TONARIの 色撮り撮りの「紀行」

岩国城と錦帯橋・クスノキ巨樹群 2023年11月23日
山口県岩国市

錦帯橋錦帯橋
錦帯橋錦帯橋
 岩国城と錦帯橋に家族で行こうということになり、久し振りにやって来た。有名観光地なのでアクセスは特に書かなくても良いと思うが、岩国ICを降りて錦帯橋に向かい、河原の有料駐車場に車を停めて歩き始める。朝なのでまだガラガラだったが、帰る頃には観光バスも停まっていたし賑わっていた。桜の頃はもっと多いが、この時期でも結構お客さんがいるようである。

 錦帯橋の袂で岩国城とロープウェイ利用などがついたセット券を購入する。歩いて登るつもりだったのだが、子供がちょっと嫌そうな雰囲気だったので、今回はロープウェイを使うことにする。

 上がったり下がったりをしながら錦帯橋を渡る。朝とはいえお客さんは多く、簡単にスナップするだけにする。対岸に渡ったところはお客さんが少ないので、少し時間をかけて撮影する。

 桜の開花標準木はまだ元気そうである。橋を挟んで反対側には槍倒し松がある。この木は以前来た時は気づいていなかったな。

 ロープウェイ乗り場に向かうのに𠮷香公園を通るが、カエデの紅葉が美しく、メタセコイアの色づきも良い。巨木も多く見られ、巨樹巨木好きとしては一本一本撮影していきたい衝動に駆られるが、家族からのひんしゅくを買いそうなので簡単に撮るのにとどめる。イチョウの黄葉もちょうど良く鮮やかな黄色が青空に映える。思いのほか撮影したいものが多くて寄り道をしながら進む。噴水のある辺りには桜が咲いており、十月桜か何かだろう。
 

 ロープウェイ乗り場に到着するが、お客さんは多い。いっぱいに詰め込まれたので景色を撮影する余裕はなく、隙間を探しながら何とか撮影する。
 

 山頂駅を降りて舗装路ではなく山道を進む。
山道と言っても登山靴が必要なレベルではない。途中で下から登ってくる道と合流して岩国城を目指す。この道を歩いた覚えはないのだが、石垣がよく見えるので、石垣好きはこちらを通ると良い。

 途中でツワブキの花を見ていたのだが、天守の下の石垣までやって来ると、ツワブキが群生して咲いており見事。こんなに咲いていると写欲が湧くのだが、家族連れだとそういう訳にもいかないので、出来るだけ手短にポイントを決めて撮影していく。この辺の反射神経(?)はカメラマンには必要な資質であるだろうな。
 

 天守は新しく造られたものだが、植えからの展望は良く、錦帯橋と岩国市街地が見渡せる。海の方は霧が出ているのかはっきりしないが、周囲の地形は掴め、ここを出た後に行くクスノキ巨樹群の場所をここから確認しておく。そこまで見る人は私ぐらいであろう。超望遠レンズを持ってきているので錦帯橋を大きく写してみる。光る川とのコントラストもなかなか良いな。
 

 近くの天守台跡も趣があり、手前に苔むした場所もあって絵になる。しっかりカメラを構えて撮影したいところだが、家族は先に行って取り残されてしまうので簡単に撮るだけになった。
 天守台跡を回り込んで下り、また方向を変えると空堀跡がある。左の写真がそれだが、写真では空堀の感じが分からないので現地で確認すると良い。かなり大きなものである。
 

 ツワブキの花は多く咲いていたのだが、気になったのはカゴノキが多いこと。巨木になりそうな木も多く、これは今後の生長が楽しみである。水玉模様の樹皮は分かりやすく美しいし、巨木になる樹種なので、絵になる巨木が今後見られそうである。私の存命中は無理かな?カキノキの実と紅葉も良い感じである。

 帰りのロープウェイ乗り場に向かうが行列になっていた。臨時便が出ると言うことでしばらく待ち、1本待ったくらいで乗ることが出来た。桜の時期がお客さんが多い印象だったのだが、この紅葉のシーズンも人が多いんだなあ~人混みが嫌いな私は好ましい状況ではないのだが、観光地として儲かって貰わないとね。
 

 ロープウェイを降りて昼食に向かうが、時間帯がちょうどお昼時なのでどこも混んでおり、少し探して少し通りから外れたところのさくらの茶屋で昼食。行った時にはちょうど空いていたが、少し後に来たお客さんは断っていたし、ここも混んでいた。やはり観光地の食事は気を遣うな~。ここでは穴子丼と岩国寿司をいただく。
 

 昼食後、妻が�吉香神社に行きたいというので歩いて向かう。
 境内の端にある川に二面を囲まれた錦雲閣の手前のカエデが大変美しい。背面にある岩国徴古館の重厚な建物も興味が湧くがここはスルー。
 境内に入ると岩国最古のソメイヨシノという標識が目に止まる。樹勢は良くないが、植樹されて140年近いとはすごいな。花の時期に撮影に来なければ。ここだけでなく、境内には他にも趣のあるソメイヨシノがあり、巨樹巨木写真家としては大変気になる。吉香神社と公園で別にページを作るので、写真はそちらに載せることにする。
 

 カエデもイチョウも色づきが良く、鮮やかすぎて圧倒されるのだが、木造の建物があると落ち着いた感じで鑑賞できる。下の写真は吉香神社の社殿。国指定重要文化財とのこと。大きな木に囲まれて神聖な雰囲気である。意外と観光客で賑わっておらず、ちらほらいるくらいであり、その面からも落ち着いていられる場所である。
 

 神社を後にして再び公園の方に入り、岩国シロヘビの館でシロヘビを見る。私は興味はなかったので来たことはないのだが、セット券に含まれているし、子供も行くというので行ってみた。シロヘビを撮影する気にはならないが、まあ、わざわざ行かなくてもいいかな、と。私個人は(^^A

 旧目加田家住宅や噴水などを見てから錦帯橋の袂に戻る。お客さんは相変わらず多い。すごいな~こんなに観光客が来るところなんだ。紅葉も良い時期だし、賑わいがあるというのはいいな。
 

 錦帯橋を再び渡って元に帰る。無数の人が撮っている場所なので、どこかで見たような写真にしかならないのは仕方ないかな。記録的にマンホールを撮影しておく。

 お土産を買ってから河原の駐車場に戻るが、川で水切りをしている子供たちがおり、うちの子もやり始めたのでしばらく見ていたが、河原の石が大きいのかあまり上手に出来なかったようだ。

 もう目的が終わってうちの子は帰宅モードだが、私が岩国に来た目的はクスノキ巨樹群をを撮影することなので、河原駐車場を後にして向かう。

 国道2号線に合流して東進し、錦見3丁目信号で右折し県道15号線に入る。国道188号線にぶつかったら右折して橋を渡り、すぐの楠信号で右折し、道が狭くなるところで右折、斜め左に登る狭い道に入り、上に登って少し進むと楠広場周辺である。カーブを過ぎて少し進んだところに鳥居があり、その先を右折して下に行くと駐車場がある。

 私の別サイト、「広島県の大樹」の山口県・クスノキ科の項目で別途取り上げるが、クスノキの巨木が立ち並ぶ素晴らしい場所である。川沿いの土手に立ち並び、爽快感がある素晴らしいロケーションである。

 岩国城からも場所を確認したが、こちらからもお城が確認できる。うちの子は帰るモードなので外に出なかったが、私がなかなか車に帰ってこないので迎えに来た。こんなすてきな場所なのに、興味がないと何も面白くないんだよな~せかされるようにここを後にする。

 この日は暖かく、上着を着ていると暑いくらいだった。息子君にとっては初めての岩国城と錦帯橋であるが、どうだっただろうか?次は下から歩いて岩国城まで歩けると良いな。ついでに巨樹巨木にも興味を持って欲しいな~錦帯橋に来てクスノキ巨樹群まで見に行く人はほぼ居ないので、意外と貴重な体験なのだがな~親の趣味を押しつけるつもりはないのだが。

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