TONARIの 色撮り撮りの「その他」

西条酒蔵通り 08/2/3
広島県東広島市西条本町

賀茂鶴酒造内 
 少し前のテレビで、元祖美酒鍋を出している賀茂鶴酒造直営のレストランを紹介していたのを見て、そのうち行ってみようと思っていたので、西条の酒蔵観光を兼ねて行ってみた。呉からは1時間程度で行けるので手頃な観光スポットであるが、近いところは意外と行かないものである。

 東広島市西条は酒処と知られ、西条駅周辺に8つの酒蔵が集中している。
 今回酒蔵を巡ろうと情報収集のためネット検索するがあまりめぼしい情報がなく、市の観光協会のHPを見ても何だかよく分からない。
 観光地の情報を検索する時にいつも感じることだが、こういった公の機関のHPは何を見て貰いたいかよく分からない。

 結局個人のHPやブログが一番役に立つのだが、今回は調べる時間が少なかったのでそういったページにはあまり辿り着けなかった。とは言え、以前訪れて様子は分かっているので不安はないのだが(^^;
酒蔵通りの地図 
←町並みマップ

 呉方面からは国道375号線を北上し、一部開通した東広島−呉道路への分岐のある樋之詰橋の信号で左折し、広島大学のそばを通り過ぎてすぐの信号を西条駅方面に右折。後は広い道をひたすら進めば西条駅前に到着。

 西条駅のすぐ手前の信号で右折し、酒蔵を過ぎたところの角を左折すると「美酒鍋」と看板の出ている目的のお店「仏蘭西屋」がある。すぐそばに本陣が見える。

 店の入り口の横に3台分の駐車ガレージがあり、開店直前に着いたので停められた。ここが空いていなければ、ちょっとだけ離れた賀茂鶴酒造の広い駐車場が利用できる。
 
仏蘭西屋 
 仏蘭西屋は1階は洋食、2階は和食となっていて私は2階へ。日曜日と言うこともあり団体さんの予約で一杯だったが、2席だけ空いていた。

 店内に入ると仄かにお酒の香りが漂っている。美酒鍋に釣られてきたが、食べたことはあったので1350円の山田錦というセットにした。お猪口を小鉢代わりに使ったり酒蔵ならではの盛りつけになっている。刺身の鯛が大きめなのが良かったかな^^

 全体的に薄味の上品な味付けで、量はほどほど。男性には少し足りないが女性にはちょうど良い量だと思う。
賀茂鶴の看板 
 美酒鍋御膳は1500円で、小さな美酒鍋がついてくる。

 美酒鍋はもちろん酒を使って煮るのだが、塩こしょう、にんにくで味付けしたあっさりめの味付けで、砂ずりが入るのが特徴。この賀茂鶴ではすき焼きのように生卵で食べるようになっている。酒蔵ごとに美酒鍋も食べ方が違うそうだ。

 にんにくの風味が味のアクセントになっていて、アルコール分が飛んだ酒の旨味がよく残っている。小鍋ではちょっと寂しいので、美酒鍋を目当てに食べに来るなら単品の美酒鍋1800円が良いと思う。

 ←店内に飾ってあった昔の賀茂鶴の看板(ポスター?)
賀茂鶴酒造内 
 腹ごしらえの後は酒蔵通りの散策に向かう。

 車を出してすぐそばの本陣にぶつかり、左に曲がってすぐ右折した先の右手に賀茂鶴酒造の駐車場がある。よって自動的に賀茂鶴酒造から見学することになる(^^;

 白壁の建物が建ち並び、黒い瓦屋根と積もった雪の白さのコントラストが良い。煉瓦造りの煙突もあって、いかにも酒蔵という感じである(冒頭と左の写真など)。
賀茂鶴の試飲 
 観光客向けの展示室があるので入ってみる。紹介ビデをが流れ、酒造りの道具などが展示してある。

 また、酒の仕込み水の試飲が出来るので飲んでみる。西条の水は軟水であるが(日本の水はみな軟水だが^^)、ミネラル分が融けているので少し硬い感じである。

 そして酒の試飲が何と13本も並んで置いてある(左の写真)。さすが賀茂鶴、太っ腹(笑)

 
 車の運転があるので全部飲む訳にはいかないので、数種類を舐める程度に試飲する。これから町並みを散策するので、この程度では問題なかろう。こうして飲み比べると、同じ賀茂鶴でもやはり酒ごとに味が違うのが分かる。うち1本を購入。
 
本陣跡 
 賀茂鶴からお隣の本陣跡に向かう。

 中に入ることは出来ず表の門だけだが、歴史を重ねた風格のある門である。

 街角に散策マップの看板が立ててあるのでそれを参考に歩いてみることにする。
賀茂鶴酒造の煙突 
 ←歩き始めてすぐに見える賀茂鶴酒造の煙突。

 西条の酒蔵通りを紹介するHPではここの写真は大抵載っていて、みんなこういう建物の雰囲気が良い感じがするのだろう(笑)

 路地を進んでみるが、雰囲気はあるものの写真に撮るにはもうちょっと情緒が欲しいか?
石庭 
 円通寺というところがあったので、少し路地を入って寄ってみると、石庭があった。石庭があるのはいいのだが、周囲の景色が...(^^;

 もう少しトータルに景観を演出していただけると...まあ、観光者の勝手な意見だが、これだけきれいにしていても、向こう側にコンクリートの壁や車があるというのは...

 左の写真では可能な限り周囲を写さないようにしている。

 でも、きれいに模様が書かれた庭に雪が積もっていてなかなか良い感じである。
町並み 
 少し歩いてから元の方角に戻り、途中で開いていた福美人酒蔵に入ってみるが、従業員が誰もいないので簡単に見学して帰る。

 ここも仕込み水の試飲が出来るので飲んでみたが、賀茂鶴のところと微妙に味が違うような気がする。

←民家に植えてあった木の花と一緒に町並みを撮影。もう少し情緒があれば...と^^
くぐり門 
 元に戻り、左折してくぐり門へ。2階の部分が橋のようになっていて下が通れるようになっているのだが、裏から見ると廃屋のように見える。

 文化財ではないようなので保存する必要はないのかもしれないが、名所として紹介するならもっときれいに出来ないか。

 何だか今回は辛口のレポートになっているなぁ...
 
  駅方面に歩き、開いていた亀齢酒造に入る。
 ここでは新酒とにごり酒を頂く。ここは他の酒蔵と違って、お酒を使った商品や関連グッズが置いてある。お酒のうどんとお酒の飴、バレンタイン向け商品の酒トリュフを購入。観光に行けば何かしら買って帰りたいものであるが、お酒だけだと寂しいので、こういう商品があるのは嬉しい。

 再び駅方面に向かうが、道路際で仕込み水が飲めるようになっており、車を停めて水を汲んで帰る人が見られた。

 不覚にも?亀齢酒造で試飲のお酒を飲んでしまい、(お酒は弱くないので大丈夫とは言え)このまま車に乗ると飲酒運転になるかもしれないので、もう少し周囲を歩いてからまた「仏蘭西屋」に戻り、今度は1階の洋食の方でお茶にすることにした。雰囲気のある店内で、厨房が見えるタイプになっている。端に大きなレトロな時計が飾ってあり、修理したがもう動かせないそうだ。出てくる水は仕込み水なので美味しく、2杯ほど飲むと酔いは無くなった。

 全部で猪口1杯も飲んでいないし、時間も経っているので、だ、大丈夫だよなぁ(^^A でも、いつもより注意して運転したし、後から罰金30万円なんて勘弁して(笑) 車を運転して来る場合は、運転手の方はお気をつけ召され。

 他にも回れるところはあるのだが、今回はオマケで酒蔵通りを回った感じなので、写真もあまり撮らずこの程度の散策で終了。もう少しゆっくり散策すればもっと良いところが見つかるのだろうが、それはまた次の機会にでも探してみよう。
 

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