広島県の大樹

【樹齢】:380年
【樹高】:9m
【幹周】:3.5m
【指定】:県
 マツ科   <松>

長束の蓮華マツ 広島県広島市安佐南区長束2丁目 蓮光寺

長束の蓮華マツ 
 お寺などでは良く手入れされたクロマツが見られるが、この木はその中でも有数の大きな木である。

 『広島県の文化財』によれば、

 寛政7年(1630)の植樹といわれ,広島藩主はその美しい樹形を称して,「近江唐崎の松」もはだしで逃げるであろうとの意味から本樹を「跣足唐崎松」と命名したと伝えられているほど名木の聞こえが高い。

 とある。
長束の蓮華マツ 
 ただ、この木も松喰い虫の被害によって樹勢が衰え、境内を覆わんばかりの枝振りは無くなり、主幹の半分くらいが治療と保護のため詰め物をされている。

 とはいえ主幹の重量感はあるし、根元から見上げてみれば、幹や枝をくねらせながら広がる様に風格が感じられる。
長束の蓮華マツ
長束の蓮華マツ 
 昔の樹勢の良い頃の写真と比べると、枝の張り出し面積が半分くらいになっているように見える。長く広げた枝はまだ残っていて、樹皮が傷んだところもあるが、葉っぱは青々として元気そうである。

 全国的に見ても有数の名松だったそうなので、もっと元気な時に会いたかった。
長束の蓮華マツ
 
 (2009年9月6日撮影)
 


 <アクセス>

 JR横川駅から国道183号線可部街道を北上し、祇園大橋を渡って、長束の信号を左折。川を渡らず手前で右折し川沿いに走る。次に右折する狭い道があるのでそこに入るとお寺が見えてくる。駐車場はお寺の横にある。
 電車の場合はJR安芸長束駅を東に出て、川を渡って左折し川沿いに歩き2本目の道を右折すると見えてくる。
 

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