広島県の大樹

【樹齢】:600年
【樹高】:10m
【幹周】:6.9m
【指定】:県

【樹齢】:450年?
【樹高】:10m
【幹周】:4.9m
【指定】:


撮影日
2006.2.12
2025.4.27

 ニレ科   <楡>

大岐神社のムク 広島県呉市豊浜町立花 大岐神社

大岐神社のムク 
 広島県最大のムクノキの巨樹である。

 いつか訪れたいと思っていたが、島にある為、船でないと行けない場所なので心理的な距離が遠かった。
 しかし、豊浜町と豊町が新しく呉市の仲間になった記念(?)に島を巡ることにしたので初めて訪れることになった。

 公園になっている神社の境内中央にどっしりと構える巨樹で、上部の幹は折れ、樹皮が剥がれて樹勢は必ずしも良いとは言えない状態だが、ゴツゴツとしたたくさんのコブが老樹の風格を示し、板根もしっかりとして力強い。

 広島県最大のムクノキであるが、広島の巨樹巨木を代表する1本とも言っても過言ではないと思う。
大岐神社のもう1本のムク 
 神社入口付近にも大きなムクノキがある。
 幹周りは5mくらいあるだろうか、樹皮が剥がれて痛々しいが、なかなか立派な木である。他の神社にあればご神木にされてもおかしくないくらいだと思う。

 境内の奥にはイチョウの大木があった。幹周りは3mくらい。他にも大木が多く立っている。
 公園になっているので、神社独特の鬱蒼とした森ではなく、明るい木立である。

 また、切り株だけになっているが、樹齢400年ほどのクロマツの巨木があったようだ。
 マツの巨木は全国的に数が急減しているので、まだ枯れていない元気なときに見たかったと残念に思う。
 切り株から判断して、幹周りは5mくらいはあったのでは?と思われる。

 ムクノキの写真を撮っていると、通りすがりのおばあちゃんが「ごくろうさんです」と声を掛けてくださった。
 島は気候だけでなく、人の心も温かい。

 (2006年2月12日撮影)

(2025年4月27日撮影)

 最初に訪れてから長らく訪れていないが、そろそろ花の頃ではないかと久し振りに行ってみることにした。
 今回はバスで、瀬戸内産交バスに乗って立花港まで行く。三ノ瀬までは乗ったことはあるが、その先は初体験である。峠を越えたり、集落を通り過ぎ、瀬戸内海を見ながら橋を2つ渡り、立花港で下車。1時間くらいの乗車時間で運賃も1000円程度である。
 1本の巨樹を見に行くのに結構な時間とお金が掛かるものであるが、そういう旅があっても良いだろう。

  バス停から数百メートル歩くと立花集落。2本のムクノキが見え、新緑の赤味を帯びた独特の色合いである。
 以前とそう変わっていない感じである。
 よく見れば花がたくさんついていて今が見頃である。
 ムクノキの花自体は見たことがあるのだが、こんなに密集して咲いているのは初めてである。樹勢が良いのだろう、木全体に花が見える。
 小さな花なので三脚を設置して撮影。風の影響があるので完全にブレを無くすのは難しいが、三脚を使うとピントは合うのでまずまずの結果である。
 ムクノキは空洞化してもその樹勢を維持している木が多い。新しい枝も見える。
 傷んでいるように見えてもこの樹勢である。不思議な木である。
 

 海側のもう一本も幹に傷みが見えるが、こちらもたくさんの花をつけている。
 両方とも幹の上部が欠損しているのだが、それくらいでは樹勢への影響はないかのようだ(実際はあると思うが)。
 
大岐神社
 海側からの神社の全景。
 写真の左手に駐車スペースがある。

 新緑の時期はカメラオートでのホワイトバランスが狂いやすく、見た目と違うので調整が難しい。でも、この色合いはいいな〜今度は紅葉の時期にでも訪れてみたい。


 <アクセス>

 左の地図を参照のこと。
 安芸灘大橋は有料だが、後は無料で橋を渡ることが出来る。
 神社の海側に駐車スペースあり。
 

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