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TONARIの 色撮り撮りの「その他」 |
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竹原市町並み保存地区’09 |
2009/8/16 |
広島県竹原市本町 |
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古い町並みを保存している地区をこれまで何カ所か紹介しているが、比較的地元から近いのに紹介をしていなかった竹原の町並み保存地区を紹介したい。
いつもは車で行くのだが、駐車場の位置がよく分からなかったのと電車で行ける位置なので、今回は珍しく電車利用である。
JR竹原駅を下りて駅前の観光案内所に立ち寄り、町並みマップとパンフなどを頂く。お客さんが少ないせいか(失礼^^)親切に教えて頂いた。そう言えば、佐賀県の武雄温泉駅に行った時も駅の観光案内所を利用したのだが、タクシーの料金交渉までやってもらったことがある。車利用が多いので駅の観光案内所は殆ど使うことがないのだが、結構親切に教えて貰えるようだ。
少し寂しい^^商店街を通って10分程度で散策順路のスタート地点になる頼山陽広場に着く。少し手前にある町並み観光センター(観光バスの駐車場はこちら)でもパンフなどを貰える。レンタサイクルの看板もあるが、狭い町なので歩く方がよいだろうし、自転車に乗りながら写真を撮るのは難しいのでパス。
今回は素直に町並みマップにある順路に従って進むので、頼山陽広場から山手に入るとやがて古い町並みに入る。 |
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〜家と名前のある建物には下に小さなタケノコがあって名前が表示してある。気づきにくいので、気にしない人は気づかないのでは?
この竹原の町並みの特徴は格子戸だそうで、外からは中が見えにくく、中からは外が見えやすいそうだ。
格子戸の外には花が飾ってあったりして町並みが華やかに彩られている。
軒先には瓢箪やらいろいろぶら下げてあってこちらも面白い。 |
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順路に従ってまずは長生寺に向かう(左の写真)。
境内に入って右に進むと御堂があって、お抱え地蔵が祀られている。普通御堂には入らないものだが、畳が敷いてあるので入れるようになっている。
まず最初にお地蔵様を持ち上げて重さを感じ、お願い事をしてから再び持ち上げて軽く感じたら願い事が叶うとのことである。
早速やってみたが、心なしか軽くなったような気がする。。。まあ、一度持ったので体が重さを予測しているので、少しは軽く感じるのではないかと屁理屈をこねたくなるが(^^A、こういうのはノリでやるものだろうから、頭を柔らかくしてから持ちましょう(笑)
ちなみにお願い事はもちろん「世界平和!」(笑)
京都の苔寺に行った時にも写経の最後に願い事を書いたが、まあ、あまり他力本願は趣味ではないので、個人でどうこう出来ない大きな事をお願いした。お願いされたお地蔵様はお困りかも知れないが(^^; |
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長生寺を出て元の道に戻る。
←猫が長閑にお昼寝をしていた^^ |
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竹原というとニッカウヰスキーの創業者が出た竹鶴が有名なので、竹鶴酒造に入ってみる。
酒造りの道具やら民具が展示してあり、資料館のような感じになっている(下の写真)。
ここでは日本酒の試飲が出来るので(今日は電車で来ているので)遠慮無く大吟醸を試飲させて頂く。大吟醸は酒米の芯の部分を使うお酒で、水のような飲みやすいものが多いのだが(現在の嗜好なので)、ここの大吟醸は酒の味や旨味が分かり、他の酒蔵のお酒とは味が違う。 |
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こういった町並みは歩くだけでも構わないのだが、有料の建物に入ってみると独特の風情を味わえるのでどこか入ってみるのが良い。
と言うことで、町並みの中心部にある松阪邸に入ってみる(左の写真)。大人200円。塩田業、廻船業、醸造業などで財をなした家で、規模としてはまずまず。庶民からすれば豪邸だが、豪邸の中ではありふれた大きさである。
ちょっと変わっていたのが便器でなかなか派手(^^;
便器を写真に撮りたくないので載せないが、こういうものはシンプルな方がいいのでは?と思ったり(笑) |
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庭はコンパクトにまとめられているが、もう少しすっきりした方がいいかな(^^;
ここの庭ではないが、お隣の岩本邸の庭に太いアカマツを発見(上の左側の写真)。2本に分岐するタイプで、根元が見られないのではっきりしないが、この風格は幹周り3mを越す巨木であろう。町並みを散策していると知られていない巨木に出会うことがあって面白い。アカマツの巨木は少ないので県内屈指の大きさではないだろうか。残念ながらお隣の岩本家は入ることが出来ない。。。
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松阪邸を出てそろそろお昼にすることにする。
駅の観光案内所で貰ったグルメマップに載っていたCafe青に向かうが、時代劇のような錠前が掛かって閉まっている。「あちゃ〜いくら日曜日でもお盆だからな〜」と諦めるが、すぐ食べられないと分かると余計にお腹が空くものである(笑)。
町並みの中心部まで行くとお好み焼きの臭いが漂うが、お好み焼きの気分ではなかったので違うところを探す。ここは土蔵を改造したお好み焼き屋さんのようで(左の写真)、お好み焼きの香りは空きっ腹に響く(笑) |
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空きっ腹ではあるが、ちょこちょことお土産屋さんに入ったり、軒先に吊るされたものなどを撮影しながら歩く。
写真の切り取り方でもっと絵になりそうだが、その時の精神状態では余裕が無くて(笑)普通に撮っただけ(^^;
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少し歩くと土蔵を使ったカフェがあり、ランチもメニューに出ていたのここに決定。
←ちらし寿司のランチで、竹の器を使ったり飾り付けもきれいにされていた。味も良かったですよ♪ |
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ランチの後は竹原の町並みのシンボル、普明閣へ登る。
参道はなかなか趣があり、黒い瓦屋根の連なりが面白いが、もうちょっと補修した方が良いかな(^^;
↓町並み保存センターの裏側が見える。 |
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普明閣は京都清水寺の舞台を模したものだそうで、ここからは竹原の町並みが一望できる。
先程居た松阪邸はもちろん、そのお隣の岩本邸の大きなアカマツも見え、町並み保存地区だけでなく竹原港から竹原市中心部を見下ろす絶好の展望台である。
一枚の写真では雰囲気が伝わらないので、下にパノラマ写真を載せることにする。 |
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左端が竹原港
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手前が町並み保存地区 |
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ここで展望を楽しみながら少し休憩した後、再び町並みに戻る。
普明閣へ通じる周辺の建物の瓦屋根は切り取りようによってはなかなか面白い被写体になる。 |
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町並み保存センターで展示された絵画などを見て、歴史民俗資料館へ。ここも有料で100円。昔の道具などの展示があるが、基本的な知識が無いので、こういう展示はガイドさんに説明して貰わないと分かり難いかな。
↓お店の暖簾
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あとで気付いたのだが、町並み全体を通して撮影したものが殆どなかった^^
それはたぶん、車が停めてあるのと、通り過ぎる車があるから撮りたいと思わなかったのだろう。住んでいる人がいるので車を停めるなと言うのは観光客の我儘であるが、せめて観光客の車は入ってこれないようにすべきだろう。せっかく花などで飾っても、車が通ると落ち着いて歩けず、余計な気を遣ってしまう。 |
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北に向かって通りを歩いていると、右手の狭い路地にお抱え地蔵の幟が立っていたので入ってみると、次第に登り坂になり、お抱え地蔵のあるお堂に着く。こちらでも抱えてみたが。。。どうなんだろう(笑)
引き返し、そばにあったまちなみ竹工房に入っていろいろな竹細工を見せていただく。竹はいろいろに加工できるので面白いが、あまり日常生活で使うことは無いな〜昔は良く使っていたのだろうが、プラスティックに全部変わってしまったのだろう。
エコが叫ばれている時代なので、竹をもっと使う生活になれば、拡大する竹林の問題も解決し、余計な石油を使わなくて良いように思うが、昔の竹を使っていた時代に戻るのはなかなか難しいな。。。
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←通りの突き当たりには神社があって、直線道はそこで途切れる面白い形になっている。
あまりメジャーな観光地ではないと思っていたので、観光客は少ないだろうと思っていたのだが、割とお客さんが多かった。
お土産物を見ていると他県で作ったものが。。。余計なお世話だろうが、竹原のお土産屋さんで、他県で作ったお土産を売るのはどうかな〜どこの観光地でも状況は同じだが、その土地のものをお土産にして欲しい。
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神社に突き当たって右に曲がって照蓮寺に入るとイチョウの大木がある(左の写真)。
幹周り3m程度で更なる生長を祈りたいところだが、空洞化していてあまり樹勢は良くない。イチョウはコルク質の樹皮に覆われているせいかあまり空洞化しないのだが、葉の茂りは多いのでまだまだ元気だろう。
↓このお寺は山門が大きく参道も広い。 |
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再び通りに戻って今度は裏側の道(中ノ小路)に入る。情緒感は少し劣るが、こちら側は裏のせいか土蔵の白壁などが目立つ。
酒造交流館があったので入ってみる(左の写真)。雑貨好きが喜びそうなアイテムがあって、薄暗い店内と相性がよい。奥で食事が出来るようになっている。
交流館を出て再び歩き出し、お雛様が玄関に飾られていた光本邸の前を通り過ぎる。ここも有料のところで200円。
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表通りとはまた雰囲気が違い、車が通らない分こちらの方がゆっくり歩ける。
←再び猫を見つけたのでパシャリ^^ |
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板屋小路に合流したら右折して少し行くと楠神社に着く(左の写真)。
小さな境内に幹周り3〜4mクラスのクスノキが窮屈そうに伸びている。街中でなかったら根を広く張って大きくなるのだろうが、舗装道路に囲まれているのでこれ以上大きくなるのは難しいだろう。
楠は枝の張り出しの大きな木なのだが、街中では邪魔になるので切られてしまったのだろう。
十分な敷地があればもっと大きくなれたろうに。。。。 |
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最後に川を渡って森川邸へ。
ここは保存地区から少し離れているのだが、門構えも良いし、入り口で見取り図を見ると松阪家よりも部屋数が多い。
見学は有料で300円だが、これは入る価値はありそうな雰囲気。だが帰りの時間が押しているので入り口で引き返す。 |
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最後はたけはら美術館に向かう。
この日は曇り空で直射日光がなかったのは良かったのだが、蒸し暑くて喉が渇いたので、途中にあった喫茶店でかき氷を食べて生き返る。町並み保存地区ではアイスクリームとかもあったのだが、かき氷の方がさっぱりする(^^;
リフレッシュしたところで再び歩き出し、合同庁舎の2階にあるたけはら美術館に入って池田コレクションを鑑賞。入館料は200円。
ここは合同庁舎内にあるので、美術館に来たという感じはなく、展示スペースも広い一室だけで少し物足りないが、200円なのでこれくらいのものである。私の地元の呉市立美術館で観た作品もいくつかあった。
前回訪れてから日が経っているので、新鮮な気持ちで竹原の町並みを散策できて面白かった。有料の建物で入っていないところもあるし、次に来る時はそこに入ってみよう。
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<アクセス>
JR竹原駅に行ってください(笑)
車で行く場合は、呉方面からは国道185号線を進み、竹原市中心部に入る。国道は本川を渡ってすぐを右折するようになっているのだが、本川を渡る直前の信号で左折し、道なりに300mくらい進むと駐車場がある。
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