広島県の大樹

【樹齢】:500年
【樹高】:40m
【幹周】:12.9m
【指定】:県
 カツラ科  <桂>

落河内のカツラ 鳥取県鳥取市河原町北村落河内

落河内のカツラ 
 カツラの巨樹にはこれまでいくつか出会っているが、これだけ躍動感のある樹に出会ったのは初めてではないだろうか。

 重量感のある主幹。四方に生きているかのように伸びる幹。川棚のクスの森を見た時と同じように、樹から溢れんばかりの精気を感じる。
 落河内のカツラ
落河内のカツラ 
 全体の姿は左の写真の通りで、写真でははっきりしないが手前に川が流れている。カツラは水の流れのあるところに良く生えているのだ。

 左の写真で言えば、右手に伸びた幹はそこら辺の巨木と言われている木を軽く太さで上回っているし、支柱が無くても斜めに伸びていけるだけの安定感がある。

 左手の幹は途中で折れてしまっているが、折れてもなお成長しようとする勢いが感じられる。
落河内のカツラ 
 木の裏側に回ってみると、こちら側の方が樹形がきれいに見える。

 背も高くて横の張り出しも大きく、もしも周りに他の木が無かったら、この木一本だけでも「森」と表現してもいいだろう。
 落河内のカツラ
落河内のカツラ 
 ここは人里から離れた奥まったところにあるのだが、私みたいな物好きの他にも見学に訪れる方がいた。この木なら巨樹に関心のない方でも見応えがあるだろう。

 大規模林道がそばを通っているのでアクセスは容易なのだが、大規模林道建設の過程で、これほどではないにしろ、未来の巨樹候補が伐採されたのではないかと心配するが。。。

 
 
 (2009年5月23日撮影)

 
 <アクセス>
 
 岡山県側からは国道53号線を北上し、河原町に入り、左手前方に河原城が見えたら 河原橋の信号を左折し、橋を渡ったところを左折。三滝渓の案内に従って県道196号線を進む。集落が途切れ、二股の道になり、大カツラの案内に従って大規模林道に右折する。落河内集落を右手に見て道を登って行くと左手に巨大なカツラの巨樹が見える。駐車場はないが、道幅が広いので路肩に車を寄せておく。
 
 

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