広島県の大樹

【樹齢】:1000
【樹高】:28m
【幹周】:6.7m
【指定】:町
ブナ科   <山毛欅>

近田のウラジロガシ 広島県神石郡神石高原町近田

近田のウラジロガシ 
 民家横の山の斜面に根を下ろした、県内第2位のウラジロガシの巨樹。

 3つに分岐した幹の一つが折れ、主幹も朽ちている部分もあって樹勢はあまり良くないのかもしれないが、広く枝を展開し、青々とした葉っぱを茂らせていてまだまだ元気なようだ。

 折損した幹は根の下に置かれている。
近田のウラジロガシ 
←斜面の上側から撮影。

 主幹の空洞化が大きいが、螺旋を描く樹皮の様子、年を経た風格があって威厳を感じる。

近田のウラジロガシ 
 ←折れた幹の側から撮影。

 こうした斜面に立つ木を見るとデジャビュを感じるのだが、このような位置で立つ巨樹が多くあるように思う。

 帝釈始終のコナラ、下領家のエドヒガンなど、安定性が良くないような斜面に立つ巨樹巨木は意外と多い。

 平地に立つものももちろん多いが、斜面というのは水はけや日当たりなどの関係で、樹種によっては巨木化するのに好都合なのだろうか。

 それとも平地は利用価値があるから伐られてしまい、残っているのか...

 (2008年3月29日撮影)


 <アクセス>

 国道182号線から仙養ヶ原の案内に従って右折。県道411号線を進み、2車線の道が細くなるところで左手に登って行く道があるのでそちらに入る。会社の敷地内のような所に入るがそのまま左手に登って突き当たりまで上がり、右手にある民家の庭に入らせて頂くと、民家右手に見える。
 敷地の広いお宅なので、邪魔にならないように置かせてもらった。お留守のようだったので断りを言えなかったが、挨拶はしておくべきだろう。
 

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