広島県の大樹  スギ科 <杉>

【樹齢】:400年
【樹高】:30m
【幹周】:9.9m
【指定】:森

四本杉 広島県佐伯郡湯来町和田 東郷山

四本杉 
 この木は、林野庁選定の「森の巨人たち百選」に広島県で唯一選ばれた、広島を代表する巨樹のひとつである。

 広島市の最高峰である東郷山(977m)北面、恵下谷の山腹の斜面に、天を突くようにまっすぐに伸びた4本のスギが、静かな森に聳えている。

 この巨樹に出会うためには、東郷山南面の伏谷より山頂に到達し、そこから北面を40分急な斜面を下ると、倒壊防止に取り付けられた鉄環をはめられた四本杉にたどり着く。
四本杉 
 この木はひとつの木が4つに分岐したというより、根元の近かった4つのスギが融合したように見える。一本一本はあまり太いスギではないが、4つがひとつになって聳える様は素晴らしい。

 根元は左の写真のように大きく空洞化しており、鉄環で支えていないと、今にも倒壊しそうに見える。
スギの巨木 
 四本杉の周りにも、また、向う途中にもスギやモミの巨木が当たり前のように存在している。なので、四本杉を遠くから見たとき、周りの木が大きいのでその大きさを実感することが出来なかった。

 四本杉の周囲はスギが多いが、そこより標高の高い場所にはモミの巨木が多く、登山道近くでは幹周り4m、樹高30mくらいのものが見られた。

 四本杉も一見に値するが、その周囲の森も興味深い場所である。
 
(2003年12月13日撮影)

 
 <アクセス>
 
 東郷山を参照ください。
  

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