広島県の大樹

モミ(最大のもの)
【樹齢】:300年
【樹高】:30m
【幹周】:6m

イロハモミジ
【樹齢】:300年
【樹高】:25m
【幹周】:3.15m

ナラガシワ
【樹齢】:300年
【樹高】:22m
【幹周】:3.4m

イヌシデ
【樹齢】:300年
【樹高】:20m
【幹周】2.4m

県指定(社叢)


撮影日
2004.4.17
2007.11.3
2010.5.3
2010.11.20
 巨樹群

南の八幡神社 社叢 広島県庄原市高野町南 南の八幡神社

 
 <アクセス>

 国道432号で高野町内を走っていると、大鬼谷キャンプ場の案内が出るのでそこに入って南下し、そのまま進んでいるとまもなく左手に鳥居が見える。鳥居横の集会所に車は置かせてもらっても良いだろう。
 

(2004年4月17日撮影)
南の八幡神社参道 
 スギの巨樹が集まる場所といえば、竜王山の麓の熊野神社の老杉群がまず思い出されるが、モミの巨樹が集まる場所というとこの南の八幡神社であろう。

 参道入り口でナラガシワとイヌシデ(左下の写真)の巨木に迎えられてスギの参道を進む(左の写真)。特別大きなスギはないが、整然と並ぶ様はいかにも神社らしくて良い。

 参道の中程でモミの巨樹に出会う(下の写真)。
 これほどのモミの木に出会ったのは初めてだろうなぁと思いながら他に無いかとさらに進むと、朽ちかけたナラガシワや、もはや何の木か分からないほど朽ちた巨木が見える。スギに混じってモミの巨木もいくらか現れる。
イヌシデ参道のモミの巨樹
最大のモミ 
 スギの参道を抜けると、左手に枝の張り出し具合の良いモミの巨樹が見え、その前には土俵がある。どうやらこのモミが最大のもののようで、樹勢はすこぶる旺盛のようだ(左の写真)。

 ふくふかの根元には小さなミヤマカタバミが咲き、巨樹の根元であるためかいつもよりかわいらしく感じる。

 全体像の写真の出来が悪いので、根元だけの写真を載せるが、後日撮り直したいと思う。



イロハモミジ 
 拝殿に向かうと、右手に県内最大のイロハモミジの巨木がある(左の写真)。いずれ紅葉の時期に再訪して、その様子を写真で紹介したいと思う。

 周囲には他の神社なら御神木とされていそうなモミの巨樹が数本当たり前のようにそびえている。
 中でも拝殿に向かって左手にあるモミは、一部損傷は見られるものの、かなり樹高があるように見える。東広島の福成寺の夫婦スギと同じくらい(つまり40mくらい)の感じがする。

 この神社は、みなさんに是非訪れていただきたい巨樹群のひとつである。


※2004年秋の台風のため、参道のスギやモミ約50本が倒壊しました。

(2007年11月3日撮影)
南の八幡神社参道 
 この神社の参道はモミの巨木やスギの大木が立ち並ぶすばらしいものであったが、台風による強風の影響で多くの木が倒れてすっかり寂しい参道になってしまった。

 とは言え、社殿周りのモミの巨樹は健在であるし、広島県最大のイロハモミジがあるので、その紅葉を狙って訪れてみた。

 入口から見ると雰囲気のいい参道であるが、昔はもっと薄暗くて神聖な雰囲気があった。
参道のカエデ 
 幹周り5m以上はあろうかというモミの切り株がまだ残っているが、すっかり見晴らしが良くなっている。

 植えられたものかカエデの木が少しでも賑わいを取り戻そうと鮮やかに紅葉している。

 参道の木が台風でなぎ倒されたのは2004年秋の台風ということなので、その年の春にあの参道を歩けたというのはラッキーだったのかもしれない。

 なお、上の写真の奥に随神門が見えるが、新しく造られていた。この随神門に味わいが出てくる頃には参道の雰囲気が少しでも戻っているだろうか。
色付いたつる植物イヌシデの幹を伝うつる 
 残っている木には紅葉したつる植物が絡んでいる。

 つる植物に覆われている木は樹勢が弱いものが多い気がするが、紅葉があると華やかに映る。
イロハモミジイロハモミジ 
 さて、目当てにしていたイロハモミジの紅葉であるが、高いところの枝先に少し色付きが見られるだけで、まだ早かった。

 地元の方が居られたので話を聞けば、厳しい霜が下りたので、もう少しで色付くとのこと。

 例年はこれくらいの時期だそうで、今年は少し遅い模様。霜ももう少し早く下りるそうだ。来年以降のお楽しみということにしよう。

(2010年5月3日撮影)
南の八幡神社のモミ南の八幡神社のモミ南の八幡神社のモミ

 ↑順光、逆光、斜光の三通りの光で、最大のモミを撮影。
 参道のモミやスギなどは台風で倒れてしまったが、お社の周りは以前と変わらず多くの巨木が聳えている。
 
南の八幡神社のイロハモミジ南の八幡神社のイロハモミジ南の八幡神社のイロハモミジ

 イロハモミジも健在。
 新緑の時期のはずだが、2007年11月に撮影したものの方が新緑ぽく写っているな〜(笑)

(2010年11月20日撮影)
南の八幡神社のイロハモミジ 
 紅葉の見頃には遅い時期なのだが、イロハモミジの様子を見に訪れてみた。

 既に落葉しているものと思っていたが、まだ多くの葉っぱが付いていてキレイだった。

 ちょうど日の差し方が良くて、紅葉が輝いていた。
 南の八幡神社のイロハモミジ
南の八幡神社のイロハモミジ 
 ちょうど地元の方がお参りの来られていたのでお話したが、やはり11月初旬が一番きれいだったそうだ。
 
 しかし、落葉しているものと思っていたせいか、今の状態でも十分満足だった。
 南の八幡神社のイロハモミジ
モミとイロハモミジ 
 ←モミの樹皮とイロハモミジ。

 お社の周りの様子。↓

 周辺の大きなモミの木も元気そうである。
 南の八幡神社
南の八幡神社参道 
 参道はやはり寂しい感じのまま。

 元の薄暗くて荘厳な雰囲気のある参道に戻るには数百年かかるだろうな〜
 南の八幡神社参道
イヌシデ 
 ←集会所前のイヌシデ

 この日はポカポカ陽気で、しばらくここでお昼寝させていただいた(笑)
 

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