広島県の大樹

【樹齢】:不明
【樹高】:12m
【幹周】:2.3m
【指定】:県


撮影日
2002.11.10
2003.8.10
2004.11.13
2005.11.13
2010.2.27
2010.11.20
2012.4.29
 カキノキ科 <柿>

佐々部のカキノキ 広島県安芸高田市高宮町佐々部

佐々部のカキノキ 
 葉っぱをほとんど落としているが、見事な枝振りのカキノキ。

 樹高はそこそこだが、枝の張り出しがよく、果樹でこれだけ枝振りの良いものは少ないだろう。
佐々部のカキノキ 
 庄原市の川北の大柿の方が根回り、樹高ともに上回るが、枝振りの良さについては、こちらの方が玄人好みされるだろう。説明板には3位のカキノキとあるが、広島県内でということか。

 曲がりくねった枝を広げるこの木を見ていると、ちょうど大朝町の天狗シデを思い出した。しかし、天狗シデのような異様さは感じず、枝振りの良い名木といった印象だ。

 枝先に数個実が残っていたが、地元の方が、「いつもはもっと実を付けるんだが、今年は少ない」とおっしゃっていた。

 唯一の難点は、カーブの所にあるのでカーブミラーが根元近くにあり、写真を撮るのに邪魔だ。見通しが良くないので仕方ないのだろうが…。
 (2002年11月10日撮影)

(2003年8月10日撮影)
佐々部のカキノキ 
 葉っぱをいっぱいつけた姿も見ようと再び訪れた。

 地を這うような枝振りが、鬱蒼とした深い緑と相まって異様さを感じさせる。
佐々部のカキノキ 
 

(2004年11月13日撮影)
佐々部のカキノキ 
 秋は2年ぶりに訪れた。
 最初に訪れたときは、ほとんど柿の実がついていない年だったが、今年は枝いっぱいにつけていた。
佐々部のカキノキ 
 秋の澄んだ青空を背景に、うねうねとした枝と、橙色のかわいらしい柿の実(左の写真)。

 

(2005年11月13日撮影)
佐々部のカキノキ 
 今年も様子を見に立ち寄ってみた。

 枝いっぱいに無数の柿の実をつけてとても豪華な感じである。
佐々部のカキノキ 
 前にあった民家は解かれて整地されていたので、そちらに回って撮影する。

 こちらから見る姿も、枝の張り出し具合がよく分かって絵になる。
佐々部のカキノキ

(2010年2月27日撮影)
佐々部のカキノキ 
 しばらく訪れていなかったので、様子見で訪れてみた。

 以前と比べて新たな損傷もなく、相変わらず大きな枝の張り出しが格好の良いカキノキである。
 佐々部のカキノキ
佐々部のカキノキ 
 小高い所に立っているので、下に流れ落ちる枝振りが特徴的である。

 カキノキはグネグネとした樹形が特徴であり、樹形がはっきり分かる冬の時期もお勧めである。

(2010年11月20日撮影)
佐々部のカキノキ 
 枝全体に柿の実がたわわに実った姿を撮ろうと思って訪れたが、どうやら既に落ちた後(収穫した後?)のようで、残っている実は無かった。

 枝にヘタは多く残っていたので、結実はしたようであり、もっと早い時期に訪れないといけなかったようだ。

 また来年以降に撮影に来よう^^

 ただ、霧の中の幻想的な様子は撮影できたので、これで良しとしよう。
佐々部のカキノキ佐々部のカキノキ

(2012年4月29日撮影)
佐々部のカキノキ
 香淀の大イチョウの新緑がキレイだったので、このカキノキの新緑も良いのではないかと訪れてみた。

 過去の履歴を見ると、春に訪れたことは無く、やはりカキノキ=柿の実というイメージが強くて、その他の季節に来ようと思っていなかったようである。

佐々部のカキノキ佐々部のカキノキ

 新緑が目当てだったが、写真のようにまだあまり葉っぱが付いておらず、新緑はもう少し後のようである。
 樹形もロケーションも良いカキノキの巨木であるが、曇り空なので暗く写り、写真的にイマイチ^^
 
佐々部のカキノキ佐々部のカキノキ

 しかし、出始めの新芽は初々しくて可愛らしく、産毛もあって、カキの葉っぱっぽくない。こんな感じなんだ〜(^−^)

 周りはキンポウゲ、オドリコソウ、ヒメオドリコソウ、キランソウ、ニョイスミレ、タチツボスミレ、レンゲなどがたくさん咲いている。
 
 

 
 <アクセス>
 
 高宮町役場から作木村に向けて北上する。国道433号を進んでいると、右手に「佐々部のカキノキ」という案内があり、更に約100m進むと改めて案内が出るので、それに従って右折(坂を登る)。狭い道を進むと、カーブの所に立っている。

 駐車場というものはないが、木のそばに空き地があるのでそこに停めればいい。あまち近くに置くと写真を撮るのに邪魔になるが^^
   

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