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TONARIの 色撮り撮りの「渓 谷・ 滝」 |
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龍頭ヶ滝・八重滝 |
00/11/11 |
島根県飯石郡掛合町 |
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山登りをする人間には日本百名山を踏破することを目標にする人は多い。すべてを踏破しないまでもひとつでも多く登ってみたいという気持ちは高い。
一方全国の滝を巡る人たちもおり、その拠りどころとなるのが「日本の滝百選」である。
広島県では唯一作木村の常清滝だけが選ばれているが、島根県掛合町には、八重滝という滝がある。 |
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11月は、渓谷の紅葉を見ようといろいろ調べているときに、日本の滝百選に選ばれているこの滝のことを思い出した。紅葉もすばらしいだろうと考え、近くにある龍頭ヶ滝も併せて行ってみる事にする。
国道54号を北上し、島根県掛合町を目指す。最近は便利になったもので54号線沿いには道の駅が多いので女性の方も安心だろう。
曇り空を心配しながら、右手に八重滝の案内を確認して更に進み、道の駅掛合の里で休憩後、少し走ったところに左折する道があるので(龍頭ヶ滝の案内有り)、後は案内に従って進む。
駐車場に車を止め、川に沿って更に奥に歩く。紅葉した山々を雲が低く包み込むが、今日は晴天ではないので包み込んだままだろう。しばらく行くと分かれ道がありこれは右にゆく。左は雌滝への道。
立派な杉の林を両脇に見ながらいくらか登り、やがて滝の音が近づいてくる。
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龍頭ヶ滝は落差40m。
一枚岩の上を流れ落ちる滝で、滝壺もあり、十分な存在感がある。
ガイドブックには「中国地方随一の名瀑」とある。それほど滝巡りをしているわけではないので、この言葉が真実かどうかは断言できないが、「名瀑」の名には値すると断言しよう。
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一般に紅葉と滝というのは相性がよいが、周りの紅葉はそれほどでもない(時期が悪いのかもしれないが)。もみじの葉が落ちているからもう終わった後なのか。
しかし、今回この滝に来た一番の収穫はこの滝が「裏見」できること。
冒険映画やアニメなどで滝の裏に洞窟があるシーンがあるが、滝の脇の道を進むと滝の裏に行くことが出来る。ちょっとした冒険感覚でおもしろい。 |
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雨が降ってきたので引き返すことにする。
山登りなら晴れていても雨具は携行しているが、今回は傘さえ持って来ていない。八重滝に行くべきかどうか迷うところだがせっかくだから行こう。
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広島県に向けていくらか引き返し、左手に八重滝の案内があるのでこれに従う。
川沿いの道をいくらか進むが、なかなか良い渓谷美が続く。
雨のせいかほとんど車が止まっていない駐車場に着き上を見上げると見事な紅葉が広がっている。
曇り空で光線状態は悪いが、霧が見事に紅葉した山に白い羽毛を掛けている。 |
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駐車場の周りに植えてあるもみじはきれいに赤く染まり、赤い絨毯が広がっている。
時期としては多少遅いのだろうが、もみじをあまり見かけなくなった昨今にあっては大変うれしい。
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雨を心配しながらも、なかなか期待できそうな渓谷なので無理して行ってみる。
川沿いの道を上流に向け歩くわけだが、流れもきれいで、名前も付いていない滝(?)も迫力があって良い。
ただ、紅葉自体は少し終わった後だろうか。 |
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八重滝はその名の通り八つの滝で形成され、駐車場から最奥の本滝である八汐滝まで約1.5キロ、30分ほどの道のりで遊歩道が整備されている。
八つの滝とは八汐滝(一の滝、二の滝)、姫滝、姥滝、河鹿滝、紅葉滝、滝尻滝、猿飛滝であるが、滝として見ごたえのあるのは、八汐滝と滝尻滝の2つ。他の滝は被写体としてはもう一歩。
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強く降り出した雨からカメラをかばいながら奥に進み八汐滝まで着くと、無理してきた甲斐を感じる。
見事である。
百選に選ばれただけはある見事な2段の滝。
雨のため、じっくりフレーミングできなかったが、迫力のある良い滝である。ぜひ晴れた日にもう一度来たいように感じた。
写真では腕の未熟さも加わってこの滝の雰囲気を伝えられないが、実際行って感じて欲しい。
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遊歩道は歩きやすく、普段歩かない人にもちょうど良い距離なので、手軽に自然と触れ合える良い滝である。
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