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さくら さくら |
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術科学校の桜(同期の桜) |
広島県江田島市江田島町 |
08/4/6 |
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大学の時の同級生で、カラオケに行って軍歌を歌う変わり者がいたが、一般的に私の世代にとっては軍歌に馴染みがない。しかし、曲名やフレーズだけなら聞いたことがある歌もあり、「同期の桜」もそのひとつ。
江田島市にある旧海軍兵学校、現在の第一術科学校にはその歌に歌われた同期の桜が実在する。
術科学校は決まった時間に一般の人でも見学できるようになっているが、この同期の桜は未公開になっており、今回は公開されるとのことで久し振りに訪れることにした。 |
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広々とした校内を進み、建物の間の狭い通路に入る。アーチの連なりが印象的なイギリス風の煉瓦造りの建物を見ながら奥に入ると、中庭の中央に、根元付近から幾本にも分岐して放射状に幹を出した見事な桜がある。
これが同期の桜である(左の写真)。
幹周りを測ることは出来ないので(みんなが根元に行くと樹勢が弱るので)目測だが、幹周りは3mくらい、樹高は8mくらいか。 |
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すぐそばに小屋と配電盤があり、写真的には邪魔になるのがなんだが、樹形はきれいなキノコ型である。
花の状態も良いようで、今日が一番見頃だったのではないだろうか。
樹木医による治療が施されていて、幹や枝にはその治療痕が残っていて痛々しいが、全体の樹勢は良いようで、花の付いていない枝もなく元気なようだ。
ソメイヨシノは短命と言われる木だが、大事に手入れすれば100年以上に寿命が延びるようであり、長生きして欲しいものである。この木の樹齢は約100年ぐらいだそうだ。 |
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←裏側に回ってレンガ造りの建物と一緒に撮影。
荘厳な造りの建物に挟まれているせいか、気高く美しい桜の木のように感じた。 |
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なお、もうひとつ似たような樹形の見事な桜があるのだが、こちらは非公開の場所にある(左の写真)。
立入禁止の標識が無かったのでいいのだと思っていたが、どうやら立入禁止だったようで...でも、自衛官の方と一緒だったので良いと思うじゃないですか(^^;
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同期の桜もきれいだが、他の桜もレンガ造りの建物と一緒に写すと絵になる。 |
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術科学校内には煉瓦造りの建物以外にも、大理石で造られた荘厳な神殿のような建物 教育参考館がある(左の写真)。
今回は工事中で中には入れなかったが、先の戦争で死地に赴いた人々の遺品や遺書などが保存・展示されている。一部は別の場所で展示されていた。
なお、教育参考館内部は撮影禁止となっているので文章でしか雰囲気を伝えられないが、ここは日本か?と思ってしまうような荘厳な場所である。 |
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他にも戦争の遺物が展示されている。
戦争のない世界が一番であり、そうなるよう努力を積まなければならないが、命を賭して戦った人々のことも忘れてはならないだろう。
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校内には桜のほかにもクスノキの大木などが一緒に植えられている。黒松も多い。
桜は古いものを多く見ることが出来て、幹に着床植物がある木もある。樹勢としては良くないが、多くの花をつけて元気そうに見える。 |
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←海側からパノラマで撮影。
背後は古鷹山 |
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レンガ造りの建物と、黒松と桜。
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一般開放なので多くの人がやってきていたが、敷地が広いので混雑すると言うほどでもなく、人手の割にはのんびりと散策することが出来る。
なお、校内での飲食は禁止。 |
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<アクセス>
呉方面からは音戸大橋、早瀬大橋と渡り、国道487号線、県道44号線と江田島町方面に進む。江田島小学校・中学校のそばを通り、術科学校に沿って進むと門がある。係の人が立っているので案内に従う。
広い駐車場あり。見学は無料。立入禁止箇所があるので注意のこと(←気付かない場合も…笑)
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