広島県の大樹

【樹齢】:不明
【樹高】:6m
【幹周】:1.95m
【指定】:

(被爆樹)

撮影日
2011.4.2
2012.11.23
2011.12.3
2013.3.31

2018.5.4
2022.12.11
2023.3.25
2023.6.4
2023.12.10
2024.3.10


その他の被子植物

上柳橋西詰の被爆シダレヤナギ 広島県広島市中区橋本町 京橋川右岸

上柳橋西詰の被爆シダレヤナギ 
 以前、川沿いに歩いている時に、ふと被爆樹木を表す黄色い標識を見つけ、その時はカメラを持っていなかったので、花の頃に改めて撮りに来ようと思っていた。

 例年なら咲いているソメイヨシノもまだ咲き始め位だったが、枝全体に葉と花をつけていてなかなか絵になる樹である。
 上柳橋西詰の被爆シダレヤナギ

 ほぼ水平に川に向けて幹を伸ばしている、少々危なっかしい樹形である。
 爆風でこうなったのか、もともとこうだったのかは(シダレヤナギはこうやって大きく川側に傾く木が割と多いので)良く分からない。
 爆心地からの距離は1400m。

 根元は養生してあって、空洞化が見られる。おそらく樹木医による治療が行われたのだろう。
  
上柳橋西詰の被爆シダレヤナギ上柳橋西詰の被爆シダレヤナギ

 うす曇りの天気で花の初々しさが写っていないので、青空の出ている天気の良い日にまた撮りに行きたい。
 
 少し北側にある被爆エノキの方はまだ葉っぱが展開していなかった。
 
 (2011年4月2日撮影)
 

(2012年11月23日撮影)
上柳橋西詰の被爆シダレヤナギ上柳橋西詰の被爆シダレヤナギ
上柳橋西詰の被爆シダレヤナギ 
 シダレヤナギの黄葉はあまりキレイではないのだが、近くの被爆エノキを撮影しに来たのでこちらも撮影する。

 川側に大きく飛び出ている樹形は以前と変わりなく、樹勢が良いとは思わないが、以前と変化はないようである。

 近くのベンチでカップルが座って話をしていたので、さすがに撮影が難しく^^、簡単に撮っただけでおさらばした(^^A

←ソメイヨシノの紅葉は美しい。

(2011年12月3日撮影)
上柳橋西詰の被爆シダレヤナギ上柳橋西詰の被爆シダレヤナギ
上柳橋西詰の被爆シダレヤナギ 
 シダレヤナギの紅葉ってどんなのかな?と思い、取材帰りに立ち寄ってみた。

 鮮やかに紅葉はせず、少し黄色くなるだけのようである。黄葉というよりは枯れたような色合いである。やはりシダレヤナギは新緑と花の季節が一番輝いている。

 上の写真は、季節感を出すために、お隣の桜の紅葉と一緒に撮影してみた。

(2013年3月31日撮影)
上柳橋西詰の被爆シダレヤナギ 
 花が良い頃だろうと訪れてみる。
 全体的に新緑と花が付いていて、樹勢はあまり衰えていないようである。
 上柳橋西詰の被爆シダレヤナギ
上柳橋西詰の被爆シダレヤナギ 
 桜の花も咲いているので、一緒に写してみる。

 しかし、桜を斜めに植える必要は無いような。。。シダレヤナギに合わせたとか???
上柳橋西詰の被爆シダレヤナギ

(2018年5月4日撮影)
 
 5年ぶりの訪問であるが、以前より平べったい感じがした。
 昔の写真と比べると、上に伸びていた枝がなくなっているようであるが、全体としての樹勢に変化はなさそうに見える。

 そばに新しい看板が設置されており、詩人 原民喜とゆかりのシダレヤナギであるとの解説があり、「永遠のみどり」と題された詩が記されている。

(2022年12月11日撮影)
上柳橋西詰の被爆シダレヤナギ上柳橋西詰の被爆シダレヤナギ
上柳橋西詰の被爆シダレヤナギ上柳橋西詰の被爆シダレヤナギ

 シダレヤナギの黄葉が気になる人は少ないと思うが、光の状態が良いと意外と良い被写体となる。ここは周辺が整備されたので見えやすくなった。
 葉の茂り具合から見ると、以前より元気になっているように見える。
 川に水平に飛び出た不安定な樹形だったが、ひこばえが成長して川の反対側に伸びているので、バランスが取られつつある。
 この分だと、数年後には樹形が整いそうだ。主幹が朽ちてもひこばえが大きくなりそうだと期待する。
 

(2023年3月25日撮影)
上柳橋西詰の被爆シダレヤナギ上柳橋西詰の被爆シダレヤナギ
上柳橋西詰の被爆シダレヤナギ上柳橋西詰の被爆シダレヤナギ
周囲が養生されて以前より元気になった印象である。花は多く落ちているが、まだまだ見頃である。

大きく川に反り出しているが、反対側に枝を伸ばしてバランスを取っている。

鶴見橋のシダレヤナギのように、こちらに主幹が生長して大きくなるのだろうか。

シダレヤナギは生長が早いので、私が生きているうちにそんな姿を目にすることができるかもしれない。
上柳橋西詰の被爆シダレヤナギ上柳橋西詰の被爆シダレヤナギ

(2023年6月4日撮影)
上柳橋西詰の被爆シダレヤナギ上柳橋西詰の被爆シダレヤナギ
上柳橋西詰の被爆シダレヤナギ
 前回は花の時期であったが、約2ヶ月後の今回は葉っぱがたくさん展開されて鬱蒼としている。

 大きく川に傾いた主幹が心配なところだが、樹皮はしっかりとしており、まだまだ元気そうである。

 
上柳橋西詰の被爆シダレヤナギ

(2023年12月10日撮影)
上柳橋西詰の被爆シダレヤナギ上柳橋西詰の被爆シダレヤナギ
上柳橋西詰の被爆シダレヤナギ上柳橋西詰の被爆シダレヤナギ上柳橋西詰の被爆シダレヤナギ

 昨年と同じ時期に訪れてみたが、黄色く色づいており、透過光で撮影するときれいである。
 大きく川にせり出した主幹はそう長くは持たないだろうが、根本付近から出たひこばえの幹がしっかりしてきているので、これが大きくなれば大丈夫だろう。ただ、今の主幹ごと川に倒壊すると一緒に持って行かれるだろうし、その点は心配である。
 

(2024年3月10日撮影)
上柳橋西詰の被爆シダレヤナギ上柳橋西詰の被爆シダレヤナギ
上柳橋西詰の被爆シダレヤナギ上柳橋西詰の被爆シダレヤナギ上柳橋西詰の被爆シダレヤナギ

 花には早いと思ったが、この時期は訪れていないので、様子見で訪れたのだが、既に花は咲き始めていた。
 全体的にはまだ花のボリューム感はないが、初々しい色合いであり美しい。
 まだ葯は出ていないので、開花しているというより蕾といった段階かな。この状態でも十分に魅力的な被写体である。
 


 <アクセス>
 広島駅南口に出て駅前大橋を渡って右折。次に現れるのが上柳橋。橋を渡って左折し、河岸緑地に入ると見える。
 

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