TONARIの 色撮り撮りの「その他」

柳井の白壁の町並み’06 06/3/5
山口県柳井市

白壁の町並み 
 町並みを保存した地区は各地にあるが、光市の冠梅園に行った帰りに柳井市に立ち寄り、白壁の町並みを歩くことにした。
 この地区は、国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されている。

 ふれあい広場付近の駐車場に車を停めてから通りに入ると、黒い瓦と白壁のコントラストが美しい白壁の町並みが続く。

 道路も普通のアスファル舗装でなくて歩きやすい。
お雛さま 
 ちょうどひな祭りの時期でもあるので、各所にお雛さまが飾られている。

 取り立てて古いものばかりではなく、昭和時代の物が多いが、江戸時代の商家が建ち並ぶ中にあると、とても雰囲気があって良い。お雛様めぐりが出来るようパンフがあるので、ふれあい広場でもらうと良い。

 
お雛様 
 ちょっと変わった形式のお雛様も飾られている。

 ←国の重要文化財、国森家住宅の入口に飾られている。有料なので、中には入れず外から撮影。

 町並みだけを目当てに来たのなら、入って説明を受けると良いだろう。

 ちょうどお昼なので、民芸茶屋「きじや」に入る。
 町並みを通り過ぎ、信号を渡って少し先にある。ここは茶粥で有名であり、少し行くのが遅かったもののギリギリ座れた。混み合っていたのでちょっと時間がかかったが、茶粥を堪能。郷土料理なので時間があれば食べてみると良い。
 
イブキビャクシン 
 昼食後東に向かい、柳井の地名の由来、柳と井戸を見に行く。
 その途中誓光寺というお寺に立派な木があったので見てみると、やないの名木「イブキビャクシン」とあった(左の写真)。

 樹勢もよくビャクシンらしい樹肌である。境内に入るとヒマラヤスギの大木もあった。
柳と井戸 
 誓光寺を出て少し東に進むと、柳井の名前の由来である「柳と井戸」がある湘江庵に着く。

 ドライブガイドに載っていた立派な柳の木を期待していたのだが、平成16年の台風で倒壊したそうだ。

 現在は5代目の木で、去年の4月に植樹されたとのこと(左の写真)。
 ちなみに4代目の切り株が残されていた。幹周り2.2mの大木だったようだ。

 この町並みには以前にも来た事があったので、その時に寄っていればと悔まれる。この5代目もあと50年くらい経てばそれなりの大木になってくれるだろうかっら、その頃また見てみたい。

 柳井の名の由来は、般若姫がここに湧き出る水を飲み、傍らに柳の楊枝を差したところ、それが一夜にして芽吹いて柳の木になったという言い伝えがあるからだそうだ。
光台寺の楼門
 次に案内にしたがって光台寺へ向かう。
 途中国木田独歩記念館への分岐があるが、これは後行くことにする。

 坂を登ってゆくと、周りの風景とはちょっと似つかわしくないというか雰囲気の違う建物が見える。そこが光台寺。

 楼門の真下に行って手を叩くとワンワンと反響するので別名わんわん寺とも呼ばれるそうだ。確かによく音が響く。

 なお、奥は幼稚園で、左に見えるのはクスノキの大木。

 
国木田独歩記念館 
 次に国木田独歩記念館(旧宅)へ行く為、先程の分岐まで戻り坂を登る。

 登っていってもそれらしきものが見えないので途中で引き返したら、イチョウの大木があったので、それに気をとられて見てみると、そこに記念館があった(左の写真)。垣根でよく分からなかった。坂を下りだしたら行き過ぎである。

 ガラス越しに展示を見るだけで、少々肩透かしをくらった感じが...まあ、こういうものはそういうものなのだが...(^^;
ツタバウンラン 
 歩いている道のそばの石垣に、石の隙間を這うようにツタバウンランが咲いていた。

 今日は梅以外の花がないので、雑草を掲載します(笑)
佐川醤油 
 町並みに戻り駐車場に向けて歩き出す。

 途中醤油蔵を見学できる場所(佐川醤油蔵)があるので、本筋から少しだけ外れて寄ってみる。柳井といえば甘露醤油が有名である。

 写真の左に少しだけ写っているやない酒造の中も見学できるようになっている。ギャラリーや金魚ちょうちん作りが出来るようになっている。

 佐川醤油もやない酒造も入るのは無料で、ちょうちん作りは有料。
醤油蔵の中 
 中に入ると醤油の強烈?な香りが漂う。醤油で酔ってしまいそうである。

 昔の醤油作りの道具が展示してあり、仕込んである醤油も見ることが出来る(左の写真)。

 甘露醤油は独特の甘味があり、さしみ醤油として使うとおいしい。販売もしているので宜しければどうぞ。

 なお、醤油ソフトクリームがあるので、興味のある方はこちらもどうぞ。甘露醤油ならではの味である。
掛屋小路 
 再び本筋に戻る。

 ちょっとした小径もあり、これもまた雰囲気がある。

 左の写真は掛屋小路。この奥に蔵を利用した雰囲気のある喫茶店がある。
しらかべ学遊館 
 しらかべ学遊館では、柳井の古民具などが展示されている。

 年輩の方にとっては懐かしい道具があるようで、「懐かしい〜」という声が聞かれた。

 そう言えば、柳井名物の金魚ちょうちんと町並みとを一緒に撮るのを忘れていた(失笑)。お雛様と一緒に写っている写真があるので、今回はこれでご勘弁を(^^;

 柳井の名物は、飾りには金魚ちょうちん、調味料は甘露醤油、甘いものなら三角(みかど)餅、甘露醤油ソフトクリームなどがある。定番商品を持っているのは、町作りにおいては強いなぁ〜と思う。

 お雛様が飾られている時期だからか、今まで来た中で一番人通りが多かった。町並みを保存している地区はいくらかあるが、中には新しい家が混じっていて雰囲気がもうひとつというところも多いが、この白壁の町並みはそれほど長くはないが、昔ながらの家並みが続いていてなかなか良い。

 今回は食事時間込みで約2時間滞在したが、広すぎず狭すぎずちょうど良い大きさの町並みなので、ゆっくりと散策するのにはちょうど良い。5名以上なら事前に予約していればガイドを頼めるようだ。こういった町並みはガイドと一緒に歩くとよく分かってよい。

 ひとつだけ要望を言わせていただけるなら、せっかくそばに川が流れているのだから、川に沿って柳並木を作るとかすると、いかにも「柳井」という感じがすると思う。同じ道を往復するのも悪くないが、川沿いの道を利用して回遊性を作るといいかも、なんて一観光客(=私)は思う。
 


<アクセス>


  玖珂ICより県道70号を南下し、柳井市中心部を目指す。中心部に入ると白壁の町並みの案内が出るのでそれに従う。観光バス用と自家用車用と駐車場が違うので、現地案内に従う。
 

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