広島県の大樹  スギ科 <杉>

【樹齢】:不明
【樹高】:18m
【幹周】:3.4m
【指定】:町

 

実相寺の五葉松 ←倒壊 広島県庄原市高野町南 実相寺跡

実相寺の五葉松 
 広島県では五葉松の巨木をあまり聞かないが、高野町にある現在は廃寺となった曹洞宗のお寺、実相寺の境内に五葉松の巨木がある。

 上方で5本くらいに分かれ、台杉のように聳える姿はなかなか格好が良いが、なんだか力強さが伝わらないので根元まで近づいた。
実相寺の五葉松 
 本堂側から見て(左の写真)右手の幹が損傷、空洞化してツルが巻き付き、葉っぱもついておらず、こちら側は枯れているようだ。

 他方はまだ多くの葉をつけ、松ぼっくりもいくつか見えるので、こちらは大丈夫のようだ。
実相寺の五葉松 
 頭上注意の看板もあり、全体的に樹勢は衰えている。

 樹形自体は整った良い姿をしているので、元気な折りに会いたかった。根元付近が雑草で覆われているのは何とかならないだろうか。

 『広島県の巨樹』(滝口進氏著)の写真を見ると、現在空洞化している箇所にその傾向が見られる。

 なお、境内(跡)には広島県最大のエノキの巨樹がある。

(2004年6月13日撮影)

(2007年11月3日撮影)
実相寺の五葉松の切り株 
 以前訪れたときに樹勢の衰えを感じていたのでもしやと思っていたが、やはり倒壊してしまっていた。

 近くの南の八幡神社参道の木が倒された2004年秋の台風の時に倒壊したのだろうか。

 町指定天然記念物だったが、残っている案内看板が寂しさを強調しているようだった。

 
 <アクセス>
 
 国道432号で比和町から高野町に入る。右に折れる国道432号と分かれ県道39号に入り(つまり直進)、すぐに出る県道186号の案内に従って左折。狭い道を進み数百m先の小さな十字路を左折。まもなく実相寺の案内が出る。道が広くなっているので路上駐車させてもらう。
  

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