TONARIの 色撮り撮りの「野外彫刻」

hitoto広島公開公地の野外彫刻
広島県広島市中区東千田町1-1-62 hitoto広島 公開公地

《起源の卵 T》 太田省吾
起源の卵 T

 千田小学校の被爆樹木を撮影後、通るときに見た公園にアジサイが多く咲いていたので寄ってみると、ここにも野外彫刻があった。
 敷地的にはhitoto広島になるのだが、市民が自由に使えるように公開公地になっているようだ。良い取り組みである。

 最初に見つけたのが《起源の卵 T》。作家の言葉によれば、「中心には核となる球体が在り、いくつもの円が繋がりながらその世界を広げていく。原核生物は長い年月をかけて多様な進化を続ける。生物の進化は水辺で起こり水辺から生まれ来る。やがてあまねく物へと変わり、その全てが共存する世界が現れる。そのような生命の起源をイメージしている。」とのこと。

 今はアジサイに囲まれた姿へと変化していて、核となる球体にはアジサイやシモツケなどの花や大空が映り込み、周囲の無数の円が中心核と外の世界との調和を図っているようである。季節による変化が楽しめる作品化もしれないな。また機会がある時に訪れてみよう。
  

《森の径(こみち)/光の泉から》 戸田祐介
森の径(こみち)/光の泉から
 マンションに向かう道の途中から散策路があるので入ってみると、アジサイの先にこの作品があった。

 作家の言葉があり、「球体のステンレスをいくつも積み重ねて「水煙」をイメージさせるフォルムを構成した、表面の鏡面処理効果により、まるで透明な物質しか持ち得ないような、軽やかな実在感の作品。〜後略〜」とのこと。

 森を散策するような雰囲気があり、その先にピカピカの球体の連なりがあるのは面白い構成である。作品単体というより、庭全体が作品に組み込まれているようである。今はアジサイの時期だが、他の時期ならまた違った表情を見せてくれるだろう。
森の径(こみち)/光の泉から

 他にも作品があったようなので、またの機会に。

<アクセス>

左の地図を参照のこと。


Copyright(C)2001 All Right-reseaved tonari