広島県の大樹


能因法師雨乞いの楠

【樹齢】:3000年
【樹高】:10m
【幹周】:10m
【指定】:国


乎知命御手植えの楠

【樹齢】:2600年
【樹高】:15.6m
【幹周】:11.1m
【指定】:国


【樹齢】:不明
【樹高】:24m
【幹周】:8m?
【指定】:国


撮影日
2005.1.8
2012.1.8
2014.2.22
2023.6.18
 クスノキ科 <樟・楠>

大山祗神社のクスノキ群 愛媛県越智郡大三島町宮浦 大山祗神社

<能因法師雨乞いの楠>
能因法師雨乞いの楠能因法師雨乞いの楠 
 鳥居をくぐって広い参道を進むと、左手に樹齢3000年というクスノキの老樹が横たわっている。
 枯死しているので享年ということになろうか。息絶えたとはいえ、往時の勢いを感じさせる風格を備えている。
 普通、枯死すると朽ちてしまうものだが、ただ年を経て老いているだけで、本当は生き続けているのではないかと思えるほど樹皮はしっかりしている。

<乎知命御手植えの楠>
乎知命御手植えの楠乎知命御手植えの楠
乎知命御手植えの楠
 更に広い参道を奥に進むと、神門の前に樹齢2600年というクスノキが構えている。
 樹高はあまりないが、ドンと腰をおろした様は堂々として頼もしい。
 主幹は斜めに伸びているが、折れた跡などが見えるので、本来は二股になってそびえていたのではないかと思われる。
 クスノキらしく大きな樹冠を形成し、青々とした葉っぱつけた枝を張り出している。
 
 このクスノキもまた、空洞化して朽ちた部分があり、幹には枝が折れた跡がいくつか見られる。
 ただ、樹勢が衰えているという印象はない。

 冒頭の能因法師雨乞いの楠にしろこのクスノキにしろ、幹周り10mを越す巨樹であるが、この大きな神社の中ではそれほど大きさを感じないのは不思議である。
クスノキの巨樹 
 大山祗神社の森は、大山祗神社のクスノキ群として国の指定を受けている。
 名のある樹として見応えのあるのは上の2つだが、境内を回ると他にも大きなクスノキをいくつも見つけることが出来る(左の写真)。

 
 
(2005年1月8日撮影)

(2012年1月8日撮影)
<能因法師雨乞いの楠>
能因法師雨乞いの楠能因法師雨乞いの楠

 7年振りの再訪である。
 新しいカメラ、超広角レンズ、魚眼レンズと新装備^^で再びこの巨樹を撮影したいと思って訪れたのであるが、この長命の生物を表現するだけの力が私にはまだ無いようである。写る範囲が広がっても、逆にまとめ切れないのだ。

 と、愚痴はこの辺にして。。。(^^;、枯死したクスノキであるが、7年前と変わらずの姿で存在し、いまだに存在感が衰えていない。神様の樹である。
 
<乎知命御手植えの楠>
乎知命御手植えの楠乎知命御手植えの楠
乎知命御手植えの楠 
 樹齢2600年という大山祇神社を代表する大楠木。
 幹周り、枝の広がり、根の味わいなど、クスノキの魅力が凝縮されている。

 現在は斜めに伸びているように見えるが、幹が折れた箇所があるので、かつてはもっと大きく雄大な樹形であったと思われる。樹齢1000年くらいが一番カッコ良かったかな?

 ←この木は縦位置の撮影に向かないような気がする^^
乎知命御手植えの楠
<河野通有兜掛の楠など>
クスノキ河野通有兜掛の楠 
 他にも大きなクスノキがあり、境内の外から鎮守の森を見ると、樹間に何本も見える。

 ←この2本は枯死しているが、存在感はまだ残している。

 立っている方は直径2.6mということなので、単純計算で幹周り8mほど。

(2014年2月22日撮影)
<能因法師雨乞いの楠>
<能因法師雨乞いの楠><能因法師雨乞いの楠>

 2年ぶりの訪問だが、やはり変化はないか(笑)
 変化があるのはそれを見る人間の方で、木の方はゆるやかに朽ちていくだけである。
 しかし、これだけ巨樹を撮影しているのに、全然”絵になる”写真が撮れないのはどうしたものか。。。(^^?
 
<乎知命御手植えの楠>
<乎知命御手植えの楠><乎知命御手植えの楠> 
 この樹はこの角度が一番カッコイイように思う。

 さて、魚眼レンズに、超広角レンズと良い道具は揃っているのに、この樹も形が捉えきれないな〜半世紀も生きていない人間にはまだ無理なのかな^^
<乎知命御手植えの楠> 
 拝殿の側から撮影。

 こんなに大きなクスノキなのに、境内全体から見たら小さく感じる。

(2023年6月18日撮影)
<能因法師雨乞いの楠>
能因法師雨乞いの楠
 9年ぶりの訪問である。

 枯死しているのに存在感は相変わらずで、周囲のクスノキの枝が伸びているので、生きを吹き返したのではないかと思ったほどである。

 死んでいたもカッコイイというのはすごいものである。

<乎知命御手植えの楠>
乎知命御手植えの楠乎知命御手植えの楠
乎知命御手植えの楠乎知命御手植えの楠乎知命御手植えの楠

 こちらは樹勢があふれている。
 中心部は空洞化していて樹勢はよくないと思うのだが、こんもりとした樹冠を形成し、青々とした葉っぱを密に展開している。
 最初に訪れてから18年にしてこの樹を表現できるような写真になったな〜今まで撮影したのが冬の時期ばかりだったせいもあるのだろうが、それであっても自分に力があれば表現できていたはずである。ようやく樹の本質的なものを捉えることが出来はじめたようだ。また機会を見て訪れよう。
 
 

 
 
<アクセス>

 しまなみ海道の大三島ICで下りたら左折して北上し、大山祗神社の案内に従い左折して県道21号に乗る。道なりに進めば神社に到着する。周辺には道の駅もあるし、お土産屋の無料駐車場がある。
 船で行く場合は、忠海港から大三島フェリーに乗って大三島北側の盛港に着く。
 

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