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TONARIの 色撮り撮りの「その他」 |
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菅谷たたらとその周辺 |
10/3/14 |
島根県雲南市吉田町吉田 |
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松江方面に向かう途中、一度下見をしておきたかった菅谷たたらの桂の木を見に、国道54号線から外れて県道38号線で吉田町に向かった。
菅谷たたら高殿の案内に従って左折し、川沿いの細い道を進むのだが、この川の表情が良い。
雪解けで水量が多く、水の透明度がないのは残念だが、奥入瀬渓流を思わせる水の流れの表情が良い。
途中、中でもいいな〜と感じた流れがあり、道が膨らんで退避スペースがあるので車を停めて撮影。ふと見ると丸山滝と標識が出ていた(左の写真)。
滝と言うには落差が低いが、水の勢いがあってカッコイイ。 |
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菅谷たたらの入り口付近にあるのが、左の写真のような落差は無いが勢いのある流れ。標柱が立っていて「金屋子神社淵」とある。
この間も絵になる流れがあり、思いがけず穴場を見つけた感じがした。
今は雪解けで水が濁ってはいるが、おそらく水はきれいな筈だし、新緑とか紅葉の時も良さそうに思う。
その割にネット検索で何もヒットしないのが不思議である。
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淵から少し進んだカーブを曲がる所に、お目当ての桂の巨木が目の前にある(左の写真)。
駐車場はこの桂のそばに数台分のスペースがある。
さて、なぜこの桂の巨木を見に来たかというと、3月末〜4月初めの数日間だけ、燃えるように花が輝くからである。
木に詳しい人は知っていると思うが、桂の雄花は赤くてきれいであり、特にここの桂は、夕日を浴びると燃えるように輝くため、多くのカメラマンがやってくるのである。
私もいつか撮りに来たいと思っていたので、2週間ほど見頃には早いが、様子を見に来た訳である。
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菅谷たたらは大正10年までと意外と最近まで営まれていたたたらで、宮崎駿監督作品『もののけ姫』で登場したたたら場のモデルとも言われているそうである。見学は300円だが、今日は時間がないので外から見るだけにした。地元のガイドの方がおられ、外からだけだがいろいろ教えていただいた。
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車に戻って車道を更に進み、高台にある山内生活伝承館のところに車を停めて少し下りると、菅谷たたらを一望できる場所があり、ここが撮影スポットになっている(左と下の写真)。
桂の花の見頃の時期にはカメラマンがたくさん来るそうであるが、雪景色もなかなかいい。
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山内生活伝承館のところを右に出てすぐのガードレールからも菅谷たたらの町並みを一望できる。こちらは雑然とするので、桂の木の存在感はなくなるが、たたら場の雰囲気が分かる。
ガイドの方の説明に寄れば、島根国体のモニュメントを依頼された岡本太郎氏が島根に来られた時、資料館や博物館をなどを見て回って不機嫌になっていたのに、ここからの景色を見て急に笑顔になったのだとか。
独特の強烈な感性を持った方だが、この景色が気に入ったのは分かる気がする。資料館や博物館では実際に暮らした人々の”空気”を感じられないし、創作意欲が湧かなかったのではないだろうか。この土地が持つ”力”を感じ取られたのかもしれない。
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菅谷たたらを後にして吉田町の役場方面に南下し、県道38号線に合流したら左折し、1キロくらい行った先でオープンエアミュージアムの案内に従って左折する。国道314号線に合流するための近道としてコースを取ったのだが、ミュージアムを過ぎて長い下り坂を下っていると、木の標識が立っていたので車を停めてみた。
ここにも桂の巨木がある。
昔はたたら場はあちこちにあり、桂はたたらの神である金屋子神の御神木であるので、こうして伐られずに残っているのである。
吉田町はまだ見に行きたいと思っている場所があるので、また時期を変えて訪れてみよう。 |
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