【樹齢】:300年
【樹高】:9m
【幹周】:2.8m
【指定】:市 |
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マツ科 <松> |
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可部町中野の千代の松 |
広島県広島市安佐北区可部1丁目 |
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中国新聞に、可部の千代の松で5月30日に観松会が開かれるという記事を見つけ、この松はいずれ訪れる予定だったこともあり、良い機会なので訪れてみることにした。
町中なので駐車場はどうかと心配だったので、観松会の実行委員会をされている可部カラスの会の方にメールでお訊きし、用意されているとのことで安心して可部に向かう。 |
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私にとって可部の町は、あまり通ることが無くて馴染みが薄く、芸北地域に行くときは高速道路を使うことが多くて、親戚の家に行くときなど数が限られていた。馴染みのない場所を訪れるきっかけが出来るのも、巨樹めぐりの楽しみであろうか。
観松会は10時からということで少し早めに家を出発したら20分前に到着。
会場ではまだ準備をされている段階だったが、どうぞと言われたので中に入り、人が少ないうちに撮影することにした。
まもなく「ドーン」という音が聞こえたので表に出てみると、可部駅の前で自動車事故を起こしていて、クラクションがしばらく鳴り響くという、ちょっとしたハプニングがあった。
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幹回りは2.8mで、巨木の仲間入りにはもう少しだが、全体の樹勢は良いようだし、巨木になるのも時間の問題である。樹形が美しいので、現在の状態でも巨木の風格を持っている。
東側に大きく水平に伸びた大枝が特徴的だが、この大枝は枯死しているようである。この枝が無ければ全体のバランスが崩れるが、腐朽はしておらず、白骨化(?)しているので大丈夫だろうか?
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一通り撮影した後、お茶券200円を購入して椅子に座って待つ。
10時になって篝火が焚かれ(左の写真)、観松会が開始される。最初に可部カラスの会会長の友広氏より開会の挨拶。
子供の頃は意識せずに見ていたが、見る人も少なくかわいそうになり、町を盛り上げるために活かそうと考えて観松会を企画した旨のお話をされた。
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続いて山口さんから、千代の松を見た樹木医さんのお話を紹介された。
すばらしい老松だが手入れが悪いと仰り、後日治療をされて、これで100年くらいは大丈夫だと仰ったとのこと。
続いて、お菓子とお抹茶をいただく。ちょうどおやつの時間であるし^^おいしく頂いた。
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11時の琴の演奏会まで待つ間、うろちょろしていろいろな角度から千代の松を撮影。
やはり松のようにぐねぐねとした樹形は、下から仰ぐようにレンズを向けると躍動感が出てカッコイイ。広角レンズでないと、距離が取れないので全体を撮るのは難しいが(入り口からしか撮れない)、巨樹写真家?としては、超広角レンズと魚眼レンズを持っているので、こういう時に便利である。(^−^) |
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11時になって琴の演奏会。曲名は分からなかったのだが、琴では定番の「春の海」ではなくて、現代的な曲のようだった。
国道のすぐそばなので、車の音に琴の音色が掻き消されるかもと心配していたが、外の音は気にならず、気持良く観賞させていただいた。
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琴の演奏が終わったので帰ることに。
午後にも演奏会があり、1日だけのイベントでしたが、約300名ほどの方がお越しになったのだとか。
普段は中に入ることが出来ないので、こうして中に入って、下から見上げるような角度で撮影出来て大変良かった。敷地外からの撮影ではこのクロマツの力強さを表現するのに物足りないと思われる。
実は前日の夜にライトアップイベントがあったようで、そちらも盛況だった様子であり、そちらも参加したら良かったな〜と後悔した^^
継続的なイベントになるかは分からないが、とてもいいクロマツなので、機会があれば訪れて欲しい木である。 |
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(2010年5月30日撮影)
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<アクセス>
JR可部駅を出て、国道54号線をほんの少しだけ北に行ったところ(国道西側)にある。
普段は門が閉まっているので、外から見るだけ。
イベントでは臨時駐車場が少し離れたところに用意されていたが、周辺に駐車場は無い。JRで行くのが一番確実である。。
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