TONARIの 色撮り撮りの「湿 原」

八幡湿原

2008年7月6日撮影
クララ 
クララ(眩草)

 高岳に登った後に八幡湿原を散策することにした。
 まずは臥龍山の麓の道路を走りながら咲いている花を確認する。

 ハンカイソウはまだよく咲いていて鮮やか。ノハナショウブもまだまだきれい。

 車を止めて写真を撮っていると、すぐ近くにクララが咲いていた。
アサザ 
アサザ(?菜)

 高原の自然館のところを折れて少し進むとアサザがたくさん咲く池がある。

 今日はあまり咲いていないようで少し物足らないが、よく咲いているときは見事である。
モリアオガエルの卵 
モリアオガエルの卵

 アサザは少し寂しかったが、ふと見ればモリアオガエルの卵が木にぶら下がっていた。

 別の場所で見た時はもっと水面に近い所にあったような気がしたのだが、結構上の方にある。
ノリウツギ 
ノリウツギ(糊空木)

 一見ヤマアジサイのように見えてしまうので、以前はよく観察もせずにヤマアジサイだと思っていた(^^;

 割と密集して咲くので、地味目の花だが意外と華やかである。
ノイバラ 
ノイバラ(野薔薇)

 こちらもまとまって咲いているので意外と目につく花である。

 花びらのどこかが傷んでいたり破れたりしている場合が多く、一つ一つの花はあまりきれいなものは少ない。

 雰囲気的にちょっと雑草(木本だが)的な逞しさを感じる。
リョウブ 
リョウブ(令法)

 こちらはあまり目立たないので気づかれにくいかな。

 つぼみの状態なので、もう少ししたら咲くと思うが、鮮やかな花でもないので、あまり気にも留めてもらいないかも(^^;

 幹に特徴があるので、割と見分けやすい木である。
赤松と池 
 池の周囲の遊歩道に沿って歩いてゆく。

 水際には左の写真のようにアカマツが立っていたりする。
 図鑑の説明では乾燥に強い樹種だそうだが、水分の多いところでも大丈夫なようだ。湿地の周りには結構このアカマツが生えている。
ミヤマガマズミ 
ミヤマガマズミ

 山ではよく見るガマズミだが、ちょうど透過光があって葉っぱがきれいだったので撮ってみた。

 よく実が付いているので、秋には鮮やかに赤く熟してくれるだろう。
ヤマウルシ 
ヤマウルシ(山漆)

 かぶれ易い人には嫌われるだろうが、葉っぱがきれいなので個人的には好きな木である。秋の紅葉は特にきれいである。

 葉っぱに触る程度ではかぶれないそうだが、個人差があるので注意のこと。
ユウスゲ 
ユウスゲ(夕菅)

 木の花の観察は終わって、湿原の中を通る木道のところまでやってくる。

 まずはこのユウスゲの花。
 尾瀬のニッコウキスゲのように群生はせず、ポツポツと所々で咲いている。

 あまり個体数としては多くない種類だと思うが、八幡湿原では割と多くみられる気がする。
ノハナショウブ 
ノハナショウブ(野花菖蒲)

 湿原の花では好きな花のひとつ。

 緑の湿原でスッと立った紫色の花は高貴な印象である。
カキラン 
カキラン(柿蘭)

 この花も好きな花の一つであるが、時期的に少し早かったようで、左の写真のものでも一番よく咲いている方だった。

 小さな花であるが、一度見つけてしまえば他にもたくさんいるのに気づく。慣れない方にはその最初の発見が少し骨が折れるのだが(^^;
イワガラミ 
イワガラミ(岩絡み)

 木に巻きついて上へ上へと這い上る。

 ツルアジサイほどの豪華さはないが、こんな風にシンプルに写すと意外と雰囲気のいい被写体になる。
ハンカイソウ 
ハンカイソウ(樊噲草)

 夏の湿原を代表する大型の花である。よく群生して黄色も鮮やかなのでとても目立つ。

 葉っぱも大きいので、花がなくても見つけることができる。
バイケイソウ 
バイケイソウ(梅蕙草)

 湿地などで見られる背の高い花。大人の背丈程にまで大きくなったものも割と見られる。
 下の写真のように小さな花がたくさん咲いていて、その集まりが左の写真である。

バイケイソウ
葉っぱ 
 遊歩道を歩くときは花を探すため下を見ることが多いが、木の花を探すのに時々目線を上げたりするが、そんなときに、花でもないのに奇麗だと思うものが目に入ったりする。

 そんなものの一つが左の写真のような感じの、どこにでもありそうな葉っぱの集まり。

 放射状に枝を伸ばした掌状複葉の葉っぱとその上にある羽状複葉の葉っぱ。その上はアカマツか何かの常緑針葉樹だろうか。

 本来の森というのは幾種類もの木や草が生えている状態であって、植林地や公園のような単一の木で同じ高さのものが並ぶ状態ではない。
ササユリササユリ

ササユリ(笹百合)

 ここに来る前に登った高岳でも咲いていたが、平地(と言っても標高は高いが)も同じような感じでよく咲いていた。
 ササユリの花期は6月中旬から下旬くらいだと思うが、さすがは寒冷な芸北地域だけあって、この時期でもきれいなササユリが見られる。
 八幡湿原で見られるササユリはピンク色が濃いものが多いような感じがする。
 
ミズチドリ 
ミズチドリ(水千鳥)

 こちらはまだ咲き始めで蕾が多いが、静かに咲いていた。

 きれいな花だがあまり目立たないので、気づいてもらえないかな。

 遠くから見た印象はヌマトラノオによく似ている。ヌマトラノオは群生する場合が多いが、そんな中にこのミズチドリが混じっていたりすることも(^^;
 

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