広島県の大樹

【樹齢】:1000年
【樹高】:20m
【幹周】:9.6m
【指定】:県


撮影日
2002.11.10
2004.6.13
2004.10.23
2007.11.3
2010.5.3
2010.11.20
 イチョウ科 <銀杏>

上高野山の乳下りイチョウ 広島県庄原市高野町 天満神社

(2002年11月10日撮影)
上高野山の乳下りイチョウ 
 広島県下最大のイチョウ。
 
 他の樹種を含めても上位5本には含まれる。 
 
 以前は11月初めに訪れて色付き初めくらいだったので、今頃がちょうど良いと思ったが、例年にない早い冬の到来で辺り一面銀世界となり、大イチョウは既にほとんどの葉っぱを落としていた。

 広島県の最北端である高野町は、県内で最も寒い地域のひとつであり、前日には20pの積雪を記録していた。
上高野山の乳下りイチョウ 
 転ばないよう気をつけて雪の中を歩き、鳥居を潜ってイチョウの側に行った。解けた雪が枝から雨のように落ちているのでカメラに当たらないよう注意して進む。

 葉っぱが無かろうと、相変わらず大きく威厳のあるイチョウだ。逆に葉っぱがないだけ幹や枝の様子がよく分かり、葉っぱがあるときより力強さを感じる。

 落ち葉はまだ傷んでいないので、落ちてから間もないという感じだ。雪と巨木と落ち葉というのもなかなかいいものだ。
 

(2004年6月13日撮影)
上高野山の乳下りイチョウ上高野山の乳下りイチョウ 
夏の様子を見に訪れた。

青々とした葉っぱをたくさんつけており、生命力にあふれていた。
 

(2004年10月23日撮影)
上高野山の乳下りイチョウ 
 黄葉には少し早いかと思ったが訪れてみた。
 少しずつ色付いているが、あと一週間後くらいが黄葉の見頃だろうか。

 

(2007年11月3日撮影)
上高野山の乳下りイチョウ 
 大体この木の黄葉の見頃は11月初旬なので、そろそろ色付いているだろうと期待してやって来たが、一部が黄葉しているくらいで、今年の全体の黄葉は中旬ぐらいになろうか。

 イチョウの黄葉は意外と読みにくくて、個体差が大きい気がする。

 上の写真の日付を見ると3年ぶりの訪問になるが、久し振りに訪れてみると何だか寂しい感じが...今までの写真と見比べれば分かるように、大枝が切られていて、全体的に間引かれた雰囲気。地面は養生してあり、樹勢回復処置を施されている模様。

 このイチョウも少し樹勢が弱っているようだ。
上高野山の乳下りイチョウ 
 とは言え、大きな乳下がりは健在で、広島県一のイチョウとしての風格を備えている。

 全体が黄葉している頃にまた来なければならないな〜
上高野山の乳下りイチョウ 
 樹肌には無数の乳下がりがあって、老樹の風格が漂う。

 枝が間引かれているので全体的に明るくなって、神聖な雰囲気は薄れている気がするが、イチョウは生命力の強い木なのでまた昔のように復活してくれると思う。
銀杏 
 銀杏がところどころにぶら下がっており、落ちたものもちらほら。

 乳下がりがあるので雄株だと思っていたが、雌株だったのか...基本的なことを調べていなかった(失笑)。
エノキの大木 
 イチョウはあまり色付いていなかったが、境内の端にエノキの大木があり、鮮やかに黄葉していた。イチョウとは違う鮮やかな黄色である。

 ↓イチョウとエノキの黄葉。イチョウとエノキの黄葉

(2010年5月3日撮影)
上高野山の乳下りイチョウ上高野山の乳下りイチョウ 
 吾妻山に登った帰りに、しばらく訪れていないな〜と思い、2年半ぶりに訪れてみた。

 前回訪問時は根周りが養生してあったが、下草も生えて、元の状態に戻りつつあった。

 切られた枝が痛々しくあるが、元気そうである。
ヤマエンゴサク 
 ヤマエンゴサクの花が根元にいくつか咲いていた。

 徐々に下草となる植物も増えて賑やかになってくれるだろう。
上高野山の乳下りイチョウ上高野山の乳下りイチョウ 
 ←逆光の位置で撮影。

 乳下がりがたくさん垂れていて、相変わらず異様な姿である。
上高野山の乳下りイチョウ 
 乳下がりは気根とも言うが、地面に達したものは左の写真のように地面に根を下ろしている。
 上高野山の乳下りイチョウ

(2010年11月20日撮影)
上高野山の乳下りイチョウ上高野山の乳下りイチョウ 
 黄葉を期待して訪れたが、1週間は遅かったようで、すでにすっかり落葉していた。

 地面に落ちた葉っぱも色褪せていたので、今年は11月初旬が良かったようだ。

 黄葉を見にまた来年以降訪れてみよう。
上高野山の乳下りイチョウ 
 少し遠くから見た全体像。

 この角度で見たのは初めてだが、こちらの角度は横の広がりが感じられて良いかもしれない。
エノキエノキ 
 ←境内の端にあるエノキの巨木。

 こちらもすっかり落葉していた。
  

 
 <アクセス>
 
 庄原市から国道432号を北上する。高野町に入り、蔀山城跡の案内を見送って約1km、やがてドライブインのような場所があり(名前は忘れました。「432」という名前が入っていたと思います)、車はここに止めるといいだろう。トイレもある。
 
 少し戻って狭い道を左折すると神社の鳥居の横にあるイチョウの大木が正面に見えてくる。神社近くの離合スペースに駐車できるが、たいした距離ではないので歩こう。黄葉の時期以外は、注意していないと周りの木に融けこんでどの木か分かり難い。
 

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