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TONARIの 色撮り撮りの「紀行」 |
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神話の国・出雲の冬旅’23 |
2023年2月25日〜26日 |
島根県 |
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<2023年2月25日> |
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親兄弟・家族連れで玉造温泉に蟹を食べに行こうということになり、勤務先から過剰なコロナ対策(個人的には人権侵害だと思うが)を課されておる妻を除いて、島根旅行に行くことになった。
自分で行くのなら巨樹巨木を中心に行程を組むのだが、私の趣味だけに合わすことはできないので、これなら他人でも見応えがあるだろうと、シイとしては日本一クラスの志多備神社のスダジイを行き先候補に入れた。また、子供向けにいくつか候補を調べておき、他の人の意見を入れながら考えることにした。
ただ、3日前までのPCR検査陰性証明が必要だと言われ、個人で行くのなら、そんなことを求める旅行会社や宿とは一切関わるつもりはないのだが、今回はそういう訳にはいかないので、渋々無料PCR検査場に行って来た。あぁ、馬鹿馬鹿しい...が、一度は体験しておくのも良いだろう。もう行かないが。
当日の朝、子供の熱を測ると38℃でビックリ。はぁ、さすがに連れて行くわけにはいかない。本人はいたって元気そうで、行っても大丈夫そうだが、体温と症状がアンバランスで、38℃で元気って不思議である。留守番の妻がいるので、ちょいと申し訳なく思いながらも子供は任せて私は旅行へ。
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  |
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三次から高速に乗り北上する。積雪は問題なかったが、さすがに広島県でも最も寒い地方の一つである高野町までやって来ると雪が残っている。
一旦、高野ICで降りて道の駅たかので休憩。積雪があるので雪景色を狙ってレンズを向けていると、マンサクが咲いていたので一人撮影する。植栽ではあるが、マンサクを撮影するのは久し振りである。渓流に咲く雰囲気の方が好きではあるが、その場合は超望遠が必要になるので、標準レンズで撮影できるのも良い。
名物のアップルパイ(350円)を購入しておやつにする。サクサクしてシナモンが程よく効いていておいしい。子供の頃はシナモンがダメだったが、このくらいは味の良いアクセントである。でも、シナモンが全然ダメな人は無理かも。
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再び高速に乗って島根県へ。中国山地を抜けると雪はなくなる。
子供が来ていてらフォーゲルパークが良いかなと思っていたが、無難にと言っては失礼だが、出雲大社に行くことになった。
最初は稲佐の浜へ。正式にはこの浜から参拝が始まるらしいが、形式に興味がないので←オイ^^; 砂浜と岩を写真に収めるだけとする。専用駐車場があり、以前より整備された印象である。観光客・参拝者?も多い。風が強く日本海っぽい波が立つ。快晴であればさぞかし美しいだろうが、冬の日本海はそんな日は少ない。
 |
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稲佐の浜を後に出雲大社に向かうと、少し走ると左手に大きなイチョウを発見。以前も見た覚えがあるのだが、すっかり忘れていた。稲佐の浜から300mほど歩いて撮影に行けばよかった。私だけなら引き返して撮影に行くのだが、団体行動ではそういう訳にはいかない。車窓から見ただけだが、幹回りはそこそこの大きさだが、アンバランスなほどの大きな乳下がりがあっってカッコイイ感じだった。しくじった。
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
出雲大社の駐車場に車を停め、近くにお蕎麦屋さんで昼食をとる。
行列になっているお店もあったのだが、経験上、島根のお蕎麦屋さんにハズレは(ほぼ)ないので、空いているお店に入り、出雲そばと言えば割子なので、割子そばを頂く。
しっかりと噛み応えがあって美味しい。つけ汁はあっさり目。
私は自分でもめんつゆを作り、かえしと出汁と醤油を効かせた濃いめなのを作るが、こういうあっさり目も美味しい。 |
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  |
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
正式には南側の鳥居から入るべきなのだろうが、最短ルートで横から入る。
神楽殿に大きなしめ縄があり、拝殿の方のしめ縄は小さめ。拝殿のものも以前はもっと大きかった気がする。
参拝を済ませて超望遠レンズで建物を切り取る。画角が狭すぎて難しいのだが、それはこれまでに磨いたセンス次第である。視野を一気に狭めると、気づかぬことに気づいたりする。生きる上では視野は広い方が良いのだが、写真となると話は別で、広すぎる視野は注意力が散漫となって難しい。 |
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  |
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出雲大社参道のクロマツは相変わらずの重量感があってカッコイイ。
また、出雲大社には多くの参拝者がやって来るが、一般には広く知られてはいないものの是非訪れるべき神社が近くにある。巨樹巨木好きならなおのこと。命主社のムクノキである。出雲大社から東に出て、雰囲気の良い街並みを少し歩き、案内に従って左折すると到着する。
いつも葉のない時期に訪れているが、樹形がよく分かるのが冬の良いところ。ツワブキの花の跡が多く見られたので、花期の11月頃(かな?)に訪れても良さそう。四季を変えて訪れたいが、さすがにここは遠い。
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道を引き返し再び出雲大社を突き抜け駐車場へ戻るが、途中の神社で結婚式が開かれているようで、境内でちょっとした花嫁行列が行われていた。
部外者なのでガッツリ撮影はしないが、遠目で雰囲気的に撮影させていただいた。花嫁さんは絵になるな。
雰囲気のよい通りだが、観光客はほぼこちらに来ず、私のような巨樹巨木巡りが好きな人間と、パワーポイント巡りをする人間くらいだろう。石垣の雰囲気も良い。
人通りが少ないところから出雲大社の境内に入ると雰囲気が変わる。 |
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  |
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
前回は旧大社駅に蒸気機関車を観に行ったが、今回は子供がいないのでそのまま宿に向かうことにする。
その前に島根ワイナリーでお土産を購入。
ここは売り場が多いので、お土産の種類も多いので、多くの種類の中からお土産を選びたいのならここがお勧めである。
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
玉造温泉は川沿いの桜並木が有名なのだが、桜の季節には訪れたことがなく、一度は花の頃に訪れたいな。
玉造温泉は賑わっているようで駐車場に止まっている車も多い。ホテルの入り口で消毒を求められ、検温される。鬱陶しいなあ〜高熱だったら旅行に来る気力はないだろうし、どのくらいの微熱で拒否されるのだろうか。実務として拒否することがあるのだろうか。宿の都合なのでキャンセル料は取らないと思うが、はるばる旅してきて温泉を楽しみに来た客を拒否するのは心情的に難しいと思う。せいぜい部屋以外ではマスクをつけてくださいとかかな。部屋まで料理を持っていくことはできないだろうし、温泉に来て大浴場に入るなというのも難しいだろう。対策をしていますよというアピールだけなら良いが、実際に宿泊拒否したら客は強烈な嫌悪感を覚えるはずである。
旅行支援か何かの関係で証明書を求められるが、実は、一人、持ってくるのを忘れたということで少し揉め、制度上割引を受けられないというだけの話で終えれば良いものを、宿泊できないだとかこーたらがあった。ここの宿だけがそういうことではなく、社会全体として対応が過剰なのである。せめて科学的根拠をもって、論理的な対応をして欲しい。温泉とカニ料理は良かったのになあ。
あと、ここに限らないのだが、ホテルは暖房が効きすぎである。暑すぎて夜中に起きてしまったので、暖房を切らざるを得なかった。切っても全然問題ないほど室温は保たれている。 |
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  |
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<2023年2月26日> |
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本日は志多備神社のスダジイ、八重垣神社、松江城とめぐる。
ナビによると玉造温泉から南に下って東に向かう広域農道?があり、アップダウンがあるが、早く着くことができる。一旦国道432号線まで出て、北に回り込んでそこから南に回るので結構大回りだった。後から地図を見ると、近道がちゃんとあった。ナビは大きくは間違わないが、小さな間違いが結構あり、紙の地図の方が頼りになることも多かったりする。無事、志多備神社の駐車場に車を停める。
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さすがに日本一だけあって専用駐車場があり、トイレもある。巨樹巨木巡りをする者として、こうした設備はありがたい。
田んぼの中を進み、久し振りに巨大なスダジイと対面する。クスノキのように四方に枝を伸ばし、大きな樹冠を形成している。伯耆の大シイも迫力があるが、それとは違う迫力がある。ひこばえもまだまだ出ており、さらに巨大化する雰囲気である。大枝はそのうち落ちるだろうが、次から次へと伸びていきそうである。
お社の方に移動してお参りし、少し下ったところにあるもう一本のスダジイを撮影する。日本一と比べると随分と小ぶりに見えてしまうのだが、こちらも堂々たる巨木である。こちらもひこばえが育っている。根回りは広いので、数百年後には立派な巨樹へと生長することだろう。そうなったら夫婦スダジイだとか呼称されるのだろうか。いや、親子スダジイかな。私が生きていない時代のことは分からない^^ |
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
続いて八重垣神社に向かう。
朝が早いので参拝者は少なめだが、それでもすれ違う人は多いので、人気は相変わらずのようである。
駐車場からお社の方を通り過ぎ、まずは連理玉椿を撮影に行く。花は咲いているかなと期待するが、まだ先のようである。4月に咲くタイプかな。
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境内にはスダジイの巨木があって雰囲気は良いのだが、私には人が多過ぎて落ち着かない。
占いをする鏡の池まで行くが、私はスギの巨木が気になる。スギは大きなものが各地に残っているのでそれらと比べると見劣りはするのだが、周囲に環境が神聖な空気を漂わせているので、数百年後には素晴らしい巨樹になっているのだろうな。
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  |
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続いて松江城に向かう。大手門のところの駐車場に車を停め、今回は遊覧船に乗らずに歩いてお堀端を歩き、塩手縄手にある、鴨南蛮そばで有名な八雲庵に行く。人気店なので少し待つのは覚悟していたのだが、有料席がちょうど空いているということで折角だからとそこにする。少し高い位置なので庭が眺められる。
出雲そばは割子で食べることが多いが、鴨南蛮はそばに存在感があるので、鴨の旨味に負けない。
庭には鯉が泳ぎ、枝垂れ梅が咲いている。大きなクロマツもあり、樹齢480年と書かれている。お店でなければしっかりと撮影したいところである。
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  |
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  |
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
食事後は駐車場に戻る。
お堀端で歩いて帰るが、この辺は結構交通量が多いので、向こう側にはすぐに渡れないのがちょっと困る。
行きは遊覧船を見かけなかったのだが、3艘連続で通り過ぎる。団体さんか。
椿の花をアクセントにして撮影する。 |
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  |
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お堀を渡って場内に入る。
スダジイの巨木がいくつもあってカッコイイ。古くからあるお城は巨木の宝庫である。
椿の落花を見つけながら登っていく。
石垣がよく見えるようにと木を伐採したと新聞にあったが、確かに伐られていて石垣がよく見えるようになっている。ここはスギがあったかな? |
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  |
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花が少ない時期なので、植栽のスイセンが一際きれいに見える。
前回訪れた時は整備中だったが、天守の周りがきれいになっている。今回は子供がいないので下から写真を撮るだけである。天守に登った方が景色は良いが、下からでも展望は楽しめる。
帰りにこの城のシンボル的なクスノキを撮影する。クスノキの巨樹としてはまだ小振りだが、ロケーションが良いので絵になる木である。老樹となって幹に味わいが出てくるとカッコイイだろうな。
 |
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←帰りの高速道路から雪景色を撮影する。
再び道の駅たかのに寄って休憩。前日より雪が溶けている。
子供が熱を出したので一緒に行けなかったのは残念であったが、久し振りに志多備神社のスダジイと出会えたし、雪景色も見ることが出来た。新しいところには訪れていないので新しい発見がなかったのだが、それはまた子供を連れていって体験することにしよう。 |
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