TONARIの 色撮り撮りの「紀行」

尾道アートな旅 〜EVAに乗って尾道へ〜 2017/10/8
広島県尾道市


 4歳の息子君が新幹線に乗りたいと以前から言っているのだが、何の用もなく乗るには料金が高いのでスルーしていた(^^;

 そんな時、尾道市立美術館で「現代アート。はじめます」という展覧会があるのを知り、以前から面白そうな企画展を開いている同館には興味があったので、東広島−新尾道間なら新幹線に乗っても良いだろうと考え、家族で行ってみることにした。

広島駅からだと特急料金が高いので、東広島駅まで車で行くことに。三原駅からでも良いが、5分で着くので面白くないだろうと…。

 
 7時過ぎには家を出発。乗る新幹線の1時間半前で十分に時間はあるが、東広島−呉道路が出来たので所要時間は短くなったものの、子供連れだと大人の予定通りにはいかないものであり余裕をみた。50分前に駅前に到着して「早過ぎたな」とちょっと後悔したが、車を停めようと思っていた駐車場は満車で、そこが満車の時に行こうと予備で思っていたところも満車。えぇ、東広島駅ってそんなに利用者が多かったのかとびっくり。まあ、三連休だからなあ。。。それなら駅裏の駐車場なら空いているだろうと回ってみるとまだ満車にはなっておらず無事停められたが、それでも9割くらい埋まっており、やはり三連休は油断してはならない。十分時間を取っていたのが功を奏した。

 東広島駅の中に入るのはこれが初めてで、在来線の駅のように1階が改札になっていて新幹線駅のような感じではない。自動券売機で新尾道まで自由席購入して片道2700円。結構高い(^^;自由席だと未就学児はタダ。連れて行くなら今のうちである。

 大阪方面の2番線に上がると、乗ろうと思っていた新幹線の1本前のレールスターが止まっていた。これでも良いのだが...一本後の新幹線がお目当てなのでスルーする。記念撮影に博多側の1号車付近まで行ってパシャリ。1番線に500系が止まったので一緒にパシャリ。などとしていて、まもなく乗る新幹線がやってくる。
 
 息子君が「エヴァンゲリオンだ!」と声を上げる。
 そう。500系の車体がアニメ、エヴァンゲリオン仕様に改装された人気新幹線である。来年3月で乗れなくなるので今のうちに乗せてあげようと思ったのである。

 500系自体デザインが美しいが、エヴァンゲリオン仕様の紫を基調としたカラーリングで余計にカッコイイ車両となっている。

 到着したらすぐに記念撮影したが、その後にどんどんと子供連れの乗客が降りて来て記念撮影会が開始された。各駅停車のこだまとして運行しているので、8:24着8:37発で東広島駅では13分も停まるのである。
 
 早速1号車に乗る。以前は予約した人だけだったが、現在は展示室になっている1号車に入ることが出来る。ただ、コックピットは予約制。まあ、身長制限があるので息子君はどのみち乗れないのだが。

 エヴァンゲリオンのジオラマやパネルなどがあり、アニメファンなら面白いだろう。1号車には座席は無いが、2号車はエヴァンゲリオン仕様の紫を基調としたデザイン。ファンなら感激?の仕様となっている。座れるかな?と心配したが、ところどころに空席があり、無事着席。

 山陽新幹線はトンネルが多くて景色はあまり楽しめないが、息子君はテーブルを出したり、ブラインドを上げ下げしたり、普通の電車とは違う内装を楽しんでいるよう。混んでいる感じはしないが、1号車へ行き来する人が多くちょっと落ち着かない。


 8:58、乗車時間21分で新尾道で下車。新尾道からロープウェイ山麓駅のある長江口に向かうバスは9:02で、大人なら間に合うが、子供を連れてでは厳しいので、ホームでもう一度新幹線を撮影してから階下へ。案の定、息子君がトイレに行きたいと言ったので、やはり乗り換え4分は難しかった。まあ、ギリギリ行けたかな?

 
 
 バス待合室でおのみちフリーパス、大人600円を購入。市内バスのなら乗り降り自由とロープウェイ往復代と指定施設の割引がありお得。いちいち小銭を出さなくていいのは、旅先では楽である。


 8:15の桜土手経由尾道駅行きに乗り、8:30過ぎに尾道駅着。

 次は9:00なので歩こうかという話になり線路沿いに歩く。
 
 山側に向かうのに、線路を超えたり渡ったり潜ったりの道が所々にあり、尾道らしい風景ではある。
 後から東西線のバスの便があったことが分かり、2個目のバス停からバスに乗る。バス路線は少々複雑で、土地勘がないとやはり分かりにくい。
 1区間だけ乗り、ロープウェイ乗り場のある長江口で下車。線路をくぐり山麓駅へ。
 フリーパスの良いところは、窓口で乗車券を買わなくてもいいところ。この時間はまだあまり列になっていないが、帰りでは長蛇の列となっていた。
   
 
   ホームに上がるとゴンドラは8割方埋まっていてあまり身動きできない状態。お客さんが多いので定員まで詰め込まれる^^3分の短い時間なので我慢できるが、反対側の窓からの風景も見たかったな^^

 ここは音声案内ではなく、ちゃんと女性ガイドが居て説明してくれるのがいい。ガイドは居なくても機械で代用できるが、人の息遣いが感じられる生の声で聴く方が気持ちが良い。
 
 
 山頂駅に到着して早速展望台へ行き、グルグルと階段を登る。

 ちょっと霞んでいるが、尾道水道を見渡せていい景色が堪能できる。

 展望台を下りて近くの売店でソフトクリームを食べる。息子君はまだソフトクリームは上手に食べられないのでこぼすが、上手に食べられるのはもうちょっと先かな。
 
   
 続いて目的地の尾道市立美術館へと急坂を下っていき、中に入る。
 安藤忠雄設計の美術館で、コンクリ打ちっ放しとガラス張りの外観がアートしている。

 現代アートはとっつき難い分野なので、今回の企画展は「現代アート、はじめます」と題し、分かりやすいものを集めて展示している。

 最初の展示室では草間彌生の作品があり、すぐにある《ハーイ、コンニチワ、ヤヨイちゃん》と《ハーイ、コンニチワ、ポチ》は撮影可能。息子君と一緒に記念撮影しようと思ったのだが、予想より作品が大きくて怖くなったようで、記念撮影を拒否された(笑)。

 水玉と網目で知られる草間彌生だが、《ヤヨイちゃん》の服に見られるようなたくさんの突起も特徴のひとつ。あれは何かと言うと。。。変な目で見られたらアレなので言わずにおこう(笑)

 広島市現代美術館の特別展に毎回通う私としては大人しい?展示だと思う。
 展示室はあちこちに分かれていて、次に向かうのに一旦通路に出ないといけない構造で、観覧者が多い時にはこの導線は混乱しそうである。チケット売り場と展示室の関係もどうだろうか。使い難い導線は安藤建築らしいなぁ。
   
 それと、ちょっと展示数が寂しいし、現代アートを扱うにはちょっと展示室が狭い気もするが、展示室の区切りは変えられるはず。また別の機会に見てみよう。最後の部屋では尾道水道を見渡せて気持ちが良い。

 4歳児に気を取られてじっくりと鑑賞できなかったが、解説がないと分からないだろうなと思うことが多く、現代アート初心者が分かるかどうかは?「現代アートはやっぱりよう分からん。」で終わるような気もする。

 通常こういった現代アートでは女性客が多いものだが、年代が上の方も多く意外な感じがする。集客の仕方を工夫されているのだろうか?単に観光客が多いからその分で多くなっているのか?
 
 息子君は朝早かったせいか疲れているのか「帰ろう」と言い出し、息子君が元気なら歩いて山を下ろうと思っていたのだがロープウェイ乗り場に向かう。着いた時にはちょうど出発した後だったが、お客さんが多いのでフル稼働で動いているようでちょっと待っていれば次のゴンドラが上がってくる。三連休とは言え、尾道の観光客がこんなに多いとは思わなかった。

 一番先頭に並んだので、海側の窓を開けている場所を取れたので、ガラス越しではなく撮影ができた。もうちょっと空気が澄んでいたら最高なのだが、それでも箱庭的な尾道の風景は楽しめる。
降りたら行く予定の艮神社のクスノキを上から撮影しておく。

 

 
 山麓駅に着くと次のお客さんがわんさかと待っており、下に降りるとチケット売り場には長い行列が出来ていた。すぐそばの艮神社へ入る。

 ちょうどお祭りの時期のようでその準備中のため余計なものが写るが、まあそういう雰囲気があっても良いだろう。どうせならお祭りをしている時の方が絵になるが。

 このクスノキに会うのは久しぶりだが、相変わらず元気そう。枝を落として治療をしたと新聞記事で読んだ記憶があるが、以前よりすっきりとした印象である。いつもならもうちょっと時間をかけていいアングルを探すのだが、息子君の”待つ”というキャパが少ないので、さっと撮影して終わりにした。
 
 折角なので近くの猫の細道に上がることにした。息子君は猫が好きなのである。

 当初の予定では山頂から歩いて猫の細道を経由して下るつもりだったが、予定が狂うのはよくあることである。

 今日は季節外れの蒸し暑さで汗が出る。
 猫の細道に上がる観光客は多く、多くの人とすれ違う。人気なんだな〜尾道。

   
 神社のそばの細い道を上がる道で、10分も歩けば着く。

 猫カフェの入口で、「写真を撮れ」とばかりにポーズを決めて佇む猫がいたり、道に猫の絵が隠れていたり、石に描いた猫がいたり、休憩所みたいになっているところに猫がいたり、昔歩いた時より猫率?が高くなっているし、お店も増えている。


 
 
 適当なところで引き返し、今度は商店街の方へ。そろそろお昼にしようかと思ったのだが、さすがに尾道ラーメンが多い。大人はそれでよいのだが、息子君は大のうどん党。普通の街だとうどん屋さんは大抵あるものだが、ラーメン屋ばかり目につき、うどん屋がよく分からなかった。

 一旦海側に出て、そこで見つけたドーナツ屋さんで小腹を満たして駅に向かって歩く。お土産を買って、尾道駅に到着。

 途中で見たラーメン屋さんには行列が出来ているし、スイーツ系のお店でも行列が。すごいな尾道。
 我が地元、呉でも最近観光客が増えてきたなとは感じるが、こんなことはない。

 結局、福屋尾道店の中のコーヒー屋さんで昼食。

 息子君はドーナツで満足したのか、食事ではなくミックスジュースになった。まだ、遊べる時間はあるのだが、息子君が眠たそうなので早めに帰ることにした。他の所はまた来た時のためにとっておこう。

 5番のバス停から乗って新尾道駅に向かう。ロープウェイ駅のある長江口を過ぎたら市街地に向かう車で渋滞となっている。道幅は狭いのでバスの離合が大変である。観光に来るなら公共交通機関を利用した方が気が楽なようである。

 新幹線の時間まで15分くらいあるので、お土産屋さんを物色。息子君はカワイイ猫が描かれたお菓子が気に入ったようで私の下に持ってきたので買うことに。甘い親です(笑)

 新幹線はレールスターに乗車。
 新幹線に乗れたことは嬉しかったようで、甘い親としてはそんな姿を見て嬉しく思った。

 今度新幹線に乗る時は京都旅行かな〜京都鉄道博物館へ^^
 

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