広島県の大樹

【樹齢】:不明
【樹高】:18.3m
【幹周】:3.25m
【指定】:市


2004.3.27撮影
2005.4.9撮影
2011.4.10撮影
 さくら さくら

湯戸のモチヅキザクラ 広島県広島市佐伯区五日市町石内
04/3/27

湯戸のモチヅキザクラ 
 県内最大のソメイヨシノとして『広島県の巨樹』(滝口進氏著)に記載があったので、「これは行ってみなければ!」と住所を頼りに地図と睨めっこをしながら辿り着いた。(※その後の出版物では訂正してある)

 民家の間の細い路地を抜けると、樹形の整った桜の巨木が見えた。今日はどのみち桜の花の時期としては早いので、花は期待しておらず、場所の確認が目的だった。

 幹周り3m少しの巨木だが、どっしりとした構えで、すらっと背筋を伸ばしたなかなか格好の良い桜だ。

 根元に行くと説明看板があり、広島市の保存樹木とのことで、樹種としてはソメイヨシノではなく、モチヅキザクラということ。
湯戸のモチヅキザクラ 
 特に目立った損傷もなく、樹勢は良いようだ。

 満開のときにまた来ようと思っていると、数日後テレビで見頃を迎えると報道されていた。花の見頃としては4月第1週くらいだろうか。

 一般には知られていないだけで、各地に名木というものはあるものだ。

<2005年4月9日撮影>
湯戸のモチヅキザクラ 
 昨年は花は咲いていなかったが、今年は開花時期を狙って訪れてみた。

 場所が分からなかった昨年とは異なり、今年は案内が出ていて場所が分かりやすくなっていた。地元の名木としてアピールしているようだ。

 赤い提灯が道に沿って飾られていて華やかだ。
 手前の休耕地(かな?)には菜の花が咲いていたので一緒に撮影(左の写真)。
湯戸のモチヅキザクラ 
 モチヅキザクラという樹種はあまり聞いたことがなが、ヤマザクラとエドヒガンの自然交配種とのこと。

 エドヒガンのように枝垂れは見られず、スッと立って枝を張り出す姿はヤマザクラっぽく、葉より花を先に出すのはエドヒガンの特徴で、花は小さく白っぽいのもエドヒガンの血を引いているようだ。

湯戸のモチヅキザクラ 
←モチヅキザクラの花

(2011年4月10日撮影)
湯戸のモチヅキザクラ湯戸のモチヅキザクラ

 神原のシダレザクラを見た後は、こちらも久し振りに訪れてみた。
 臨時駐車場は4台分のうち1台分がちょうど空いていて、無事駐車。私が最初に訪れた頃は、場所が分からず少し探したのだが、すっかり有名になって、近くを通れば分かるようになった。
 
湯戸のモチヅキザクラ湯戸のモチヅキザクラ 
 この桜は相変わらず堂々としてカッコイイし、今日は花の状態も良い。

 菜の花越しの写真がここの定番だが、少し菜の花のボリュームが無いかな?

 桜の前の空き地では、地元の方?がお花見をしていた。

 神原のシダレザクラのように人が殺到することは無いが、ぼちぼちと花見客が訪れるくらいでのんびりとしたものである。
湯戸のモチヅキザクラ湯戸のモチヅキザクラ

 先程神原のシダレザクラの赤い花を見た後なので、モチヅキザクラの白い花色が余計に新鮮に映る。

 樹勢の衰えは見えないので、順調に育って、幹周り5m位の巨樹になって欲しい。
 

 
 <アクセス>
 
 五日市の造幣局広島支局から県道290号を北上し、石内バイパスに入る。運転免許センターの信号で左折し、石内川を渡る。次の信号で左折し、バイパスではないほうの県道290号を走る。ガソリンスタンドを過ぎてまもなく右手にモチヅキザクラの表示がある。
 花の時期は臨時駐車場(4台ほど)を用意されている。
 

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