【樹齢】:不明
【樹高】:20m?
【幹周】:5m?
【指定】: |
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ブナ科 <山毛欅> |
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時安の樫 |
広島県神石郡神石高原町時安 |
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当HPの掲示板へ、教西寺の裏にまさしく巨樹!という樫の木があるとの情報を頂き、確認のために訪れてみた。
お寺の裏に回り「どこだ、どこだ」と少し探した後、植林地の中に巨樹らしい風格を持った木を発見した。
地上2m位までは真っ直ぐで、そこから上が谷方面に傾いてそこから上方に伸びているという、下だけを見ると少々バランスの悪い感じの樹形であり、上側を反ることでバランスを取っているようだ。
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根元付近は空洞化していて全体的に痩せている印象だが、朽ちていく雰囲気はなく、樹上を見れば広く枝を張って葉っぱを展開していて元気なようである。
←上の写真の反対側から撮影
横から見れば幹周り6〜7mありそうだが、空洞化して幅が薄くなっているので5mあたりだろうか。空洞化する前なら6〜7mはあったのではないだろうか。
周囲はよく手入れされたヒノキ林で、下草が生えて土もクッションがあって木にとっては良い環境のようだ。放置された人工林とは違い、手入れをされているので保水力が高い人工林である。
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背の高いヒノキに囲まれているせいか、下の方には枝がなくて上の方にしか枝がない。よって樹種を確認しようにも付いている葉っぱが分からず、仕方なく周囲に落ちている枯れた葉っぱを拾い図鑑で確認。
地理的にはシラカシかウラジロガシが多いと思うが、鋸歯が無くて葉柄が長いところをみるとアカガシか。
県内最大のアカガシは廿日市市極楽寺山のアカガシであるが、それに次ぐ大きさのようである。
根元には祠があるので、この山の御神木であろう。ヒノキが林立する中に立つ姿はまさしく森の神様である。
公の機関が命名してはいないので(知られていないのだろうが)、地名から時安の樫と勝手に名付けさせて頂く。素人判断なので樹種が間違っていた時のために(笑)「樫」とする。
良い木と出会わせていただいて感謝である。知られていないだけで、こうした巨樹がまだまだありそうである。 |
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この木の情報を教えていただいた方に寄れば、「昔々、近くの民家に入った泥棒が、お金を盗んだものの、反省したのか、後からこのカシの木のほこらにそっと返していた。」という話が残っているそうだ。
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(2008年3月29日撮影)
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<アクセス>
ツバキで有名な教西寺を目指せばよい。
山陽自動車道、福山東ICから国道182号線に乗って神石高原町に向けて北上。三和町の道の駅を過ぎて少し走り、三和の森の案内があるところを右折。広い道(県道418号線)を道なりに進み、右に別荘地を見て少し先、左前方に別荘地の看板があるのでそこを左折して道なりに進んでいくとお寺が見えてくる。
教西寺の裏に回ると、右手の植林地の中にある。
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