広島県の大樹

クスノキ
【樹齢】:不明
【樹高】:20.5m
【幹周】:3m
【指定】:被爆樹木・広島市保存樹

エノキ
【樹齢】:不明
【樹高】:14.5m
【幹周】:2.1m
【指定】:被爆樹木・広島市保存樹

ヤブツバキ
【樹齢】:不明
【樹高】:m
【幹周】:m
【指定】:被爆樹木

クロマツ
【樹齢】:不明
【樹高】:m
【幹周】:m
【指定】:被爆樹木

爆心地から
2160m

撮影日
2011.5.2
2017.5.3
2026.3.15

 クスノキ科 <樟・楠>

吉島稲生神社の被爆樹木 広島市中区吉島西1丁目 吉島稲生神社

(2011年5月2日撮影)
クスノキ
 
 最初に訪れた時は被爆樹木であるとの認識はなく、広島市の保存樹ということでクスノキとエノキを目的に訪れた。
 目立って損傷も無く、根っこが躍動していて元気が良さそうなので、もっと大きくなりそうである。
 
エノキ

 幹回りは2.1mと、エノキとしては小振り。
 被爆樹木と言うことで斜めに伸びているのは原爆の爆風のせいかと思ってしまう。実際はどうだろうか?
 ムクノキのような板根に見えるので、ぱっと見はエノキと言うよりムクノキである。
 

  (2017年5月3日撮影)

 6年ぶりの訪問である。まずは前回気づかなかった入り口にある被爆樹木のヤブツバキ。
 斜めに生長しているが、樹形は整っていてなかなかカッコイイ。次は花を撮影しよう。

 ヤブツバキの向こうに生長しているのは被爆樹木のクロマツ。広く枝を広げたカッコイイ樹形である。
 葉っぱの茂りはあまり良くないが、この樹形が維持できているのなら樹勢はそれほど悪くないようである。
 
 中央の段の右端は被爆樹木のクロガネモチ。
 根元は傷み、枝にも損傷が見られる。斜めに生長していて、葉の茂りは寂しくあまり樹勢は良くない印象である。

 クスノキもエノキも葉の茂りは十分で、樹冠も大きく樹勢は良いようである。
 
 
(2026年3月15日撮影)
ヤブツバキ

 吉島稲荷神社のツバキにたくさんの花が咲いていると聞いたのは一昨年くらいか。多く咲いているのなら問題なさそうだが、それまでに比べて多く咲く場合は、生命力の低下を木が認識して、子孫を残すために多くの花・実をつけようとする場合がある。樹木医さんもその辺を心配されているような記事だったと思う。この付近にはあまり行く機会がなく、ここに行くつもりでないと訪れることはないので後回しにしていたのだが、樹勢が衰えているのなら確認しておこうと訪れることにした。どうせ行くならエノキの花も撮りたいなと思ったが、その頃には椿の花の盛期は過ぎているので早めに行くことにする。

 吉島一丁目のバス停手前で車窓から背の高いクスノキの樹冠が見えた。濃い緑ではなく、赤味のある薄い緑色というか、常緑樹らしい蝋のような光沢のある色合いである。バスを降りて細い道に入るとクスノキの頭が見え、さらに進むと椿の赤い花が見えてくる。

 椿の枝全体にたくさんの花が咲いていてとても豪華である。花の状態も良くて見頃である。蕾もあるし、椿らしい落花も見られる。落ちた花も傷んでいない。蕾が密集しているところもある。花期が長い花であるが、いつ頃から咲いているのだろうか。

 樹勢が衰えているということで、幹は養生しているし、直射日光が良くないのか黒い網を上にかけている。葉っぱは光沢がある緑色だが、黄色く色が抜けているところもあるし、樹勢の悪い椿の特徴が見られる。しかし、これだけ花をつけているので元気そうにしか見えない。継続的に観察していく必要がありそうだ。
 
クロマツ
 お隣のクロマツは以前と変わらずかな。

 横たわった幹は地面に接していてそれ全体が根っこのようである。

 大きく傾いていても支柱が要らないのだから樹勢は悪くないようだ。

 季節的なものか茶色い葉っぱも混じっている。葉の茂りが少ない気もするが、松は剪定されるものであるので、樹勢には関係ないだろう。

 新芽がいくつか見える。

 クロマツの花は地味だが、撮影しておかなくてはな。
クスノキ

 クスノキも変わらず樹勢は良さそうである。根っこはしっかりしているし空洞化も見られない。
 周囲には黒い実がたくさん落ちており、花もたくさんついていたようである。
 バスの車窓から見たように、葉っぱは濃い緑ではなく、生え変わりの準備中の若い色である。住宅街ということで、広がった枝が伐られるのが致し方ないが、将来巨樹巨木へと生長していくだろう。

 少し離れて全体像を撮影する。近くにお店があるせいか、割と人通りがあり、プレッシャーをかけないよう、通行人が通り過ぎてからカメラを構える。自分と違う方向にレンズを向けられていてもある種の威圧感はあるから、極力迷惑がかからないよう配慮している。写真に写るのが嫌いな人は一定数いるから、顔を写さないようにしている。

 全体として見ると、飛び出た枝が剪定されて神社の敷地にすっぽりと収まっている感じがする。鎮守の森のように広い敷地があればもっと違う形になるのだが、都市部にある社叢としては配慮されていると言えようか。
 
エノキ

 エノキも問題なさそうである。クスノキ側に根っこが発達し、外に向かって斜上している。
 こちらも敷地外に出ないように剪定してあるので樹形が不自然に感じるが、クスノキ側の根っこはクスノキのそれと絡まってしっかりと根を張っているだろうし、倒壊の心配はなさそうである。

 芽吹きはまだだろうと思っていたが、少しだけ黄緑色の芽が見える。
 超望遠レンズの手持ち撮影なのでブレてしまうのは仕方がない。花はまだだが、あと1か月くらいだろうか。
 この場所でのデータがないので、確認が必要である。
 被爆樹木を訪れる人は居ると思うが、花まで気にする人は少ないし、超望遠レンズを持っている人はさらに少ない。他の方の訪問の参考になれば良いだろう。高級レンズであればしっかりした写真を撮れるのだがなあ。
 

 
 
<アクセス>
 
 左の地図を参照のこと。

 車の場合は駐車場はないので、吉島通り沿いの有料駐車場を利用のこと。道が狭いので、路上駐車は出来ない。

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