広島県の大樹


 ブナの森の四季 <秋>

紅葉のブナ林 
 10月下旬はブナの黄葉が最も美しい時期である。
 
 特に早朝のブナ林は表現のしようがないくらいに美しい。
 
 薄っすらかかる霧、しっとりとした黄葉、ふかふかの落ち葉の絨毯。
 
 一度訪れたことがある方はその魅力に取り付かれるだろう。
千引岩とブナ林 
 一眼レフカメラのファインダーを覗き、シャッター速度を確認する。
 
 淡い光に包まれた世界は夢のように明るいが、機械の目を通すと、実際はまだ暗いことが分かる。三脚を立てないと手ブレを起こしてしまうシャッター速度だ。
 
 
霧のブナ林 
 若いブナ林は朝光で照らされた霧をまとい輝き始める。
 
 黄葉は輝きに彩りを与える。
水滴 
 ブナの肌に取り付いたコケに霧が付着し、やがて水滴となる。
 
 聴診器を当てると水の音が聞こえるといわれるブナであるが、外側でも水を蓄えているようだ。
倒木と絡みつく蔦 
 倒れたブナは自然に分解され、森の栄養分となる。
 
 倒れ、苔むしたブナの老木に蔦が絡みついていた。
 
 <00/10/20:比婆山にて撮影>

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