広島県の大樹

【樹齢】:不明
【樹高】:17.5m
【幹周】:3.8m
【指定】:
(被爆樹)


撮影日
2011.5.2
2017.5.3
2022.5.5
2024.3.31

 クスノキ科 <樟・楠>

上八丁堀のクスノキ 広島県広島市中区上八丁堀 広島高等裁判所北側

  (2011年5月2日撮影)
上八丁堀の被爆クスノキ 
 爆心地から1120mに位置するクスノキの巨木。

 周りが草むらになっているので近づくのが躊躇われ、根元に行って黄色いプレートを確認できなかったが、この木で間違いないようである。

 クスノキらしい円い大きな樹冠で、本当に被爆しているのか疑問に思うほどである。

 人が根を踏むことも無く、十分に根を張れる環境にあるので、今後巨樹になることが期待される。
 
  (2017年5月3日撮影)
 
   
 6年ぶりの訪問である。
 アパートは廃墟のようになっていて敷地に入りにくいが、「進入禁止」と車が入ってはダメということのようなので、人間は入らせていただく。被爆樹木の見学なので迷惑行為ではないから構わないと思うが、いかがだろうか?

 クスノキの方は相変わらず旺盛な樹勢を現し、被爆樹木だということが信じられないくらいである。
 根が十分に張れることと、人が入れないことがあり、将来的には巨樹に生長していることだろう。

 ←裁判所側から撮影。門が閉まっていて中に入れないので、遠くからしか撮影できない。望遠レンズを持ってきていないので、これで精いっぱいだが、青空と撮影出来て、これはこれでいい写真となった。

 根元から撮影してみたいな〜
 
(2022年5月5日撮影)

 北側のアパートの跡は相変わらず廃墟で、被爆樹木の見学という大義名分?があっても実に入りにくい場所となっている。根元に近づこうとしても雑草に覆われていて行く気が失せ、遠くから撮影してから裁判所側に移動する。

 敷地内には入れないのだが、今回は超望遠レンズを持ってきているので、今までよりは大きく写せる。三脚なしなのでどうしてもブレてしまうのだが、それでも花が咲いているのは分かると思う。

 こういう気軽に訪れにくい場所にあると、市民には気づいてもらえないだろう。この木は将来最大クラスの巨樹に生長するはずであるし、裁判所の敷地はさすがに自由に出入りするのは難しいだろうが、北側の廃墟を何とかして欲しいな。

(2024年3月31日撮影)

 裁判所の敷地にあるのと、北側の廃墟(宿舎跡)があるので近くで見学することが難しい木であったが、今日行ってみると北側の廃墟がなくなっていた。ああ、これで全体を見ることができる。更地になっているので、後に何か造るのだと思うが、さて何を計画しているのやら。
 
 敷地外から超望遠レンズで覗いたり、入ってはいけないのではないかと心配しながら撮影するのは後ろめたい気分になるので、何を作るにしろ、被爆樹木を気軽に見学する環境を作って頂けるとありがたい。


 さて、葉っぱの生え変わり時期であるので、全体的に黄色くなっていた。
 特段気にする人はいないと思うが、この時期のクスノキはいつもと雰囲気が違うのでお勧めである。
 花が咲く頃の新緑も良いのだが、生え変わる時期の色合いもまたきれいであり、正確な色の表現が出来ないが、新緑とも違う独特な色合いである。
 落葉する赤と古い緑、新芽の萌黄色、新緑の柔らかい緑が合わさった色合いである。
 
 

 
 
<アクセス>

 広島高等裁判所を目指して貰えば良い。敷地の北側に見える。
 付近で路上駐車は出来ないので、広島城の被爆樹木見学を考えて、広島城の駐車場に停めると良い。
  

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