広島県の大樹


 ブナの森の四季 <夏>

吾妻山のブナ 
 吾妻山へは普通池の原から草原の道を登るが、大膳ヶ原方面に歩くとブナ林の中を歩く気持ちのよい道となる。

 夏の強い陽射で葉っぱが輝き、林床に木漏れ日が差している。

 緑の葉っぱは濃く、陽射に負けないほど青々しい。
吾妻山のブナ 
 ブナは逆箒型のきれいな樹形であるが、歳を経て大枝が落ちてだんだんと寂しくなってくる。

 樹勢の衰えと共に蔦などに幹を覆われて力が奪われてゆく。

 朽ちて地面に倒れても、またそれが新しい命の苗床となるのだろう。

 森は力強い精気と朽ちゆく命が共存している。
吾妻山のブナ吾妻山のブナ 
 大膳ヶ原と吾妻山の分岐に立つブナの大木。

 見上げると青い空とブナの緑に包まれていた。
 
 <07/8/26:吾妻山にて撮影>

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