<参考タイム>
長淵橋
|
(70分)
|
黒淵
|
(70分)
|
水梨
|
(30分)
|
三段滝
|
(140分)
↑雨宿りを含めての時間。
通常は90分
|
黒淵
|
(50分)
|
長淵橋
※写真をあまり撮らない方はもっと早いと思います |
|
TONARIの 色撮り撮りの「渓 谷・ 滝」 |
|
夏の三段峡 (黒淵・三段滝) |
06/8/26 |
広島県山県郡安芸太田町 |
|
|
夏の暑さもほんの少し和らいだものの残暑はまだまだ厳しい!という訳で、涼を求めて久し振りに三段峡を訪れた。
三段峡へは樽床ダム、餅ノ木、水梨、旧三段峡駅といろいろ入口はあるが、今回は黒淵で船に乗って涼みたかったので、旧三段峡駅から入峡することにした。
駐車場は駅周辺や少し離れた所にも点在しているが、朝早くに到着したので、駅周辺に停める。駐車料金は400円。
(※今回は他県の方向けを意識して書いています) |
|
朝早いので(8時頃)お土産屋さんは殆ど開いておらず、そのまま通り過ぎる。夏休みもそろそろ終わりなので、人出があるのかな?と思っていたが、さすがにこの時間帯から歩く人は少ないだろう。
最初の長淵橋から柴木川の流れを見ると、透明でとても綺麗である。(上の写真は別の地点で撮影)
とりあえず今日の予定は、黒淵を経て三段峡の真ん中付近の「水梨」まで行っての往復とするが、この長淵からは5.7kmという距離で、だいたい片道2時間くらいの距離。多少のアップダウンはあるものの、基本的には平行道が多く、舗装もされているので、山道ほどには歩く時間が掛からない。ただし、サンダルで歩くのは、怪我をしやすいので止めた方が良い。
花は何が咲いているか分からないので、渓流にいそうなイワタバコを目当てにする。
|
|
少し歩くと早速目的にしていた花が見つかった(^^;
イワタバコは、葉っぱがタバコの葉っぱに似ていることからの命名だそうで、渓流などの岩壁に生える。花は赤紫というか、見方によっては青紫というか、何ともいえない色合いである。
遠くからしか見たことが無かったので、近くで見られて良かった。 |
|
また、近くには、クサアジサイ(左の写真)が咲いていた。
ヤマアジサイに似た感じの花で、薄いピンクから濃いピンク色まで色の変化がある。
今回はこのクサアジサイがいっぱい見られ、この花の一番良い時に訪れたようだ。ただ、この日は他にあまり花が見つからず(見つけられず?)全体的に花が少なめのような感じだった。 |
|
きれいな水の流れを左下に見ながら歩いてゆくと、優美な滝、姉妹滝が現れる。
今日は水量が豊富のようで、大きく分けて3条の流れが見える。上部は木々に隠れてよく分からないが、結構な落差だと思われる。
この滝は前のレポートにも写真を載せたが、この滝は三段峡の中でも好きな滝のひとつで、落差があって、柔らかな滝の表情があり、尚且つ滝壷が淵のようになって、その透明感のある緑色が大変綺麗である。
見るだけで清涼感を感じささてくれる。 |
|
峡谷であるので、左手の写真(竜の口)のように、岩が迫って急流になっている場所もある。
急流があると思えば緩やかな流れの深い淵があったり、浅い瀬(左の写真右=ぐるの瀬)があったりと、深い峡谷なので、地形の変化にも富んでいる。
この日は天気が心配だったが、青空が見えていて気分も良い。 |
|
今回は下流の旧三段峡駅から上流に向かって歩いているのだが、峡谷の中間地点である水梨へは車で入れるようになっている。そこからなら、この三段峡のメインの滝である三段滝と二段滝へ比較的短時間でいくことが出来て便利で、少し楽をしたいのならそちらからの方がお勧めである。なのに何故下流から時間をかけて歩くかと言えば、途中に「黒淵」という名所があるからである。
黒淵は両側に断崖が迫った淵で、その間を渡し舟で渡ることが出来る。往復500円。
渡し舟を利用しない場合は別に山道があるのでそこを通ればよいが、淵を船で渡るという風情?が好きなので、いつも渡し舟を利用している(笑)。
|
|
まだ朝早いので船頭さんが居なかったので、紐を引いて呼ぶ。紐を引くと対岸に知らせるような仕組みになっているようである。しばらくして船頭さんがバイクでやって来たので乗船する。
船旅は数分の短いものだが、水の綺麗な淵を、断崖を見ながらゆったりと進むのは気持ちが良いものである。
対岸に渡ったところから撮影したのが左の写真。土砂が堆積して淵が埋まっているのが残念。 |
|
ヤマメの塩焼きなどを食べられる黒淵荘を抜け、怖い吊橋を渡ったところにトイレがある。ここのトイレはバイオトイレで、排泄物を分解して汚水を峡谷に流さないようになっている。山の中なので水洗トイレは作れないが、こうしたバイオトイレが整備されているのは有り難い。
|
|
黒淵を後にして、峡谷沿いに歩いていくと、遊歩道のすぐそばを流れ落ちる滝がいくつかある。比較的最初に見られる赤滝もそうであるが、名前のついていないものも結構格好いい。
左の写真の滝もそんな滝の一つ。
水量が多かったのでレンズに水滴がついてしまったが、落差も水量も水の表情もなかなかのもの。水量が少なければ、ただの川かもしれない。
こういう滝の近くに行くと、まさに天然のクーラー(^−^)。
自然の風というのは本当に涼しくて、エアコンから出る冷気とは違う。いや、涼しいというよりは寒いというくらい...ここから離れると暑くなった(笑)。 |
|
上で花が少ないと書いたが、全然いないというわけではなく、ママコナなどがちらほらと見ることは出来る。
左の写真は、ヌスビトハギ。
これが団体でいたら避けて通りましょう。ズボンにいっぱい種がくっついてしまうので。 |
|
歩き始めて約2時間で水梨に到着。5.7kmの道程。
いつものように河原に下りてお弁当を食べる。工事車輌の音がうるさいのが玉に瑕...でも、木陰で食事にしたが、心地よい風が吹いてくれて涼しかった。
|
|
当初の予定はここで引き返すつもりだったが、余裕があるので久し振りに三段滝まで足を伸ばすことに。
二段滝との分岐を過ぎ、山の上に上がって上流を目指す。迂回路が作ってあり、遊歩道は工事中のよう。
歩くにしたがって心配していた空が暗くなり、雷がゴロゴロ...雨具の用意はあるが、雷雨の中歩くのは嫌なので、このまま進むべきかと迷いながら進む。小雨は降るものの大雨にはならないので大丈夫だろうと三段滝に行くことに。 |
|
水梨から30分ほどで三段滝に到着(上と左の写真)。
三段滝はこの三段峡を代表する滝のひとつで、今日は水量が多いので、いつもより迫力がある。紅葉の頃に来てもとてもきれいな場所であり、後ろに見えるグリーンが紅葉する。 |
|
三段滝の展望所?から先の崖は左の写真のように工事中で、工事の人たちがたくさんいた。現在ここから先は通行止めで、今日、上流から降りてきたら三段滝を見る頃が出来なかったようだ。 |
|
三段滝を後にして、もうついでだと(笑)今度は二段滝を目指す。長らく訪れていないが、この二段滝は渡し舟で行く滝で、雰囲気の良い場所なのだ。私は基本的に船が好きなのかも知れない(^−^;
しかし、近づくにつれ雷と雨が強くなったので引き返すことに...山で出会う雷というのは独特の不気味さ・恐ろしさがありもの...二段滝はまた機会をみて訪れよう。
森の中なので直接的に強い雨にはあたらないが、カッパを着て歩くと蒸し暑くなっていけない。峡谷に涼みに来たのに蒸し風呂に入りにきたようなもの?
しかし、途中の休憩所で長い雨宿りなどをしながら黒淵荘に着くと、雨は殆ど止んでいた。三段峡の奥の方がスポット的に降ったのかもしれない。
黒淵荘で休憩を取ることにする。ここではヤマメの塩焼きとビールのセットが1000円で食べられる。
私は素麺が好きなので、流しソーメン。お客さんが居ないところで、寂しく流し素麺を食べるというのもオツなものである(笑)三段滝の辺りではそれなりにお客さんが居たが、この辺に来るとお客さんが少ないのは、水梨からの入峡者が多いのだろうか。
再び渡し舟に乗って対岸に渡り、旧三段峡駅に向けて歩き、4時頃に到着。朝8時過ぎからなので8時間近くも滞在していたことになる。今日は往復で約15kmの道程で、久しぶりに長距離を歩いたので、少し足にきた(笑)
三段峡は紅葉の名所として知られ、紅葉が不作の年でもまずまずのものが見られる峡谷である。5月の新緑の頃も良いし、今日のような夏の日に来て天然のクーラーで涼むのも良い。広島にお越しの際は、是非訪れていただきたいと思う。
|
|
|
|
|
|
Copyright(C)2001-2010 All Right-reseaved tonari |