<1日目>



三次IC

津山IC

菩提寺のイチョウ

昼食

網代港
<浦富海岸>
・千貫松島
・観音島
・鴨ヶ磯
・城原海岸

鳥取砂丘

三朝温泉(宿泊)

<2日目>

三朝温泉

北野神社

合谷の柊

三徳山投入堂

燕趙園

伯耆の大シイ

境港

米子IC

江府IC

庄原IC

三次IC

TONARIの 色撮り撮りの「紀行」

山陰の松島 浦富海岸と 巨樹めぐり 04/2/21〜22
岡山県・鳥取県

浦富海岸 
 家族(甥や姪も連れて)で鳥取県の三朝温泉に松葉ガニを食べに行くことになった。

 せっかく遠出するのでどこか行くところはないかと探し回り、日本の渚100選、白砂青松百選、平成にっぽん観光地百選に選ばれた浦富海岸に行くことにした。

 心配は雪だったが、浦富海岸のある岩美町に問い合わせたところ、道路に雪はないとのことだった。
 ところで、自治体のHPの問い合わせのフォームあるいはメールアドレスで問い合わせをして回答をもらったのは岩美町が初めてだった。パンフレットも送ってもらえ、なかなか対応が良かった。
 忙しいのは分かるが、返事を全くしてこないのはどうだろうか。問い合わせが殺到しているというのなら話は別だが、処理できないほどの量があるとは思えない。各自治体の方、こういうところを改善してくださいね。

 さて、最初に悩むのがコース。浦富海岸へ向かうのだが、呉からだと
 @国道375号→国道54号で松江まで上がり、国道9号線で鳥取に向かう。
 A道後山を越えて江府ICで米子道に上り淀江ICで下りて国道9号で鳥取に向かう。
 B三次ICで中国道に上り津山ICで下りて国道53号を北上する。
この3つのコースが考えられる。高速道路を多く使うBのルートが一番早いものの、チェーン規制がかかると面倒だ。しかし今年は幸い4月並みの陽気が続いたので、雪の心配はないと見てBのコースを使う。Aのコースも良いが、標高の高い道後山を越すので雪が残っていると思われるので今回はパス。
 

<1日目>

 
 中国自動車道三次ICに乗り岡山県津山ICを目指す。
 コース確認のため地図を見ていると「菩提寺のイチョウ」が今日のコース近くにあるのを見つけた。以前から訪れたいと思っていたので急遽予定に組み入れて行くことにした。また、帰りのコースをどうしようかと見ていると、これまた以前から訪れたいと思っていた伯耆の大シイがあったのでこれも帰りによることにした。
 
菩提寺のイチョウ
 津山ICを下り、国道53号で鳥取方面に向かう。前方に雪をいただいた那岐山が見え、奈義町役場を過ぎて1qほどで菩提寺のイチョウの案内が出るので左折。道なりに進み、那岐山の登山口の案内を見ながら進むと大きな看板のある場所に着く。
 駐車場に車を停め、奥の本堂に向けて進んでいると右手前方に菩提寺のイチョウが見える(左の写真)。

 きれいに掃除された広場の奥に幹周り13.5m、樹高42mという巨大なイチョウが悠然と構えている(左の写真)。樹齢は850年という。

 幹は多数に分岐して天高くそびえ、2〜3mの高さで水平に太い枝が大きくせり出し、地面につくほどの大きな気根がいくつも垂れ下がっている。広島県高野町の乳下がりのイチョウも大きな気根があるが、木自体が一回り大きいのでより大きく感じる。岡山県最大の巨樹であり、全国的に見てもトップクラスのイチョウである。

 元の道の戻らず雪の残る細い山道を進み国道53号と合流し鳥取市を目指す。
 市内に入り12時前になったのでうどん屋に入り腹ごしらえ。昼食後は国道9号に乗り浦富海岸に向けて走り出す。浦富海岸の案内が出ているのでそれに従い、鳥取砂丘の分岐を過ぎてまもなく国道178号に左折し、遊覧船乗り場の案内が出ているところを左折。遊覧船乗り場のそばを通って橋を渡りすぐを左折。岬の一番先、網代港に向けて走ると小さなガソリンスタンドのそばに遊歩道の案内が出ている。駐車スペースは港のそばにある。
 遊覧船も良いのだが、3月から運行するとHPにあったので今回は歩くことにした。しかし、実際は運行していたのでビックリ。ちゃんとこういう情報はこまめにHP更新してくださいよ(^^;
 
千貫松島 
 山陰と言うことで積雪がないかと心配していたが、春を思わせる陽気で暑いぐらい。積雪は全くなく、普通の運動靴で十分で、念のため登山靴を用意していたが不要だった。

 浦富海岸の遊歩道は片道1時間半であるが、時間がないので、海岸に沿って走る県道155号線の途中にある各入口を利用することにした。

 まずは網代港から千貫松島に向けて歩き出す。
 マサ土の道で整備はしっかりしてある。5分ほどで登りは終わり、最初の見所千貫松島を見下ろす(左の写真)。

 三角形の島で下に空洞があり、てっぺんにマツが生えている。二代鳥取藩主の池田綱清が「わが庭にこの島を移した者に銀千貫を与える」と言ったことからこの名が付いたそうで、確かに庭に欲しい景観である。午後と言うこともあるが海の色が暗いのが残念ではある。

 一気に下りまた登り返す。この遊歩道はアップダウンが激しいので良い運動になる。急な階段を登りきれば浦富海岸のパンフによく使われる網代展望台からの景観が見下ろせる(冒頭の写真)。
 リアス式の美しい海岸で白い花崗岩の島に青々とした松、鮮やかな蒼い海が続きとてもきれいである。凪状態なので白波がないのが残念。ここで引き返す。
 
浦富海岸 
 車に戻り、海岸に沿った道路に入り、鴨ヶ磯に下る入り口付近に車を停める。

 300段くらいある階段をどんどん下ると海岸に出る。途中トイレ有り。
 白波が立たないのは残念だが、凪なので海の透明感が感じられる。点在する小さな島(岩?)も良い味を出している。波の高いときの様子も見てみたいものだ。
鴨ヶ磯 
 鴨ヶ磯の白い砂浜に下りてみる。

 漂着物のゴミがマイナスだが、凪いだ湾に白い島が点在する静かな磯である。ここで引き返す。
城原海岸 
 次に城原海岸に向かう。透明度25mという美しい海岸である。

 入り口からちょっと離れたところに車を置き、階段を少し下ると海岸に出る。干潮なのかパンフなどの写真で見るよりも島が多く姿を現していた。ここは車道から見下ろす方が海岸の美しさが分かるような気がする。

 行程的に午後からの訪問となったので海の色が悪かったが、この美しい海岸は一見の価値は十分にある。こういった場所は遊歩道があるのだから、ゆっくり歩きたいところだ。
鳥取砂丘 
 さて、今日の目的は浦富海岸だったが、せっかくなので鳥取砂丘にちょっと寄ってみる(左の写真)。

 時間がないので下の方まで下りなかったが、きめの細かいきれいな砂だった。

 ところで駐車場は有料と無料が混在していた。もちろん無料の方(土産物屋がある)へ車を停め、土産を買ったが、無料駐車場の方が距離が遠い訳でもなく駐車場を有料にする理由は何だろうか。ほんの少しいるだけでお金を払うのはばからしいので無料の方を利用するのだが、どうも観光地での有料駐車場は腹が立つ。通りすがりに近い(私のような)観光客も多いわけで、30分もいないのに数百円とられるのは納得いかず、結局路上駐車が増えるのではないだろうか。と、貧乏人の愚痴はここまでにして...(笑)
 
 今日の宿泊地である三朝温泉に向かう。
 国道9号線を西進し、東郷湖に向けて左折(県道22号線倉吉街道)。東郷湖畔から三朝町に向けて南下し(県道29号線)、T字路にぶつかったら(北野神社社叢あり)右折してしばらく進むと三朝温泉に着く。
 今日の宿は「有楽」。活松葉ガニの夕食が目当てである。生きたカニなので刺身が花が咲いている状態になっていてとてもおいしかった。子供たちはお子様ランチだったが、少しあげるとパクパク食べてお子様ランチは食べずにカニばかり食べ出した。子供は味に正直だが、大きくなって自分で稼げるようになってから食べて欲しい....(涙)
 

<2日目>

北野神社のケヤキ 
 翌日の天気予報は午後から雨なので早めに宿を出る。
 まずは有名な三徳山投入堂に向かうが、その前に昨日通ったところに「鳥取の名木 北野神社社叢」とあったので、先にこちらに寄ってみる。駐車スペースは神社を通り過ぎてちょっと行ったところにある。

 イヌシデ、ケヤキ、スギの巨木があるようで、門の所にはスギの巨木、庭には幹周り3mクラスのケヤキが5本(以上かな)、社の左には注連縄がかけてあるイヌシデの巨木がある。
 5mを超える巨樹は見当たらないが、巨木の森にいるようななかなか雰囲気の良い神社である。
合谷の柊 
 投入堂に向かって進むが、民家の石垣の上にまた形の良い大木を見つけた。合谷の柊とのこと(左の写真)。

 青いフェンスが何だが、端正な美しい樹形である。三朝町の巨木情報はつかんでいなかったのだが、思わぬところで巨木たちに出会えた。

 ここからもう少し奥に進むと投入堂の駐車場があり、見上げるとよくあんな断崖絶壁にお堂を建てたものだと感心する。時間がないので遠くから見上げるにとどめて、1枚だけ写真を撮り早々に切り上げる。
 
燕趙園 
 次は東郷湖に戻り中国庭園燕趙園に入る(左の写真)。

 日本庭園とは異なった趣があり、小さいながらもなかなか良かった(入場料大人500円、小人200円は妥当なところか)。

 希望者はチャイナドレスなどを着ることが出来る(大人500円、小人300円)。子供用、男性用もある。子供連れの場合は、最初に着せてもらってから庭園を回ると良いだろう。入口を入って左手奥にある。

 次は目当てにしていた「伯耆の大シイ」に向かう。
 国道9号線を西進し、県道44号に左折し大山滝方面に向かう。県道203号の分岐を過ぎてまもなく左手に「伯耆の大シイ」の案内が出るのでそこを左折。橋を渡って突き当たりを左折。すぐに案内があり、路肩に駐車スペースがある。ここからは雪をかぶった伯耆大山と周りの山々が見える。
 
伯耆の大シイ 
 階段横の斜面に無数の木が寄り集まって出来たような独特の樹肌をしたスダジイが座している。

 幹周り11.4m、樹高15m、推定樹齢1000年という、スダジイで日本一の巨樹である。

 枝の張り出しも大きく、あたかもひとつの大きな森のように見え、旺盛な樹勢を感じることが出来る。ただ、根元付近が焦げたように黒くなっており、治療した跡が見られる。
 
 空も暗くなったきたので最後の目的地境港に向う。実は今回で境港は3度目なので、無理していく必要はないのだが、甥と姪を水木しげるロードに連れて行ってあげようということになった。
 国道9号線から国道431号線に入り境港を目指す。雨が降り出したが、もう少しなのでそのまま進む。雨が強くなったので(傘を用意していなかった!)、境港駅までいって、その辺の妖怪のブロンズ像を車窓から見るだけにしたが、ちょうど鬼太郎やねずみ男が駅から出てきたので急いでそこまで行って子供たちと記念撮影。取り敢えず行った甲斐が会っただろうか。
 なお、境港駅から商店街にかけて妖怪のブロンズ像がたくさん並び、その像の出来も良いので、歩くのは思ったより楽しい。鬼太郎やねずみ男などのキャラクターが商店街を歩くなど、町を盛り上げる試みが為されていて好感の持てる町である。

 きれいな海岸とおいしい松葉ガニ、日本有数の巨樹とも出会い、内容の濃い旅行となった。
 
 

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