広島県の大樹


撮影日
2020.7.18
2021.8.29
2024.2.25
町中の大きな木 −広東大川の松(呉市広古新開)

 呉市広町を流れる川の一つ、広東大川の川岸にはかつて松並木が続いていたそうであるが、この木はその名残の最後の一本である。
 私はその頃に生きていないので話だけ知っているに過ぎないが、広市民センター所蔵の当時を描いた絵画で川沿いに松並木が描かれているのを見たことはある。

 私が子供の頃から樹形は変わっていない印象であるが、子供の頃は注意深く見ていた訳ではないので本当の所は不明である(^^?

 わざわざ根元を避けるように歩道が作ってあるので、地元の人に大切にされているのだろうか。
 巨樹巨木というほどではないので、文化財の指定がある訳ではないのだが、かつての広の町(村かな?)の様子を想像させる役割はありそうである。もしもこの木がなくなってしまったら、どこにでもある川になってしまうだろうし、寂しい感じがする。

 左上の写真でいえば、この木の奥の方に古い木造の家が川にせり出すようにいくつかあった覚えはあるのだが、現在では様子が全く変わった。

 樹勢が良いとは思わないが、葉っぱは良く茂っているし、幹もしっかりしているように思われる。
 樹齢は何年だろうか。私が子供の頃にもこれくらいの高さはあった気はするし、明治頃のものが残っているなら100歳くらいだろうか?

 意外と広の町のシンボルの一つと認識されているかも?
 
(2020年7月18日撮影)

(2021年8月29日撮影)

 真夏の様子を見ようと撮影にやって来た。
 葉は若干茶色になっているが、枝全体に密に生えており、樹勢は悪くないようである。

 道路側に少しはみ出ているので、車目線で言うと邪魔な木ではあるのだが、こういう特徴のある景観は残しておいてもらいたいな〜。

(2024年2月25日撮影)

 この日は超望遠レンズでのモノクロ撮影をしようとあちこちうろつき回った。
 傍目には十分怪しい奴ではあるが、法に触れることはしていないので、温かい目で見てやって欲しい。

 松並木があった名残の一本であるが、冬でも青々とした葉っぱをつけていて元気そうに見える。
 根元は舗装しているし、環境としては良くないと思うが、私が子供の頃からこんな樹形のままである。

 この道を通るドライバーからは邪魔な木だと思われているだろうな。
 でも、この一本があるだけで町にアクセントができるので貴重な木である。
 まあ、それは写真家目線なのかもしれないが。


<アクセス>

 広市民センターから東に向かい、最初の信号で左折すると見えてくる。
 

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