TONARIの 色撮り撮りの「紀行」 | ||||
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さくら咲く尾道 〜千光寺公園と古寺めぐり〜 | 06/4/9 | |||
広島県尾道市 | ||||
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私の別サイト、『広島県の大樹』で広島県とその周辺の桜の名所をいろいろと紹介しているが、さくらの名所100選に選ばれている千光寺公園の桜を紹介していないので、今回紹介する為に訪れた。 ただ、尾道の魅力は千光寺公園だけではなく、古寺巡りも興味深いので、今回は少々欲張って、桜と古寺の両方を紹介することにした。 コースは、千光寺公園に徒歩で登り、艮神社のクスノキ、福善寺、大山寺、れんが坂、西国寺、浄泉寺、天寧寺と歩く。 尾道は狭い町なので、車で観光しようと考えるのは端から間違いで、歩いてめぐるのがお勧めである。 |
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最初に車で尾道市中心部に向かう。先程書いたとおり、尾道は歩いて観光するのがよいので、中心部に点在する有料駐車場を利用する。 駐車場の場所は「尾道観光協会」の「尾道ファン」−「ダウンロードコーナー」から駐車場の地図を確認すると良い。また同じダウンロードコーナーに観光mapもあるので、印刷して携行すると良いし、このレポートもその地図を見ながら読んで頂けると分かりやすい。 8時過ぎに尾道市中心部へ到着し、住吉神社近くの有料駐車場に車を停める。どこに停めるかは、どのコースで歩くかに依るので、観光マップとモデルコースを見ながら計画を立てると良いだろう。 |
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最初に桜の名所、千光寺公園に向かう。 商店街を抜け国道と線路を渡る。ここから坂の町として知られる尾道らしい道になる。 千光寺公園へは車で上まで登ることが出来るが、車だと渋滞や駐車場に気を取られるのがまず嫌であるし、たかだか標高136.9mの山なので、山登りと言うほどの山ではなく、尾道の景色(坂、古寺、瀬戸内海)を見ながら登るのが良い様に思う。ロープウェイがあるのでそれを使っても良いが。 早速見えるのが天寧寺のクスノキ(左の写真)。 天寧寺はシダレザクラで有名なのだが、それは後の楽しみとしておく。 クスノキは巨木になるものが多いので、(多くの巨樹巨木を見ている私は)このくらいの大きさではあまり驚かないが、こうした大きなクスノキを他でもいくつか見ることができ、町とこうした巨木が一体になっているのは新鮮だった。 |
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階段の坂道をぐんぐん登る。 今日の目的である桜も満開のようで、坂の上の方はピンク色に見える(^−^) 桜が多く植えられたあたりでちょっと横道に逸れると、三重の塔が尾道水道を見下ろしていた。 三重の塔だけだとあまり絵的に面白くないので、桜の中から見えるような位置を選んで撮影(左の写真)。 朝早いので人が少ないだろうと予想していたが、さすがは100選の名所だけあって、混雑とまではいかないが、それなりに多くの人が坂を登っている。 こういった景色が得られるので、やはり徒歩で千光寺公園に向かうのが良いという訳である。 いくつか分岐もあるが、基本的に上に登っていけば良い。取り敢えず千光寺に向かうことにする。 |
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千光寺から尾道水道を見下ろす(左の写真)。 ちょっと景色が霞んでいるが、なかなかの眺めである。向側の島が向島で、はっきりしないが、大和のロケセットがある(既に解体されている)。 |
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千光寺の中を通り過ぎ、頂上へ向かう道に入る。 ミツバツツジやツバキ、シャガなどの花が見られる。ツバキは花の状態が良くきれいだった(左の写真) |
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ロープウェイの山頂駅付近に到着して展望を楽しむ。だいたい写真を撮りながらだったので1時間弱で登ったが、普通は30分もあれば登れるだろう。 次に展望台に向かう(左の写真)。 この付近の桜も満開でとても華やいでいる。 展望台には飲食店が入っているので、展望を楽しみながら飲食できる。 |
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定番の写真だが(^^;、展望台からの眺め(左の写真)。 中央に市立美術館があり、その周辺に多くの桜が満開の姿を見せている。 霞んでいなければ、瀬戸内海の美しさを背景として、桜がもっと生きるのだが、これは運次第。 |
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千光寺公園には遊園地もあり、左の写真は観覧車。 以前訪れた時は止まっていたのだが、この季節だけ動かしているのかな? |
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桜のアップの写真がないので1枚だけ(^^; 蕾を持っているものもあるので、花の状態としては一番良い時に来たようだ。 公園には場所取りのブルーシートやレジャーシートが敷かれ、うるさい音楽が流れている。 個人的にはあまりこうしたものは好きになれないのだが... |
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公園の西端にある展望台まで歩いてゆく。 ここはお城があって、尾道水道もよく見える場所なのだが、やはり今日は霞んでいるので景色はいまひとつ。 |
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お昼には少し早いが、だいぶ人出があり混雑してくる。車で登ってきた人たちも多くなってきたようだ。 ゆっくりとカメラを構えられなくなったので、そろそろ下山することにする。 山頂付近の駐車場の料金は500円。 |
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文学のこみちを経由して下ることにする。 桜は満開だが、アセビの花も満開だった(左の写真)。 外国人の花見客も多いようで、聞き慣れぬ言葉が耳に入ってくる。外国の人も日本の桜を楽しんでいただければ嬉しく思う。 |
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文学のこみちからの展望もなかなか良い(左の写真)。 これで空気が澄んでいれば申し分ないのだが、それはまたの機会を期待しよう。 |
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文学のこみちを下り、朝登った道に合流。次の目的地はクスノキの巨樹のある艮神社なので、そこへ向けて下る。 猫の小道というのがあったので、その細い道を下ってゆく。瀬戸内の島に良く見られる細〜い道だが、道の周りに猫を模してペイントされた石がたくさん置かれている(左の写真)。 本物の猫は居なかったが(笑)、道に個性を出すのはなかなか面白い取り組みだと感じる。 ちょうど地元の方がいらして、こういう”猫”がここに何匹いるのだと説明してもらったのだが、このレポートを書いているのが4ヶ月後なので(汗)、何匹か忘れてしまった(^^; 時間があるのなら、どこに”猫”がいるか探しながら道を上下するのも面白いだろう。 猫の小道を下ると艮神社の横に下る。 |
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ここは「艮神社のクスノキ群」として県の天然記念物に指定されている。最大のものは左の写真のもので、幹周り7.5m、樹高25m、広島県内では第4位のクスノキの巨樹である。 堂々とした立派なクスノキで、樹勢も良好のようだ。 このクスノキのほかにも、幹周り3m以上の巨木が何本もある。 ここから南に出るとロープウェイの山麓駅に出るのだが、順番待ちの列が出来ていた。ロープウェイで登るのもまた違った面白さがあるので、ロープウェイで登って徒歩で下るというのも良さそうだ。 ここから一旦国道に出て東に50mくらい進み、再び線路をくぐって次の目的地、福善寺に向かう。 なお、山麓駅から南に出て国道を渡り、広めの道をさらに進むと朱華園という有名な尾道ラーメンのお店がある。行列が出来ていたのでパスしたが、ラーメン通の方はどうぞ。 |
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国道から少し北に進むと、小高いところにお寺が見える。ちょうど参道が工事中だった。 参道の坂を登ると、立派な松が出迎えてくれる。鷲の松という(左の写真)。 自然な状態の木も良いものだが、こうして人の手が加えられた木も素晴らしい。 |
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本堂に向かって左手に向かい、お墓の中を通り過ぎて道に合流。何せ4ヶ月前のことなのでそこからどう行ったかはっきりしないが(苦笑)、お寺が見える方向に進む。 桜のきれいな小道を進んで大山寺に到着。失礼ながら、写真に撮りたいものがなかったのでそのまま奥に進むと立派なクスノキを発見した。 |
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どうやら大山寺を通り過ぎて、お隣の御袖天満宮に入ったようである。 2本の大きなクスノキがあり、幹周りは4mくらいだろうか。左の写真はそのうちの一本。これくらいの大きさになるとやっぱり風格が違ってくる。 多くの落葉があったようだが、掃き集められてきれいにしてある。 この御袖天満宮の石段は、映画『転校生』で主人公が転がり落ちた場所として有名である。どこかで見たことがあるなぁ〜と思いながら、写真を撮るのを忘れていた。 掃除をされていた方に、西国寺の桜が素晴らしいと伺ったので、少し遠いと思いながらも、せっかくだからと行ってみることにした。 れんが坂に進み、坂を下って広い道に合流したら左折したその奥にある。有名な場所らしく、多くの人が西国寺に向かっている。 |
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山門には大きなわらじが掛けてあり、山門の向こうに桜の花が見える。多くのカメラマンが三脚を構えていてビックリする。 気を遣いながらさっさと山門を抜けて奥に進む。あれだけ並ばれるとねぇ〜ゆっくとは出来ない(^^; |
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参道に沿って、色が濃い目のソメイヨシノが続く。 樹勢も良いようで、花つきも良くて花のボリュームもある。 下調べが十分でなかったようで、こんな良い桜の名所があるとは知らず、先程の掃除の方に教えていただいて大変良かった。 皆さんはよく知っているようで、多くの人が訪れている。 |
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この西国寺はかなり大きな伽藍で、三段に分かれた大きなお城のようなお寺である。 奥には三重の塔が見え、あそこまで登ることが出来る(塔には登れないが)。 |
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桜は境内に散在し、ハナカイドウ(かな?)も一緒に咲いていて華やかである。 良い場所を教えていただいた(^−^) |
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西国寺を後にして国道まで直進する。 国道手前にあったお寺に入ってみると、大きな鬼瓦があった。 左の写真は本堂の鬼瓦で、16畳くらいの大きさがあると言う。 建築には詳しくないが、尾道のお寺には特徴的な鬼瓦がたくさんあるそうなので、興味がある方は、鬼瓦に注目して歩いても良いかもしれない。 |
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最後は天寧寺へシダレザクラを見に行く。 国道に出て西進し、ロープウェイ山麓駅への分岐を過ぎてまもなく、線路をくぐる道があるのでそこをくぐると到着する。 |
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本堂前に見事な色合いのシダレザクラがあり、はかなげだがボリュームのある花をつけている。 噂どおりの見事な桜で、多くのカメラマンが三脚を構えているので、邪魔にならないように気を遣う(^^; 私は写真を撮るのが早いので、パッパッと構図を決めて写して去るが、作品にしようとするカメラマンにはそれは無理か... |
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小さな女の子が桜のそばにいたのだが、カメラマン連中が「絵になる!」と団体で移動して来た為、女の子が怖がっていた。もうちょっと気を遣いなさいよ(ハァ〜) なお、この天寧寺は牡丹寺としても有名なので、牡丹の花の頃(5月上旬かな?)に訪れても良いだろう。 |
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おやつに商店街の喫茶店でワッフルを食べ、本日の尾道の旅は終了。 まだまだ見て歩いていない場所も多く、歩いても見所を見過ごしているようで、後からインターネットで調べてみて、「ああ、あそこに行けばよかった」という場所もあった。しかしながら、1日で全部を回るのは元々無理な話で、何回かに分けて、季節を変えてみて訪れると良いだろう。 私はあまり映画には興味はないが、映画好きの人はロケ地も多いから面白いだろうし、神社仏閣が好きな人にとっては訪れる場所はふんだんにある。今回は桜を中心に尾道の見所を紹介したが、他にも魅力的な場所があるので、是非歩いて巡って欲しいと思う。機会があれば他の場所も訪れて紹介できたらと思う。 |
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