広島県の大樹

【樹齢】:不明
【樹高】:m
【幹周】:m
【指定】:
(被爆樹)

爆心地から
の距離
2,030m


 クスノキ科 <樟・楠>

千田公園のクスノキ並木 広島市中区千田町3-7 千田公園東側

(2017年5月3日撮影)
 
 千田公園東側、市総合健康センター、中区スポーツセンター、工業技術センターが並ぶ道路沿いに22本の被爆クスノキの並木がある。

 旧広島高等工業学校の校庭に植えられていたそうで、並木は200m程続き、被爆した場所にこれだけ残っているクスノキは貴重である。
   
 スポーツセンター入り口前に立つハート形のクスノキ。

 並木がいつ植えられたものかは分からないが、樹齢は100年程度か?しかしその割には、クスノキらしい雄大さが感じられず、街路樹ということを考えても力強さがない。
   
 初めて訪れた印象は、クスノキにしてはひょろっとして、弱弱しい感じがした。被爆の影響があるのだろう?

 葉っぱの生え変わりの時期であるので、新緑の美しさを感じる。ひこばえもたくさん出ていて樹全体がモサモサ、モフモフしている。

 樹勢が弱いという感じはしないが、ひこばえが多いということは、樹を支えるパワーが不足しているのだろう。タイル敷きではなく、もっと根回りの土を露出して十分に根が張れると良いと思うが。。。まあ、いろいろと事情があるのだろう。
   
 南側にやってくるとクスノキらしい大きな木が多くなる。幹回りは3m程度か。

 樹皮も綺麗であるし、樹冠も大きく、新緑の色合いが美しい。
 
 
 
 南側の木は根が張りやすいのでここまで大きくなったのだろう。
 街中というのは道路や舗装の関係で十分な余裕もないし、根が大きくなったらなったで歩行の邪魔になる。
 人間にとって樹は癒しの対象ではあるが、実のところ、樹にとっては人間はストレスの対象ではないだろうか。
 保護すべき被爆樹木なのであるから、それに相当する配慮はあって当然であろう。同じ場所の木でこれだけ差があるのは、立っている場所が舗装された歩道にあるかどうかだろう。
 

 
 
<アクセス>

 路面電車での行き方を。
 広島駅から路面電車1号線で広電本社前電停で下車。右に曲がると健康センター前に着く。
 車で行く場合は周囲に有料駐車場あり。

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