【樹齢】:1000年
【樹高】:25m
【幹周】:10.4m
【指定】:国 |
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クスノキ科 <樟・楠> |
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川棚のクスの森 |
山口県豊浦郡豊浦町川棚 |
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森のように見えるのに、実は一本のクスの木だというので「クスの森」と命名されている大木。
これだけの大木を見たのはおそらく初めてだろう。森と言うより木の生えた丘と言った方がいいのではないかと思えるほどの大きさである。 |
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根元を見ればますますその大きさに驚かされる。主幹から枝分かれした18本の支幹もそれぞれの幹だけでも他の大木の幹に負けない太さがある。
張り出した幹の中には地面に接地し、そこからまだ横に伸びようとしているものもある。折れたと思われる幹も落ちたところで根付き、そこから成長している。他の木なのかもしれないが、それだけ生命力を感じさせる木である。
推定樹齢1000年の老木だが、老いた弱々しさではなく、力強い若々しさを感じる。人間の感覚では1000年も経てば老木という意識があるかもしれないが、少なくともこのクスの大木にとっては1000年の月日はまだ青年期なのかもしれない。
近くにもこのクスの森ほどではないにしろ、他の場所にあればそれなりの名前のつくと思われる大木があった。人が見つけられないだけで、クスの森以上の大木が日本のどこかにあるかもしれないが、人の目に触れられず生き続けて欲しい。
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(2007年1月28日撮影) |
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久し振りの再会である。
今まで多くの巨樹に出会っているが、やはりこの木は好きな木の上位に入る。
上の写真と比べると、大枝が落ちているのが分かる。自然が相手であるから、いつまでも同じ姿という訳には行かないのだろう。 |
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しかし、全体の樹勢は相変わらず旺盛で、クスの森に包み込まれているような錯覚を覚える。
これだけ大きな樹冠を持つ木は少ないのではないだろうか。 |
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←別角度から。
ここに来る前日、九州で幹周り10mオーバーのクスノキをいくつか見ているが、10m少しのこの木の方が力が溢れているように感じる。
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<アクセス>
国道191号を走り、川棚温泉駅の信号で川棚温泉に入る。川棚温泉の看板が正面に見える十字路で左折し少し進むと右手に有名な川棚グランドホテルが見え、少し進むと案内看板があるのでそれに従って北上する。十字路で右折し、少し行くと看板が出ている。看板の先30mにクスの森の駐車場がある。10台は止められる。舗装路を数分登ると到着する。
十字路を逆に曲がればエヒメアヤメの自生地もあるので、時期が合えば寄ってもいいだろう。
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