広島県の大樹

(被爆樹)

撮影日
2019.12.8
2023.4.2
2025.4.6
2025.6.8


 クスノキ科 <樟・楠>

宝勝院のボダイジュ・ツバキ 広島市中区白島九軒町12-4 宝勝院
   
 お隣の碇神社には何回か訪れているのに、なぜかここを見落としており、訪れるのは今回が初めてである。爆心地からの距離は1820m。

 入口から入ってすぐにあったというボダイジュはどうやら枯死した模様で、現在はその木から育ったひこばえが植えられている。すぐそばまで来ておきながら撮影することが出来なかったのは残念である。縁がなかったのかもしれない。
 この木は若木なので見応えはないが、実が出来ているところをみると、もう花をつけるようである。ボダイジュの花はキレイなので、今度は花を撮りにこよう。
 
   
 建物のそばにはツバキが育っている。
 かつては大きなツバキだったそうであるが、現在は細い幹である。血筋?は良さそうなので、数百年くらいしたらもっと見応えのある木になっていることだろう。
 葉っぱの質感はよく、蕾も結構ついているので、花の頃は豪華そうである。
 ツバキの品種は多いのでどんなタイプか分からないが、こちらも花の頃に訪れてみないといけないな。
 
 
(2019年12月8日撮影)

(2023年4月2日撮影)
宝勝院の菩提樹宝勝院の菩提樹宝勝院の菩提樹

 ボダイジュはまだ葉っぱがなく、春はまだ先のよう。わずかに新芽が見えるが、葉の展開はまだのよう。
 根元にひこばえの新芽が出ており、朝の光が当たってキレイだった。
 
宝勝院のツバキ宝勝院のツバキ宝勝院のツバキ
宝勝院のツバキ
 今回はツバキが目当てである。
 ツバキは品種によって開花にばらつきがあるのだが、ヤブツバキの系統かな?と勝手に推測してこの時期を選んだ。
 花を全体的につけていて蕾もまだ見える。落花も多いし、きれいな花が少ないのでやや盛期を過ぎたかもしれないが、ツバキは開花時期が長いので盛期と言っていいだろう。
 根元は近かったが、ピンク色の斑入りのツバキの花があるが、こちらは植栽か。園芸品種についてはよく分からない。

 全体的にツバキらしい葉っぱの照りが弱く、色の悪い葉っぱが多かった。
 治療中と表示があったが、やはり樹勢は衰えているようだ。
 ツバキは長寿なので、樹勢が回復したらツヤツヤの葉っぱを撮影に来たいな。

(2025年4月6日撮影)
ボダイジュ

 チュウゴクボダイジュは冬芽がある状態で、開花はまだ先のようである。
 碇神社のソメイヨシノを撮影するついでに来るので、花の時期に改めてこないといけないだろう。
 木が大きければ撮りようもあるのだが、細い枝のような状態では絵にするのが難しい。
 
ツバキ

 ツバキは時期的にちょうど良いようでたくさんの花をつけている。
 新しい葉っぱも出ているが、傷んだ葉っぱも見え、樹勢は良いとは言えなさそうである。
 

(2025年6月8日撮影)

 春に訪れた際は葉のない姿しか見られなかったが、今年は花の様子を記録しようと思い、改めて足を運んでみた。
 ああ、よく咲いている。主幹は細いものの、枝の張り出しは意外と大きく、そこにたくさんの黄色い花が咲いていて、ちょうど見頃である。

 この時期の花はうつむいて咲くものが多いが、ボダイジュも例外ではなく、下向きに花をつけている。
 あいにく雨が降り出してしまい、見上げるアングルでの撮影が難しく、思うように撮れず苦労した。横から撮ってみても、なかなか絵にならない。
 ああ、花の撮影はまだまだ未熟であると痛感する。だが、こうして試行錯誤することもまた、楽しみのひとつである。
 

 ツバキは色の抜けた葉っぱもまばらに見えるし、樹勢回復の途中なのだろう。


 
 
<アクセス>

  路面電車の白島駅から県道37号線を北上し、高架を潜って少し歩くと、右手に碇神社があり、被爆樹木のサクラとタブノキを見て通り抜け、左に行くとすぐ。
 

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