2019.5.3 2023.9.24 |
TONARIの 色撮り撮りの「その他」 | |||
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南薫造記念館(安浦歴史民俗資料館) | 2019/5/3 | |||
広島県呉市安浦町内海南2丁目 | ||||
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私の好きな画家のひとりである南薫造。 呉市安浦町に生家が残っており、南薫造記念館として公開されているのは以前から知っていたのだがなかなか行けずにいた。そんな中、新聞の展覧会情報欄で珍しく南薫造記念館の特別展が載っており、これはいい機会だと行ってみることにした。 JRで安浦駅まで行き、ここから徒歩1キロ弱。それくらい歩くのは問題ないのだが、その後に町内の巨樹巨木を歩いて訪ねるので、少しでも体力を温存するためにタクシーで行くことにした。1メーターで着くので少し申し訳ない気がする。 |
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ゴールデンウィークだというのに観覧者は私一人。まあ、予想の範囲内である。 もっと評価されて良い画家だと思うが、全国的な知名度はなさそう。 広島県のアートファンならば名前は知られていると思うが、好きな画家のひとりと公言する私でさえ初訪問なのである。 安浦町の郷土資料館も兼ねており、入館料は150円。先に奥の特別展展示室へ。 割と多く作品を観ていたつもりの私でも初見の作品がたくさん。さすが地元である。 とは言え大きな展示室ではないので作品点数は少ないが、いい作品が見られる。 個人的には初期の作品より、戦後の5年間で描かれた小品の油絵に魅力を感じる。 いいな〜本物は素人が保管すべきではないと思うが、複製画が欲しいな〜特に瀬戸内海を描いた小さな作品。 印刷ではこの質感が出ないのである。 戦災で多くの作品が失われたのは本当に惜しいことである。 |
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郷土資料館にも関連資料がたくさん展示してあり、南薫造の作品が好きならば、これらの資料は興味深い。 展覧会出品作の図録もあり、それらを眺めると、印刷ではなく本物を見たかったと思う。 生家は医者だったそうで、立派なつくりである。郷土史料館でもあるので、民具の類の展示も多い。 |
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壁から向こうの庭の外の景色は工場や電線が見えて情緒はないが、庭としては雰囲気のある庭であり、また、建物としても面白そうである。まあ、民俗学の知識が薄い私では分からないな。 |
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一旦外に出てアトリエを見学させていただく。 中は結構広く、大きな画面の絵を描いても大丈夫そうである。 戦後は小品ばかりだと思っていたが、展示室には大きな作品もあり、旺盛に絵を描かれていたのが分かった。 |
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絵を描く大きな部屋の隣に小さな和室があり、いい雰囲気を出している。照明もおしゃれである。ゆったりとした時間が流れており、車が通ってもさほど気にならない。 良い環境で作品を作られていたんだな〜 うん、広島でアートファンを名乗るなら、ここを訪れなくてはならないだろう(^0^) ←おや?足元のレンガにはお名前が。。。記念館整備に寄付をされたのかな?さすがは、地元が誇るアーティストである。 |
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(2023年9月24日撮影) | ||||
「生誕140年 南薫造展 part1 −地域で育まれた珠玉の名品−」の最終日に訪れた。美術館蔵はほぼ拝見しているが、個人蔵は観る機会がぐっと少なくなるので、これは観ておかなければと再訪した。初見の作品ばかりであり、新しく見つかった重要な作品などもあり、小規模ながら充実したものになっていた。全国的には有名ではなかもしれないが、もっと評価されて良い画家である。 庭には芙蓉が美しく咲いており、離れのアトリエも雰囲気が良い。次のpart2も観に行かねば。 |
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<アクセス> | ||||
JR安浦駅を出て県道34号線を右折。道なりに500mほど西進し、方向を少し南に変えて大きな道をそのまま進めば右手に見えてくる。道路向かいに駐車場有。 |
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