広島県の大樹


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2005.5.29撮影
2010.11.7撮影
細見谷の巨樹巨木

(2005年5月29日撮影)
ツルウメモドキ 
 細見谷は十方山と五里山とに挟まれた流れの緩やかな谷で、ブナ、イヌブナ、トチノキ、サワグルミなどの貴重な渓畔林があります。細見谷には十方山林道という未舗装の林道があり、そこを歩くことによってその自然を観察することが出来ます。

 5月にこの十方山林道(14.4km)を歩く催しに参加しましたので、その時に見つけた巨樹巨木を紹介します。

 左の写真はツルウメモドキです。

 手持ちの樹木図鑑によれば、大きなものは直径20cmになるそうです。でも、このツルウメモドキは直径25cm、幹周りは約80cmにもなります。

 
ツルウメモドキ 
 ちょっと右に移動して撮影。

 ミズナラだと思いますが、若い木に絡みつき、うねるように伸びています。

 細見谷はこうしたつる植物の巨木が多い場所だといいます。
カツラ 
 ツルウメモドキの巨木の近くに大きなカツラがありました。

 幹周りは実測しませんでしたが、5m以上はあるでしょう。

 広島県ではただひとつ、原谷のカツラが天然記念物の指定を受けていますが、それは幹周り2.6m。この木はそれよりもはるかに大きなものです。

 同じ吉和に幹周り7m近い巨樹があり、広島県のカツラの巨樹はこの辺に固まっているのかもしれません。
カツラ 
 根元から見上げてみます。5月のさわやかな新緑がまぶしいです。

 私は山歩きもしますが、広島ではあまりカツラに出会わないような気がします(見落としているだけ?)。

 いずれ黄葉した姿を見てみたいと思います。
カツラ 
 もうひとつカツラの巨樹を紹介します。

 上のカツラは、たぶんガイドがいないと場所は分かりませんが、この木は林道近くにありますので容易に見つかります。

 この十方山林道を舗装化(緑資源幹線林道=大規模林道)しようという計画があり、事業主体の緑資源機構は巨樹巨木を伐採しないと言いますが、舗装化により渓畔林にダメージを与えると、こうした木々も衰退していくのでしょう。

 こういった巨樹は他では見られないものですから、このまま残しておき、我々の次の世代の子供たちにも見てもらいたいと思います。
トチノキ 
 トチノキの巨樹もあります。

 ちょうど花の季節でしたので多くの花をつけていました。しかし、上向きに花がつくので、背が高いトチノキですから、花の写真を撮るのは難しいですね(^^;

 他にも、川の対岸にいくつか巨樹巨木を見つけました。新緑の季節とはいえ、鬱蒼とした場所ですから、他にも大きな木があったかも知れません。

(2011年11月7日撮影分)
イヌブナ 
 秋の十方山林道ウォーキングに参加したので、その時に撮影した大きな樹を紹介する。

 ←遠くにあったので葉っぱの確認は出来ないのだが、株立ちなので、樹形的にイヌブナだろうか?

 根周りは3m以上はあると思われ、この他にも、林道からいくつか大きなイヌブナの木を見ることが出来た。
カツラカツラ 
←カツラ

 林道のすぐそばで見られるカツラとしては最大クラスの木である。

 すでに殆ど落葉していたのだが、その樹形が良く分かって良い。

 紅葉している姿も見たいな〜
ミズナラ 
←ミズナラ

 大きなミズナラも散見される。

 これは林道沿いにあるものだが、対岸や斜面にも大きな樹がある。
トチノキ 
 ←↓トチノキ

 こちらも林道沿いに見られるもので最大クラスの木である。

 トチノキにはよくツル性の植物が絡みついている木がする。
 トチノキ
トチノキ 
 こちらもトチノキである。

 幹回りは3mには満たないが、背も高く、なかなかカッコイイ樹である。

 林道側にも枝は張り出していたのだろうが、伐られてしまったのか、片方側しか枝が伸びていない。


 他にも大きな樹があったのだが、事情があって写真を撮らずに通り過ぎたので、ご紹介できずに残念。。。また行く機会があったら撮ってきます。 

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