広島県の大樹

オオツクバネガシ
【樹齢】:不明
【樹高】:12m
【幹周】:5.5m
【指定】:県

オオツクバネガシ
【樹齢】:不明
【樹高】:13m
【幹周】:5.4m
【指定】:県

スギ
【樹齢】:不明
【樹高】:22m
【幹周】:6.6m
【指定】:県

コウヤマキ
【樹齢】:不明
【樹高】:25m
【幹周】:3.35m
【指定】:県

ウラジロガシ
【樹齢】:不明
【樹高】:25m
【幹周】:2.9
【指定】:県


撮影日
2003.2.8
2024.12.7
 巨樹群

畝山神社の巨樹群 広島県賀茂郡豊栄町清武 畝山神社

ツクバネガシツクバネガシ 
 ここの巨樹群は以前から気になっていた場所だったが、初めて訪れた。

 車を停めてまず一番最初に見えるのは、幹周り5.5mというオオツクバネガシの巨木(左の写真)。

 根元付近の空洞化が心配だが、方向を変えて眺めると、コケのつきかたや樹形など趣がある木である。

 拝殿から見て左下にも大きなツクバネガシがあり、これらの2本が県内1位と2位とのことである。
スギコウヤマキ 
 神社の右手、小さな祠のある近くに幹周り6.6mという巨大なスギが聳えている(左の左の写真)。スギで幹周り3mクラスは比較的多いが、6mを越えると圧巻である。

 広島県最大のスギ「梶ノ木の大スギ」は幹周り10mを越すが、トタンが貼られているなど痛々しくて見ていられないが、この大杉は堂々として心強い。県下13位とのこと(『広島県の巨樹』によれば7位)。

←社の左手に赤い樹肌をしたコウヤマキが立っている(木は勉強不足なので間違っていたら教えて下さい)。県下2位とのこと。枝の張り出しはあまりなく、すらっとした大木だ。
 
 説明看板では、幹周り4.2mというクロマツが立っていると説明があったが、倒壊したのだろう。
 巨樹群と言うだけあってこの神社には巨木が多い。木についてはあまり知識がないのだが、他にも巨木が多く立っており、切り株だけ見ても幹周り3〜5mクラスの大木がかつては立っていたことが推測できる。
 (2003年2月8日撮影)

(2024年12月7日撮影)

 県の天然記念物ということで、巨樹巨木巡りを始めた初期に訪れた巨樹群である。
 その時の写真の撮り方もイマイチだし、撮り直しをしないといけないなと思いながらも、なかなか訪れる機会もなく未訪のままだった。
 しかし、こちら方面の用事があり、2時間くらいヒマになるタイミングがあったので、ああ、それならばあそこに行こうと、21年ぶりの訪問となった。

 さすがに当時の記憶がはっきりしないので覚えていないことが多いが、きれいに整備されていて、氏子さんたちの信仰の場としてずっと大切にされていることが分かる空間となっていた。

 防寒を甘く見て、秋の寒い日くらいの装備だったので、小雪が降る寒い日では凍えそうになりながら撮影をした。
 

 まずは広島県第1位と2位のオオツクバネガシの巨樹。
 中心部は空洞化して、折れた幹も見えるが、樹肌はしっかりとしていて安定感がある。
 樹高は十分あり、枝の張り出しは大きく、葉っぱのボリュームもあり、色も良い。
 記憶はあいまいだが、以前と同じような樹勢を維持しているようである。
 21年は人間にとっては長いのだが、巨樹にとっては大した年月ではないようである。カッコイイなあ。

 もう一つのオオツクバネガシの巨樹も健在であり、中心部が空洞化するのは同じだが、樹肌はきれいだし、枝張りも大きく安定感があり、こちらも樹勢の衰えはなさそうである。ドングリはどうかな?と地面を探し、小さいので最初は分からなかったが、小さくてかわいらしいドングリを見つける。枝についた状態で撮影したいな〜1ヶ月くらい前かな?


 お社のそばにあるカエデの木は(天然記念物指定はされていないが)味わい深い良い木である。
 斜上して生長しているので、将来的に支柱をする必要があるだろうが、幹回りもまずまずで、根回りの雰囲気も良く、枝の張り出しも良さそうである。
 落葉しているのが残念であるが、紅葉はきれいだろうな〜この辺だと見頃は1ケ月前かな〜次回訪問の楽しみが出来た。
  

 お社に向かって左にあるコウヤマキの巨木。
 これも以前と同じような印象で、きれいに直立し、樹肌は螺旋を描いている。
 風が強いせいなのか、南側への枝の張り出しはなく、北側に反るように枝が弧を描いている。まるで風にお手上げ、みたいな感じである。
 葉っぱはあまり多くは無いが、松ぼっくりはそれなりに見える。
 コウヤマキはあまり見ていない樹種なので比較は出来ないが、葉っぱの艶も良いし、元気そうに見える。
 21年前の写真を見ると、ひこばえがそこそこ生長していたようだが、それは切り株になっている。
 

 少し外れにあるが、スギの巨樹がある。
 こちらは周囲に木々が立っているため埋もれた感じだが、幹回りは十分に太く安定している。
 樹肌もキレイであり、枝の張り出しもしっかりしていて、こちらもさらなる生長が期待される。根元にヤブコウジの赤い実が多く見られた。
 

 お社に向かって右手にあるのはウラジロガシの巨樹。
 山側に根を発達させていて、。根っこの表情もよく、苔がたくさん生えていてきれいである。
 重量感があり枝の張り出しが大きくてカッコイイ。この神社の巨樹の周りには十分な空間があるのが良いのだろうな。
 21年前にはこの木を撮っていないようだ。まだよく分かっていなかった時期であるし、見落としたのだろうな。
 今なら目的の樹以外も探すので、見落とすことはないだろう。(と言いながら、最近でも見落としたことがあるのは内緒である^^)

 寒さに耐えながらになったが、良い樹がたくさんあるので楽しみながら撮影できた。また何かの機会に再訪しよう。
 

 
 
<アクセス>

 国道375号線を北上し、豊栄町の中心街を抜け、世羅西と三和に分岐する「宮の首」の信号で右折し、そのすぐ右手に上り坂があるのでそこを進むと畝山神社が見えてくる。
 
 ところで「宮の首」とは興味そそられる地名である。何か伝説がありそうだ。
 私の中学時代、国語の先生で宮の首先生という方がおられたこともあり、ここを通るたび思い出してしまう。

Copyright(C)2003 All Right-reseaved tonari