広島県の大樹

【樹齢】:450年以上
【樹高】:21m
【幹周】:6m
【指定】:市

撮影日
2003.2.23
2025.5.5

 ブナ科   <山毛欅>

新堂平神社のシイノキ 広島県呉市郷原町 新堂平神社

新堂平神社のシイノキ
(2003年2月23日撮影)
 
 神社右手奥の森の中に隠れるように立っている。

 この木の場所が分からなくて神社を一周していると、木々に囲まれた黒々とした樹肌の巨木を見つけた。

 幹周り6m、3本に分かれているが1本は折れている。鬱蒼とした場所にあり、周りの木をどけてもらうと見栄えは良くなるだろう。全体像は分かりにくいが、主幹を見るとやはり太く力強い。
新堂平神社のシイノキ 
 シイノキが抜きん出て太いが、幹周り2m以上の大木も時折見られる。
 
 多くの神社の社叢がそうであるように、この神社の樹木相は、この地方の典型的な様相を見せている。

(2025年5月5日撮影)

 最初に訪れてから随分と久し振りになるが、花の時期でもあるので、撮り直しに行ってみる。
 5月になると山にもこもことした黄色かかったところが見えると思うが(気にならないかな?)、あれがシイノキの花である。
 撮りたいな〜と思いながら、山に入らないといけないので、撮れずにいた。

 前回は車だったが、今回はバスで行く。この路線には小学生の頃に乗ったことがあった。
 担任の先生の家にクラスメイトと一緒に行ったことがあり、それ以来乗っていない。
 浜田橋のバス停を降りてすぐの橋を渡り、火の用心と書かれた岩山を見ながら進む。
 岩山はまだ登っていないが、周囲の広々とした風景と相まって絵になる光景である。
 郷原地区は大きなとんどをするのでも有名である。

 遠くから超望遠でシイノキを撮影する。巨樹巨木に見慣れると、遠くからでも見つけることができる。
 さすがに遠すぎると明瞭さがないので、証拠写真程度ではあるが、大きな木はそれでも迫力を感じることができる。
 上の写真では一番左の黄色くなっているところがシイノキで、超望遠で撮ったのが右の写真である。
 

 神社正面には寄らずに直接木の下に向かう。
 前回は場所が分からずウロチョロしたが、今回は場所が分かっている。
 堂々とした樹形で、以前とあまり変化はないように見える。
 望遠レンズで覗くと花が見えるが、さすがに遠くて絵にはならず、これも証拠写真程度である。雰囲気は分かるだろうか。

 神社の境内に入って近づいて撮影。明暗差が大きいので露出設定に困る。ハーフNDを持ってくるべきだったか。
 周囲の木々が生長していて距離が取れないが、根の張った感じは出せているかな。

 ところで、この木はコジイだと思っていたのだが、樹皮の様子からするとスダジイのように見える。どうだろうか?

 森を少し見て回る。巨木はないが、将来の巨木候補は見える。
 連理になっている木がある。つながっているようで離れているようでもあり、たまたまそう見えるだけか。
 お社の方に行ってみる。他のシイノキの花もよく咲いている。ここは樹高が高い木が多いな。
 

案内図
 
<アクセス>

 国道375号線を広町から郷原町に向けて北上する。
 郷原大橋東の信号のところで左折し、橋を渡って進んでいくと、右手に鳥居が見える。

 左に回り込むと、神社の駐車場がある。
  

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