【樹齢】：56年 【樹高】：10m? 【幹周】：2m? 【指定】：		さくら　さくら
		猪山中のベニシダレ		広島県山県郡安芸太田町猪山　猪山中学校跡
				08/4/19
		私はこのＨＰとは別にブログをやっているが、そちらで知り合った安芸太田町の方のブログで紹介されていたので訪れてみた。 　県道を走っていると左手前方にボリュームのある赤味の強い桜が見えてくる。 　現在は廃校になっている猪山中学校跡にあり、校舎のそばに１本（左の写真）、校庭の端に２本ある。
		シダレザクラの品種の一つベニシダレで、ちょうど通りがかった地元の方の話では昭和２７年に植樹されたそうで、そうなると樹齢は５６年、プラス苗木の年齢ということになる。 　校舎そばにある１本は幹にカビが付着していてあまり樹勢は良くはないようだが、花付きは良くてまだ元気そうである。 　とはいえ、樹齢にしては幹が朽ちた感じになっているのであまり長持ちはしないかもしれない。 　ただ、古い木造校舎と相まって雰囲気がよい。 　何でも、道を拡げるために植え替えをした為に樹勢が弱ったとか。
		←魚眼レンズで枝の広がりを誇張して撮影してみる。 　青空があれば良い絵になったのだが、こればかりは運なのでしょうがない。
		校庭の端にある木は２本あるので余計にボリューム感が出て見事。 　こちらは校庭にあるので根を拡げやすいせいか樹勢は良いようで、樹冠は大きく懐がある。 　写さないようにしたが、粗大ゴミが近くに置いてあるのがマイナス。 　しかし、こちらも古い木造校舎と一緒に写すと雰囲気があって良い。
		折角の雨なので、枝に付いた水滴を木造校舎とベニシダレの木を背景に一枚。
		木の上部だけを切り取って、背後の山の連なりを背景に一枚。 　小雨が降る天気では、こういった雰囲気に写すのがちょうど良いかな。
		ここは殆ど知られていないので訪れる人も少なく、枝垂れた枝は地面に付くほど生長している。 　花のボリューム感もあり、これだけ見事なベニシダレの木に出会ったのは初めてで感激した。
		中学校の敷地ではないが、近くにも大きなベニシダレの木がある。 　石垣と土筆の雰囲気が良かったので、左の写真では脇役に桜を持ってきた。
		なお、残念なことに、この校舎を今年解くそうなので、校舎と一緒に写せるのはこれで最後のようだ。 　得手勝手なカメラマンの一人としては、こういう雰囲気のある木造校舎は残しておいて欲しいが、地元の人にとってはそうはいかないのだろう。 　私が小学１年生の頃は木造校舎と鉄筋コンクリート校舎の両方があり、１年生は木造校舎だった。その頃は鉄筋コンクリート校舎の方が格好良い感じがしたが、今にして思えば、木造校舎の質感というか暖かさが懐かしい気もする。 　２年生の頃だったか立て替えられて無くなってしまった。 　木造だと歩いても適度に弾力があり、椅子を引きずっても柔らかい感触で、タイル張りの教室の硬さより良かった気がする。それだけに維持管理なども大変なのだろうが、田舎に行くとまだ残っているこうした校舎があると不思議と安心する物である。
		＜アクセス＞ 　戸河内ＩＣを下りてすぐの交差点を右折し加計方面に進む。温井ダムの案内に従って国道１８６号を進み、猪山に向かう県道３０６号に入る。道なりに進んでいくと、左手前方に見えてくる。校庭へは車は入れないようになっているので、県道の退避スペースに車を停めて歩いて行くと良い。
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