スギ科　＜杉＞
【樹齢】：不明 【樹高】：− 【幹周】：約12m 【指定】：
		洞杉巨木群					富山県魚津市
		アルペンルートを旅行した折、うまく時間が出来たので、行けたら行こうと思っていた洞杉巨木群に行くことにした。 　魚津から駅前レンタカーで車を借りて片貝川を遡りダート道を進むと、洞杉と呼ばれるタテヤマスギの素晴らしい巨木群を見ることが出来る。
		まず最初に現れるのは、幹周りが１０ｍはあるのではないかと思われる巨樹（左の写真）。 　右下に川が流れているのだが、川岸の急斜面にしっかりと根付いている。 　雨が降っていたので周囲が暗く、スローシャッターになってしまい、多少写真がブレているのだが、スギとは思えない生命力を感じていただけるだろうか？ 　こういう今にも動き出しそうな躍動感を感じるスギには初めて出会った。 　なお、この木は道からちょっと見えづらいので、気をつけていないと見過ごすかもしれない。
		道から大小のタテヤマスギが見えるが、崖の上にも大きな木を見つけた（左の写真） 　多少距離があり、見上げることになるので小さく感じるかもしれないが、とても堂々とした立派なスギである。 　他の地域にあれば間違いなく御神木とされていているに違いないのだが、大きな木が他にもあるので特別に大きいとは感じない。
		いよいよこの洞杉巨木群の中でも（公表されている中では）一番大きなタテヤマスギに到着（冒頭の写真、左の写真） 　幹周りはおおよそ１２ｍ。 　いくつもの幹が天に向かって競い合うように伸びている。 　根元周りはゴツゴツして躍動感があり、樹勢も良いようだ。 　葉のつき具合も、全体的にモコモコとして緑色が濃いように思う。
		この最大の木の周りにも大きなスギがあるのだが、あまりに大きな木を見た後では、どこにでもあるような普通のスギの大木に思えてしまう。 　この先もっと奥にも洞杉がたくさん待っているのだが、雨も降り、夕方が近くなっているのでこの辺で折り返すことにする。もっと多くの洞杉を見たかったのだが、次の機会があれば全ての洞杉をみたいものだ。 　なお、洞杉巨木群については、富山の巨樹巨木情報も含めて『越中巨樹探訪機構』のＨＰが詳しいので参考にされると良い。
		※時間がある方は、魚津市中心部に戻り、埋没林記念館に寄られるとよい。海底に沈んでいたタテヤマスギの切り株が展示されており、巨樹巨木好きなら一見の価値はある。魚津市名物（？）蜃気楼についての展示・ビデオ上映もある。
		（２００５年９月１０日撮影）
		＜アクセス＞ 　 　魚津市中心部より片貝川に沿って南下すると、洞杉巨木群の案内が出るのでそれに従う。 　巨木群のある場所はダート道なので、走行注意。離合は出来るくらいの広い場所もあるので、注意して走れば運転に自信のない人でも行けると思うが、車の腹をこすらないよう注意のこと。 　参考までに、レンタカーは午後から１７時まで借りて保険込みで８０００円ほどかかった。
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