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TONARIの 色撮り撮りの「渓 谷・ 滝」 |
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万古渓 (まごけい) |
02/11/17 |
広島県佐伯郡佐伯町所山 |
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万古渓は、吉和村に向かう県道30号を走る時にいつも気になっていた渓谷である。いつか行こうと思いながら行けずにいたので、今回時間があるので寄ってみた。
(ちなみに河平連山に登った帰りです) |
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広島西バイパスを走り、宮内交差点で右折。県道30号を吉和村に向けて走り、佐伯町の中心地を抜け、岩倉温泉を過ぎてまもなく案内が出るのでそれに従い右折する。案内が出るので見落とさないように進み、橋を渡ってすぐを右折し、上り坂の多少広くなった場所に万古渓の標識がある。
駐車場はないが、離合スペースがあるのでここに置かせてもらう。3台程度は止められる。ちょっと上にも2台止められる。 |
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段差の高い急階段を下り、渓流のそばに下りる。はじめは石道で、次にコンクリートで舗装された道に変わり、家族連れでも安心な道だが、山歩きする人間から見れば整備しすぎに見える。
周りの岩の様子から見ると、平べったい石が層になっている地質のようで、渓谷の流れは、そうした平らな岩の上を緩やかに流れる優しい感じの渓谷だ。
午後に訪れたため光が渓谷内に差さず暗く寂しい感じがした。朝方の方がよいだろうか。
更に奥に入ると、いかにも深そうな渕がある。これが孫渕であり、地元の方はツボと呼んでいるそうだ。どうも甌穴のような造形で、流れに削られたような跡がある。水の勢い自体はそれほどでもないが、長い年月の賜物か、あるいは昔はもっと水量があったのか。 |
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更に進むと大きな白い筋が見えてくる。これが大滝で、落差も水量もあるきれいな直瀑で、滝壺も広い(冒頭の写真)。広島県のHPでは、落差200mとあり、明らかに誤記で、20mが正しい。周囲は見上げると首が痛くなりそうなくらいの断崖絶壁で、滑らかな渓流の印象とはずいぶん異なる。
入口から10分程度で大滝に至る小さな渓谷であるが、深山の雰囲気を感じる良い渓谷だ。ただ、舗装された遊歩道が渓谷美を損なっているように感じる。安全に歩けることを考えると確かに舗装されている方が良いのだが…。
ちなみに「万古渓」は「ばんこけい」ではない。もともとは孫左衛門という人から付けられた名前のようで、おそらく孫渕の名の由来も同じであろう。それが「万古(まご)」と改称され、いつしか「ばんこけい」と呼ばれるようになったようだ。もっとも、名称は時代とともに変わるものであるし、「ばんこ」で構わないともいえる。
訪れる人がそこそこ多く、思ったより有名な渓谷のようだ。手軽に歩けて、簡単に迫力のある良い滝に出会えるのが人気の理由だろう。
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