広島県の大樹

【樹齢】:不明
【樹高】:20m
【幹周】:4.37m
【指定】:
(被爆樹)

撮影日
2015.11.7
2016.5.4
2016.11.6
2017.4.9
2017.5.3
2017.6.18
2017.8.27
2017.11.23
2018.1.3
2018.4.1
2018.9.23
2018.11.25
2019.1.3
2019.5.6
2019.8.18
2019.10.26
2020.1.4
2020.9.22
2020.12.9
2021.4.8
2021.12.12
2022.4.2
2023.3.25
2023.5.28
2023.9.3
2023.10.29
2023.11.29


 クスノキ科 <樟・楠>

比治山公園のクスノキ 広島県広島市南区比治山公園

   
 
<アクセス>
 路面電車の宇品線比治山下電停を降りて現代美術館の案内に従って坂を上り、現代美術館への近道の階段を左に見てすぐ右手に立っている。
車は比治山公園の駐車場を利用のこと。
 
比治山公園の被爆クスノキ比治山公園の被爆クスノキ

 この木は初めて現代美術館へ来た時に見つけていて気になっていた巨樹である。ただ、クスノキの幹周り5mクラスはそう特別ではないので、天然記念物の指定でもないと当HPに載せることもなかった。しかし、この大きさは戦後70年くらいで育つものではないのでおそらく被爆樹木だろうと思っていたのだが、広島市の被爆樹木の指定がなかったのでそのままにしていた。しかし、今年になってか指定された(されていた?)ことを知り、改めて撮影にやってきた。

 比治山公園は桜の名所でもあるので、多くの人がこのクスノキを見てお花見に行ったはずである。
 道路そばにあるので、道路側の根の発達が阻害されているのだろうと思うが、幹は健全のように見え、今のところ影響はなさそうである。道路の反対側へ傾斜しているので少々バランスは悪く見える。
 
比治山公園の被爆クスノキ比治山公園の被爆クスノキ比治山公園の被爆クスノキ
 
 傾斜していても樹冠は大きく広がっており、道路が無ければもっと大きな樹冠になっていただろう。
 新しいプレートには爆心地から1950mとある。被爆樹木の指定が半径2キロを目安にしているが、旺盛な生命力を持つクスノキにとってはあまり大きな影響はなかったかもしれない(?)
 
比治山公園の被爆クスノキ比治山公園の被爆クスノキ
 
(2015年11月7日撮影)
 
  (2016年5月4日撮影) 
    
 広島市現代美術館へ行くついでというか、この木を撮影するのも目的にやってきた。

 新緑が輝き、太い幹がどんと構えている。

 今回は魚眼や超広角レンズは使わず、標準マクロレンズで歪みを排した写真を撮ってみる。
    
 常緑樹のクスノキであるが、同じ葉っぱがずっと枝についている訳ではなく、古い葉っぱを落として新しい葉っぱが生えてくる。だから生え変わりの新緑の季節は木が最も輝いている時期といっても良いと思う。
 
    
 見上げてみると葉が鬱蒼として生気にあふれている。幹もしっかりとしていて元気そう。
 
  (2016年11月6日撮影)
   
 被爆樹木は爆心地側に向かって傾くという傾向があると発表があった。

 このクスノキも傾きが大きめではあるのだが、傾いているのは南側で爆心地とは異なり、この木については関係なさそうである。

    
 クスノキは常緑なので、秋だからと言って紅葉する訳でもないのだが、周囲の木々は色づいており、常緑樹でも秋の気配に包まれている。
 
 
  (2017年4月9日撮影) 
 
 
 クスノキの葉っぱの生え変わりの時期なので、どうかな〜と訪れてみた。
 足元にたくさんの落ち葉はあるが、背が高い木なので、新緑の美しさを撮影するのは少々難しい。
 晴れていれば望遠レンズで新緑の部分を切り取ることはできるが...

 樹勢は問題なさそうで、樹皮もしっかりしているし、巨樹の風格も備え始めている。
 
 
  (2017年5月3日撮影)
   
 この日は天気も良く、新緑が淡く輝いている。

 薄暗い雰囲気の場所であるが、こうして日の光が透過してくると、辺りが柔らかい光に包まれてきれいである。
   
 森の中にある数少ない被爆樹木(神社を除けばこの木だけかな?)である。

 出来れば電線や電柱がなければ良いが。。。
 
  (2017年6月18日撮影) 
   
 1カ月前の新緑の頃と比べれば緑が深くなっているだろうか。
 常緑樹は大きな変化がないから、あまり変わり映えしないな(^^;
 

  (2017年8月27日撮影)
 
   
 現代美術館に行くついでに撮影しているので、今回も撮ってみる。
 私が撮影していると、何だろうと気になって見に来る通行人(散歩の人?)もいたので、被爆樹木の周知に少しは役立っているかな?
 この木が一番カッコイイアングルはどこかな〜電線さえなければ左のアングルがいいのだが、真ん中も捨てがたいな〜
 
 
  (2017年11月23日撮影)
   
 いつもと同じように現代美術館に行くついでに撮影する。

 常緑樹なので、紅葉の時期といってもあまり変わり映えはしない。まあ、周囲の状況は変わるかな^^
   
 下から魚眼レンズを使って見上げる。
 
  (2018年1月3日撮影)
   
 いつもと同じように現代美術館に行くついでに撮影する。

 冬なので周囲の落葉樹がすっきりして、全体として明るい感じである。
 
  (2018年4月1日撮影)
 
 いつもと同じように現代美術館に行くついでに撮影する。

 根元に光が当たるので、夕方に撮影する方がいいかな?

(2018年9月23日撮影)
 
 
 同じ構図ばかりだなあ。。。(^^;
 落葉樹であれば同じ構図でも変化があるが、常緑樹では変化が少なくて撮る意味があるのかなと思ったりもする。

 定点観測は植物を撮影する方法であるが、学術的な目的ではないので、アプローチする発想を変えないといけないな。。。
 
  (2018年11月25日撮影)
 
 
  (2019年1月3日撮影)
 
 
  (2019年5月6日撮影)
 
 
 
 
 
  (2019年8月18日撮影)
 
   
 常緑樹は見た目の変化が少ないため、ワンパターンになりがちなので、こんな風に上部の枝振りを分割して撮影してみた。こういうアプローチも面白いかもしれない。

 根元には折れた枝、もしくは幹の跡が見られる。
 クスノキは根元付近からひこばえが伸びることがあるので、それが大きくなった跡だろうか。
 
  (2019年10月26日撮影)
   
 広島市現代美術館で特別展を観覧して帰っている時、ちょうど夕方の光が差していたので急いでしまっていたカメラを取り出して撮影した。

 夕方の光がドラマチックな表情を演出してくれた。
 
  (2020年1月4日撮影)
 
 今年最初の広島市現代美術館での特別展を観覧して帰るごろ、夕日がイイ感じに差していたので急いでこの木のそばへ行って撮影。
 森の中なのでどうしても暗く写る場所にあるが、夕方の光は横からなので、暗い森でも明るくなるのである。

 ←全体的に光が当たって上の方の枝までよく見える。
 歪曲が気になる魚眼レンズではなく、超広角レンズを使用して上下でパノラマ撮影し、それをくっつけている。超広角レンズでは珍しい歪みが少ないレンズを選んで使っているので、よく視ないと継ぎ目は分からないと思う。

 下の写真は逆光位置での撮影。こちらは普通かな?
 
 
  (2020年9月22日撮影)
   
 写真が代わり映えしないなぁ。。。

 まあ、定点観察ということで(^^A
 
  (2020年12月9日撮影)
 
 
 
 いつもと同じ角度の撮影だが、コントラストを下げて現像。
 逆に根元を写した写真はシャープネスをかけている。
 根元や幹を見ると、かつてあった幹や枝の跡が分かる。

 現代美術館の改修工事の関係で鬱蒼としていた木々が伐られてスッキリしている。クスノキの近くも整備されているので、以前より木が目立つようになっている。電線が目立たない感じなので、こちら側からも撮影しよう(電線の地中化はしないかな。。。)。
 
  (2021年4月8日撮影)
   
 現代美術館の改修工事に関係して、このクスノキの近くの広場?にプレハブが建ててあり、工事事務所になっているようである。
 そこに行くために簡易舗装がしてあり、今までと雰囲気が違うのだが、根元からは離して舗装してあるので大きな影響はないだろう。

 するつもりは毛頭ないだろうが、舗装道路側の舗装を半分くらい剥がし、クスノキの根っこが大きくなるための場所を作り、山側を削って車道の幅を維持するとかする方が良いと思うのだが。。。まあ、被爆樹木とはいえ、そこまではやらないだろうな。急斜面だしね。
 
 
 望遠レンズで葉っぱを探ってみるが、花はまだのようで、蕾は見える。
 あぁ、クスノキの花を気にしている人間が日本でどれだけいるのやら^^
 今回は赤外線撮影をしてみる。
 明暗差が大きいので上手くいかないと思っていたのだが、この時間帯はいけそうである。
 
 
  (2021年12月12日撮影)
 
 常緑樹は変化が乏しいのだが、工事の関係で周囲の様子が異なるので今回も撮影してみる。

 根元に倉庫?が置かれていて写真的には邪魔だが、こういう時期があったという証拠写真である。


 樹勢の変化もなく元気そうである。

 ちょうど観光ループバスのめいぷるーぷが通りかかったので一緒に撮影。比治山公園は工事中だが、まんが図書館へはバスで行けるようである。

(2022年4月2日撮影)

 常緑樹も変化はあるのだが、この木は樹高があるので葉っぱの変化が下からは分かり辛く、どうしても見栄えが変わらない写真になってしまうのが辛いところである。
 ただ、現在は比治山公園の整備中で工事が行われており、周囲の様子も変わっている。斜面にあった木々が落とされ禿山になり、重機が散見される。

 ちょうど来年に現代美術館も改修が終わって新しい姿になる。公園も変わる。
私の勝手な希望を言えば、周囲の電線の地中化はやって欲しいな〜景観が悪いんですよ。現代美術館がある山の公園であるので、景観の良い場所にして欲しいな。

  (2023年3月25日撮影)
  比治山公園のクスノキ比治山公園のクスノキ比治山公園のクスノキ
比治山公園のクスノキ
 葉の生え変わりの時期だが、今までは背が高いのでよく分からずにいたのだが、今回は超望遠レンズを持って来たので、高いところの葉っぱを探す。

 若い葉っぱも見える。
 常緑樹は変化が少ないので、今後は超望遠レンズで葉っぱを撮影するか。

 周辺は現代美術館や公園整備のために工事関係者用のプレハブなどが建てられたため、簡易舗装がされている。もちろん、根回りは舗装されていない。

 藪になることもあったので、以前よりは観察しやすくなった。

(2023年5月28日撮影)

 超望遠レンズのみを持ってきていたので、今回は全体像はなしで、枝の一部分のみ切り取る。

 花はすでに終わっており、深緑へと進みつつある。
 

(2023年9月3日撮影)

 今回はスマートフォンでの撮影である。
 一眼カメラと比べると質は落ちるが、明暗差のある場所でもよく写っている。
 望遠で葉っぱを写したのだが、さすがにあの大きさを固定するのは難しく、ブレ写真になったので今回は載せない。証拠写真程度ならスマートフォンで十分である。

 常緑樹であるが、周りの雰囲気のせいか、やや秋の気配を感じる。

(2023年10月29日撮影)
比治山公園のクスノキ比治山公園のクスノキ比治山公園のクスノキ

 ハイコントラストのモノトーンで撮影。巨木は造形としての格好良さがあるので、モノクロの方が強調されると思うのだが、私の技量ではまだまだ表現できていないな。
 

(2023年11月29日撮影)
比治山公園のクスノキ比治山公園のクスノキ
比治山公園のクスノキ比治山公園のクスノキ比治山公園のクスノキ

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