で吉備津神社の案内が出るので曲がる。踏切を渡って突き当たりを右折、次の信号で左折して県道26号を北上する。まもなく右手に池が見えると、その反対側が参道入口。広い駐車場有り。
 お祭りのときは神社の駐車場が使えないので、周りの有料駐車場(500円)に停めるしかない。
 

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