TONARIの 色撮り撮りの「渓 谷・ 滝」

深山峡・姫ヶ滝 05/11/26
広島県東広島市河内町中河内

深山峡 
 頼山陽が「安芸の耶馬溪」と称したという峡谷。

 篁山(竹林寺)に登った帰りに、峡谷ならば紅葉がきれいだろうと立ち寄ってみた。

 左の写真は入口となる夫婦岩展望園地から撮影。少し先に駐車場がある。

 
深山峡 
 夫婦岩は天を衝くように聳える2つの岩で、展望園地からは近すぎて標準レンズでは2つ一緒に入らなかったので、片方だけ撮影(左の写真)。

 実のところ訪れたのが午後なので、光の角度が悪くてもう1つを入れるとフレアやゴーストが出てしまうのだ(^^;

 ここはモミジやイチョウがたくさん植えられていて紅葉が美しい。出来れば自然の状態で生えていたのなら良いのだが....

 ここは親水公園になっていて、水辺で家族連れでも遊べるようになっている。訪れたときは誰もいなかったが、暑い夏の日には大勢やってくるのだろうか。

 国道そばなので車の音がナンだが、家族でやって来て、紅葉を見ながらお弁当を食べるにはちょうど良いかもしれない。

 この深山峡の一番の見所、姫ヶ滝に向かう。
 一旦駐車場に戻り北上し、キャンプ場近くの広い駐車場に車を持ってゆく。途中姫ヶ滝の案内が右手にあるので確認しておこう。駐車場から白線の内側を歩き(交通量はそこそこあるので注意のこと)、数分下ると姫ヶ滝の案内があるのでそこから河原に下りる。

 河原には大きな岩がゴロゴロしているので歩き難い。歩きやすい靴でないと捻挫するので注意。ゴロゴロ岩の間を進み、対岸に姫ヶ滝入口の案内を見つけたら、渡り易そうなところを選んで川を渡る。
 姫ヶ滝の入口からかなり急な坂を登り、平行道になってしばらく進むと姫ヶ滝へ到着する。入口から10分くらい。
 
姫ヶ滝姫ヶ滝 
 巨大な岩壁を水が優雅に流れ落ちる滝で、落差は30m。

 もう少し水量があると良い気もするが、今度は却って優美さが損なわれるので、これくらいの方がちょうど良いのかもしれない。

 男女の悲恋の物語がある滝だそうだが、2条に分かれて流れ落ちる様に絡めたものだろうか。

 巨大な岩壁に圧倒されるなかなか良い滝である。水量がないので冬には凍結するそうだ。

 下りのときは滑らないように注意のこと。

 今回この場所を紹介するに際し、インターネットでいろいろ調べてみたが、一部を除いてあまり紹介されていない場所のようだ。公共のHPでは簡単な紹介しかしていない。来て欲しいのならもう少し詳しく紹介すべきだろう。
 手持ちのドライブガイドには「見事な渓谷」とあるのだが、国道そばということもあってか「見事」をつけるにはちょっと躊躇う。上流に椋梨ダムができて水量が減り、渓谷としての魅力は薄まったような気がしなくはない。

 ただ、山肌の紅葉はきれいなのは間違いなく、少し苦労しないと行けない姫ヶ滝もあって面白さはある。

 最後に、峡谷の案内図はもうちょっと分かりやすくならないだろうか。デフォルメし過ぎて距離感や場所の感覚が全く分からない。これは他の渓谷にも言えることなのだが...
 


<アクセス>


 山陽自動車道河内ICを下りて左折し、国道432号を北上しJR河内駅付近で左折(ずっと432号)。川沿いに進むと変電所が見え、川の対岸に夫婦岩展望園地がある。駐車場は少しだけ北上したところにある。

 姫ヶ滝へはさらに北上し、キャンプ場近くの駐車場に車を置き、国道を数分下ると入口がある。歩道はなく、白線が引いているだけで、交通量が比較的多いので、子供連れの時は特に要注意。
 

Copyright(C)2001-2010 All Right-reseaved tonari