TONARIの 色撮り撮りの「山 行」

四季の  深入山の花々

<2007年10月6日撮影>

シラヤマギク 
シラヤマギク(白山菊)

 秋の山でよく見られるキクのひとつだが、似たものが多いので混乱することも^^

 秋晴れの空と一緒に写してみた。
コアジサイ 
コアジサイ(小紫陽花)

 深入山は草原の山だが、湿ったところで見られるコアジサイもいくらか見られる。

 草原は乾燥した場所ではなく、表層下では水の流れがあるのだろう。

 紫陽花は紅葉してもきれいである。
深入山 

 南登山道の急坂を登り、道が緩やかになると、深入山の紅葉した山頂部が目の前に広がる。

 今日は雲ひとつ無い青空がたいへんきれいである。
キキョウ 
キキョウ(桔梗)

 10月に入ったが、まだキキョウの花が所々で咲いており、風船状のつぼみもまだまだ多く見られた。
アカモノ 
アカモノ(赤物)

 時々狂い咲きが見られるアカモノだが、咲いているものは無く、赤い実をつけていた。

 この赤い実は食べることが出来て、美味しい部類の実である。ただ、ここはあまり数がいないので、みんなが食べてしまうとマズイかな。
オケラ 
オケラ(朮)

 咲いているものがあまり見つからなかったが、咲き始めのたくさん花をつけた状態の良いものを見つけた。

 登山道のすぐそばでは見つからないが、草むらの中で見つかる。それくらいの日当たりが好みなのだろうか。
ハバヤマボクチ 
ハバヤマボクチ(葉場山火口)

 恐羅漢山を背景に撮影。

 葉っぱの確認をするのを忘れたが、恐らく”葉場”のほうだと思う^^

 今日は草原から飛び出ているものが少なく、今年は生育状況が悪いのか、それとももう少ししたらもっと伸びるのか?
ムラサキセンブリ 
ムラサキセンブリ(紫千振)

 深入山名物の花であるが、今日は咲いている花が少なく、もう少し後の方が見頃のようだ。

 同じ紫色でも、キキョウやリンドウの色とは趣が異なる。
 色の名としては紫だが、この色の表現としてはどんな言葉が相応しいのだろうか。
センブリ 
センブリ(千振)

 こちらは”ただの”センブリ。

 この花も今日は花が少なめ。今年はやはり花期が少し遅れているようだ。

 左の写真のものが一番良く咲いていた。
ヤナギタンポポ 
ヤナギタンポポ(柳蒲公英)

 あまり数はいなかったが、ポツポツと草原に散見された。

 背が高くヒョロッとしているので、あまり派手さは無い。
カワラナデシコ 
カワラナデシコ(河原撫子)

 登山口でリュックに入れた石を山頂に置き、ふと見るときれいなナデシコが咲いていた。

 裸地化防止のために登山者が持って上がる石もだいぶ増えており、山頂の裸地も埋まりつつある。
聖湖とススキ 
ススキ(薄)と聖湖

 山頂を過ぎて林間コースへ入るが、山頂から降りる道にはススキが多い。

 花は終わって温かそうな穂をまとっている。
ウメバチソウ 
ウメバチソウ(梅鉢草)

 南登山口にあるウメバチソウのお花畑では、すでに花が傷みかけていたが、状態の良いものをようやく発見。

 私はマクロレンズを使わないので、長望遠で撮影したものから花の部分だけを切り取ってみた。

 光の差し方がよく、花が輝いている。

 雄しべには2つ葯が残っているし、仮雄しべの先の黄色い腺体もきれいに残っていて、花の状態としてはほぼベストだった。
リンドウ 
リンドウ(竜胆)

 今日はあまり咲いていなかったが、少し時間帯が早いので、昼頃ならもっと見つかったかもしれない。

 咲いている姿も良いが、槍のように尖ったつぼみの時の白い筋が混じった赤紫色もきれいである。
マツムシソウ 
マツムシソウ(松虫草)

 この花もあまり見られなかったが、忘れた頃にきれいなのが見つかったりする^^
ヤマラッキョウ 
ヤマラッキョウ(山辣韮)

 この花は多く見られたが、少しだけ時期が早いのか、球形状になったものは少なかった。

 左の写真のものが一番”熟して”いた。
アキチョウジ 
アキチョウジ(秋丁字)

 林間コースを下っていくと、アキチョウジの群生が道端に続いていた。

 すでに花が落ちているものも多いが、今頃が盛期か。
キバナアキギリ 
キバナアキギリ(黄花秋桐)

 林間コースの岩場の下に群生がある。
 例年はこの時期花を落としたものが多いのだが、花が残っているものも多く、やはり今年は花期が遅れているようだ。
リョウブ 
リョウブ(令法)

 遠くにあったにでちょっと自信は無いが、おそらくリョウブの木だと思う。

 多くの実をつけており、まるで花のように見えた。

 実は褐色に熟すそうだが、花期は8月〜9月頃なので、まだ未熟な実のようだ。
ササユリの実 
ササユリ(笹百合)の実

 花の時期は、見落とすことは絶対ないと言えるほど大きく華やかな花が咲くが、その実となると、気付く人はどれくらいいるのだろうか。

 深入山もササユリが多いと聞くが、まだその時期に登っていないので、いずれは行きたい。
シャシャンボ? 
シャシャンボ(小小ん坊)かな?

 青紫色の実が目の端に止まったので撮影。
 シャシャンボのように思えるが、薮の中だったのでどれが葉っぱか確認できなかった。

 ひとつだけ実を食べてみたが、傷んでいたようであまり美味しくなかった(笑)。でも、食べられる感じはするのでシャシャンボかな?
ママコナ 
ママコナ

 山の上では見つからなかったのに、ほとんど下山した頃に見つかった。

 
 今日は天気もよく、咲いている花も登山者も多かった。

 一度紅葉の頃に来たいと思いながら、紅葉の時期はブナ林があるところを選んでしまい、あまりこの山に足が向かない(笑)

 林間コースならば紅葉がきれいだと思う。
 

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